文春による中居氏報道の訂正をうけて、フジテレビ社長は文春を訴えることも選択肢にあるとした。

 被害者女性が、中居氏の自宅へ行ったのは、本心からの行動とは思えない。そこに至るまでに、誰かの影響(例えば、A氏による言葉がけやA氏によって中居氏と電話番号を交換する雰囲気にもって行かれた等)をうけた等、周到な計画に引っかかった可能性も否定できない。

 第三者委員会による調査では、被害者女性に対するA氏の不適切な言動について、A氏もフジテレビも話したり認めたりはしない(会社にとって不利になるから)。そうであれば、フジテレビが文春を訴え、A氏の果たした役割やフジテレビがA氏を守った詳細な実態について、警察や裁判で強制的に調べてもらったほうが、真実が明らかになる。

 文春による今回の改めての訂正発表は、強制的に真実を明らかにする唯一の方法として、あえてフジテレビに自分達(文春)を訴えさせる「毒饅頭」であったとしたら、尊敬に値する。いずれにせよ、文春は名実ともに日本で唯一の公正で信頼のできるメディアとなるのか、今回の事件の行く末を見守りたい。