母の緊急入院の日に、私に寄り添ってくださった看護士Kさん。

これも忘れられない大切な出会いです。


私のよこしまな気持ちによる脳神経内科の受診。

やはり父は、驚異的なアルコール分解体質でした。



  

   

 

 

 

この記事の続きダウン


父も母も食道がん


異母兄が自宅に来る日の午前。
父の食道がんの経過観察のための定期検診を予約していた。

こんなに1日中お酒を飲んでる父。
「血液検査の数値に異常起きてないのかな」
「入院やましてや手術になれば、遠方の老健に行かなくて済むのでは?」
そんな、(通常の検査に臨む姿勢とは言えない)想いからだった。

主治医へは「食道がんの術後ずっと、お酒はたしなむ程度にしか飲んでない」と言っていた父の言葉(と母のだんまり)は真っ赤な嘘です」と、現状を伝言してもらっていた。


この日、在宅勤務してくれていた夫に娘を預け、朝から父に付き添って病院に行った。
そのフロアに入るのは、母が緊急入院したあの日ダウンに来て以来。

私はというと、それはもう。
フラッシュバックが止まらない。


あれからまだ1ヶ月しか経っていない待合室。
あのときと同じでとても混雑している。

相変わらずの迎え酒で酔っぱらって、いびきをかいて椅子で寝ている父。
そんな父が恥ずかしすぎて、私は少し離れて立っていた。
その待合室にいるのが本当につらくてつらくて、周りにバレないように泣いていた。
(いや、どう見てもバレてた泣き笑い)



心の支えになってくれた方に再会


あの日、母が半日寝かされた外来用のベッドの部屋を覗いた。

母が初めて私に、父のことを「もう顔も見たくない」と言ったこと、
母が痛い痛いと言い続けたのに薬がもらえなかったこと、
医師に手術のするしないを迫られたことこと、
私が心肺蘇生の書類にサインしたこと。

何もかもがフラッシュバックして、動悸がした。
でもどうしてもお会いしたい人ダウンがいたので、思いきって足を踏み入れた。

看護士「どうかされましたか?」

アキ「9月○日に母キミエがこちらでお世話になって。そのときにKさんとお話しをして…本日いらっしゃいますか?」

看護士「いま別のところにいるんだけど、すぐ戻ると思いますよ。…戻ったらお声かけましょうか?」

アキ「ありがとうございます。一言、お礼を言いたくて」

目の前の待合スペースで立って待っていると、数分後にすぐKさんが出てきてくださった。


アキ「あの、、、先日は母が…」

Kさん「私のことを覚えてくれてる人がいるなんて!!それに本当に驚いて…とっても嬉しい、ありがとう」

アキ「私、あの日Kさんに聞いていただけて本当に救われて」

Kさん「わたしお母様のカルテを見て、今知ったの…知らなかった…」

アキ「あの日の週末に亡くなりました…でもソーシャルワーカーのTさんにも本当にお世話になって。最期は自宅に戻れて」⬅️この時点で涙腺崩壊。

Kさん「そうだったのね………辛いね。頑張ったね、頑張った。偉い、偉いよ」⬅️なぜかKさんも泣き始めた。

アキ「とにかくお礼をお伝えしたくて。本当にありがとうございました」

Kさん「私は何もしてないよ、お母様とアキさんががんばったのよ。…今日は?」

アキ「あぁ、父の定期検診で…あの食道がんの」

Kさん「そっか…まだまだあるよね。お子さんは?」

アキ「今日は夫が…」

Kさん「そっか。あなたはひとりじゃないんだよ。絶対にひとりじゃないから。抱えすぎないでね」


こうしてKさんとの感動の再会は終えた。
どうしてもちゃんとご報告とお礼をお伝えしたかったから、お会いできて本当によかった。

ちなみに、ソーシャルワーカーのTさんはいつも忙しそうで、いまだにお礼を言えてない。
心の中で本当に感謝してる。



父の血液検査の結果は…なんと…


「ここで少しでも数値が悪ければ、老健入所じゃなく入院にできるのでは」
「お酒飲んだら死ぬって言ってくれたら」
「強制入院させてくれたら、父と遠距離にならなくてすむのでは」


数値が悪ければいいなんて、
よこしまな希望を抱く私に待っていた結果は…


「血液検査の結果は、全く問題ない
「食道がんの再発もしてない

「飲みすぎてるの?ちょっと控えなきゃね」⬅️「そんな飲んでないですよ(笑)」といつもの調子で本気で答える父魂が抜ける


つまり、ダウンこれだけ飲んでも父はちょー元気、だったのだ。
元気なことはありがたいこと。


でも、、、あぁやっぱり遠方の老健に入れるしかもう残されてないんだ、そう思い切らされた。

私の希望は見事に打ち消された。
私も打ちのめされた。


ちなみに帰宅後にこの父の血液検査の数値を見た夫は「この数値、お母さんに分けてあげたかった」とつぶやいて、私はまた涙した。



2022年10月下旬。
こんなことを経て、いよいよ老健入所の日を迎えることになった私たち家族。

これが、2022年の中で、母の緊急入院の日と同レベルのぶっちぎり1位の忘れられない日となるのでした。。。





  

 

 

 

私の経験談が、プレジデントオンラインに掲載されました。

 

このもしゅだきではまだ更新されていない、母の亡くなったあとの父のことも触れています。

 

「もしゅだきの更新が遅すぎるから待てない」

「いままでの経緯をざっと知りたい」

そんな方におすすめです合格

 

介護に携わる方、育児に翻弄されている方たちにとって、少しでもお役に立てますようににっこり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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