母の緊急入院の日に、私に寄り添ってくださった看護士Kさん。
これも忘れられない大切な出会いです。
私のよこしまな気持ちによる脳神経内科の受診。
やはり父は、驚異的なアルコール分解体質でした。
この記事の続き
父も母も食道がん
異母兄が自宅に来る日の午前。
父の食道がんの経過観察のための定期検診を予約していた。
こんなに1日中お酒を飲んでる父。
「血液検査の数値に異常起きてないのかな」
「入院やましてや手術になれば、遠方の老健に行かなくて済むのでは?」
そんな、(通常の検査に臨む姿勢とは言えない)想いからだった。
主治医へは「「食道がんの術後ずっと、お酒はたしなむ程度にしか飲んでない」と言っていた父の言葉(と母のだんまり)は真っ赤な嘘です」と、現状を伝言してもらっていた。
この日、在宅勤務してくれていた夫に娘を預け、朝から父に付き添って病院に行った。
そのフロアに入るのは、母が緊急入院したあの日
に来て以来。
![ダウン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/175.gif)
私はというと、それはもう。
フラッシュバックが止まらない。
![泣き笑い](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/592.png)
![驚き](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/619.png)
あれからまだ1ヶ月しか経っていない待合室。
あのときと同じでとても混雑している。
相変わらずの迎え酒で酔っぱらって、いびきをかいて椅子で寝ている父。
そんな父が恥ずかしすぎて、私は少し離れて立っていた。
その待合室にいるのが本当につらくてつらくて、周りにバレないように泣いていた。
(いや、どう見てもバレてた
)
![泣き笑い](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/592.png)
心の支えになってくれた方に再会
あの日、母が半日寝かされた外来用のベッドの部屋を覗いた。
母が初めて私に、父のことを「もう顔も見たくない」と言ったこと、
母が痛い痛いと言い続けたのに薬がもらえなかったこと、
医師に手術のするしないを迫られたことこと、
私が心肺蘇生の書類にサインしたこと。
何もかもがフラッシュバックして、動悸がした。
でもどうしてもお会いしたい人
がいたので、思いきって足を踏み入れた。
![ダウン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/175.gif)
看護士「どうかされましたか?」
アキ「9月○日に母キミエがこちらでお世話になって。そのときにKさんとお話しをして…本日いらっしゃいますか?」
看護士「いま別のところにいるんだけど、すぐ戻ると思いますよ。…戻ったらお声かけましょうか?」
アキ「ありがとうございます。一言、お礼を言いたくて」
目の前の待合スペースで立って待っていると、数分後にすぐKさんが出てきてくださった。
アキ「あの、、、先日は母が…」
Kさん「私のことを覚えてくれてる人がいるなんて!!それに本当に驚いて…とっても嬉しい、ありがとう」
アキ「私、あの日Kさんに聞いていただけて本当に救われて」
Kさん「わたしお母様のカルテを見て、今知ったの…知らなかった…」
アキ「あの日の週末に亡くなりました…でもソーシャルワーカーのTさんにも本当にお世話になって。最期は自宅に戻れて」⬅️この時点で涙腺崩壊。
Kさん「そうだったのね………辛いね。頑張ったね、頑張った。偉い、偉いよ」⬅️なぜかKさんも泣き始めた。
アキ「とにかくお礼をお伝えしたくて。本当にありがとうございました」
Kさん「私は何もしてないよ、お母様とアキさんががんばったのよ。…今日は?」
アキ「あぁ、父の定期検診で…あの食道がんの」
Kさん「そっか…まだまだあるよね。お子さんは?」
アキ「今日は夫が…」
Kさん「そっか。あなたはひとりじゃないんだよ。絶対にひとりじゃないから。抱えすぎないでね」
こうしてKさんとの感動の再会は終えた。
どうしてもちゃんとご報告とお礼をお伝えしたかったから、お会いできて本当によかった。
ちなみに、ソーシャルワーカーのTさんはいつも忙しそうで、いまだにお礼を言えてない。
心の中で本当に感謝してる。
父の血液検査の結果は…なんと…
「ここで少しでも数値が悪ければ、老健入所じゃなく入院にできるのでは」
「お酒飲んだら死ぬって言ってくれたら」
「強制入院させてくれたら、父と遠距離にならなくてすむのでは」
数値が悪ければいいなんて、
よこしまな希望を抱く私に待っていた結果は…
「血液検査の結果は、全く問題ない」
「食道がんの再発もしてない」
「飲みすぎてるの?ちょっと控えなきゃね」⬅️「そんな飲んでないですよ(笑)」といつもの調子で本気で答える父![魂が抜ける](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/627.png)
![魂が抜ける](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/627.png)
つまり、
これだけ飲んでも父はちょー元気、だったのだ。
![ダウン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/175.gif)
ありがたいんだよ。
元気なことはありがたいこと。
でも、、、あぁやっぱり遠方の老健に入れるしかもう残されてないんだ、そう思い切らされた。
私の希望は見事に打ち消された。
私も打ちのめされた。
ちなみに帰宅後にこの父の血液検査の数値を見た夫は「この数値、お母さんに分けてあげたかった」とつぶやいて、私はまた涙した。
2022年10月下旬。
こんなことを経て、いよいよ老健入所の日を迎えることになった私たち家族。
これが、2022年の中で、母の緊急入院の日と同レベルのぶっちぎり1位の忘れられない日となるのでした。。。
私の経験談が、プレジデントオンラインに掲載されました。
このもしゅだきではまだ更新されていない、母の亡くなったあとの父のことも触れています。
「もしゅだきの更新が遅すぎるから待てない」
「いままでの経緯をざっと知りたい」
そんな方におすすめです
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