「父を施設に入れたい」と心の底から私が思ったのは、母が亡くなって2週間経った朝でした。
このままではいつか娘が危険にさらされるかもしれない。
という恐怖心が1番のきっかけでした。
夫が愛想を尽かして離れていってしまうかもしれない。
父が酩酊状態で何かしでかすかもしれない。
そのときは、愛する母を亡くしたことを悲しむ余裕すらありませんでした。
時間だけでなく、心も。
心身ともに、私自身も限界だと気がつきました。
このあたりの続き?
飲酒は止めずに飲酒量を記録してみた。
伏せ字が多くて目立ってしまいすみません
日付の枠の右上(見えない?)に書かれている数字が飲酒量。
ざっと見て、毎日平均6,7ってところ?
ちなみに、○数字で囲っているのは、それ以上飲んで泥酔してカウント不可能になった記し。
この飲酒量とは。
「飲酒 適切量 男性」などでネットで調べるとよく出てくる純アルコール20g(適量と言われる)の量を「1」としている。
ビール中瓶 1本
日本酒 1合
チューハイ350ml 1本
ワイン グラス2杯
が目安(その当時見すぎて覚えた)
父は一度寝たあと、眠りが浅くて夜中2時や3時に起きてきて迎え酒。
デイに行くはずが起きてこなくて、お越しに行くとお酒臭くて千鳥足のまま。
看多機のケアマネOさんも父に熱弁していたが、
"アルコールは毎日1本程度なら影響はないが、それ以上飲むと脳の認知機能の低下につながる"という研究結果が出ているそうだ。
父がOさんと話しをすると
「娘をまた怒らせてしまった」
「妻がいないのが寂しくて飲んでしまう」
「今日以降は必ず酒は1本までにする。それ以上は飲まない」
そう毎日言っていたそうだ。
父が寂しさと脳内の記憶の混乱とでお酒に逃げてしまう気持ちは理解できる。
本当にそのときは猛省しているんだと思う。
ただ、朝は反省するが、夜になるとその宣言を忘れて飲んでしまう。
そのサイクルは、私にとってはまるでDVと同じだ。
毎朝、デイのスタッフさんがお迎えに来たら、
のろのろ降りてくる父を置いて真っ先に玄関の外に出て、こんな内容のメモをさっと渡す。
今朝も○時まで飲んでいたようです
飲酒量○本くらいです。
お水(ペットボトル)を持たせていますので、水分取らせてください。
アキ
毎日父も私もそれぞれのストレスを抱えながら、でもどうしようもない日々を悶々と過ごしていた。
そして、事件が起きた。
朝起きたら、リビングが惨状に。
9月下旬。母の葬儀から1週間後の朝7時。
娘の泣き声で目が覚め、親世帯のリビングに行くと、リビングのど真ん中で父が寝ていた。
「また朝まで飲んだのか」
そう呆れながらリビングに足を踏み入れると…
「え?」
植木の葉っぱがちぎれて落ち、
カウンターにあったのものがたくさん倒れ、雪崩が起き、
掃除機が倒れて壁が傷つき、
タオルかけが歪んで………
生後8ヶ月の娘を抱っこしながら立ちすくんだ。
とりあえず証拠写真撮っておこう。となぜか冷静にスマホを向けながら「ついにやったな」と思った。
後ろから寝ぼけ眼で来た夫も「何これ」と棒立ち。
本人は目覚めることなく、リビングのど真ん中で寝続けている。
酔っぱらって、立てなくなって、何かに捕まろうとしたがそれは捕まれるものではなく、その拍子に倒れたんだろう。
暴れたわけではないのは想像できた。
でも、この瞬間、私の心は決まった。
このままでは家族全員がダメになる。
もう限界だ。
父を施設に入れる。
こうして、私と父の戦いが始まった。
ちなみにこの日は日曜日でデイが休みだった。
取り急ぎOさんに送ったメッセージの返信もない。
そんな日の私のつぶやき。
つらい。どこに相談して、どう動けばいいのか。
とりあえず連休明けに病院?予約なしで行って何時間も待たされるんだろうな。
その間、娘はどうするのさ。
アルコール依存症の診断受けてもらうにも付き添わなきゃいけないとなったら、また私しか行けないじゃん。
次から次に。なんで。
私の経験談が、プレジデントオンラインに掲載されました。
このもしゅだきではまだ更新されていない、母の亡くなったあとの父のことも触れています。
「もしゅだきの更新が遅すぎるから待てない」
「いままでの経緯をざっと知りたい」
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