9月22日の昭和女子大学人見記念講堂公演を皮切りに、「❝BRASILIAN SKIES 40TH❞TAKANAKA SUPER LIVE 2018 」がスタートした
ライブツアーは10月28日の大阪公演まで続く
このブログでは9月22日に行われた人見記念講堂のライブを簡単に、簡潔に、ごくごく個人的な思い出として振り返ってみたい
演奏者
高中正義さん(g)/斉藤ノヴさん(per)/岡沢章さん(b)/宮崎まさひろさん(dr)/井上薫さん(key)
宮崎裕介さん(key)
AMAZONS(大滝裕子さん・吉川智子さん・斉藤久美さん) ※以降、`ゾンズ’と表記
定刻から5分遅れた17:05分、演奏者が次々とステージ下手から姿を現し、最後に高中氏がサンバのリズムに合わせてスルド(Surd)を叩きながら登場
やけにステージがスッキリしているなと思ったらアンプが無い
ギターはワイヤレスでLINE出力
うん、どおりで音のバランスが良いはずだ
今回はステージから遠く離れた座席になり、オペラグラスを覗き込みながらのライブ鑑賞となった
いつにも増して見間違いの可能性がある(また、当日のライブでは2本ほど使用ギターの詳細がわからなかった)
セットリスト
M 1BELEZA PULA (Cho AMAZONS)
M2 BRASILIAN SKIES (Cho AMAZONS)
M3 NIGHTS (Cho AMAZONS)
M4 I REMEMBER CLIFFORD
M5 DISCO "B”
M6 伊豆甘夏納豆売り
M7 渚・モデラート (Cho AMAZONS)
M8 エピダウロスの風 (Cho AMAZONS)
M9 SHAKE IT (Cho AMAZONS)
M10 TAJ MAHAL (Cho AMAZONS)
M11 Mambo No.5 (Cho AMAZONS)
M12 Star Wars Samba
M13 SAUDADE
M14 FINGER DANCIN'
M15 Early Bird
M16 Tropic Birds
M17 READY TO FLY
En1 Blue Lagoon (Performer AMAZONS)
En2 YOU CAN NEVER COME TO THIS PLACE
使用ギター
M1から弾いていたギターはこのジェフベック・モデルではない
`レイクプラッシドブルー(プラッシド湖の青)’という色味に惹かれて私が購入した安物のギターだが、この色よりももっと明るい水色のギターを当日、高中氏は弾いていた
おそらくフェンダーのストラトキャスターであることは間違いないと思うけれど、便宜上、このジェフベック・モデルを当日の使用ギターとして提示することにした(知識不足で申し訳ない)
水色ストラト
M1,2,3,11,12
SG T-2
M4,5,6,7,8,9,10,En1,En2(前半部分)
ブルーSG
M13,14,15,16,17
虹伝説で使用されたギターのレプリカで
イエローゴブリンとしてEn2(~後半部分)
M1~En2まで
ゾンズねーさん達が真っ赤な衣装で踊り始め、❝BRASILIAN SKIES 40TH❞が華やかに始まった
以下、印象に残った楽曲をいつもの様に独断と偏見に基づいて書いていく
M3 NIGHTS (Cho AMAZONS)
‘デビュー45周年記念 高中正義 SUPER LIVE 2016 Very Best’でもチャレンジしていたイントロ部分の高中氏によるトライアングル演奏
2016年はあまりに唐突で驚いたが、トライアングルのミュート&オープンも様になっていたし、NIGHTSではボトルネックも使用しているので盛りだくさんな内容だ(笑
M4 I REMEMBER CLIFFORD
ゾンズねーさん達が上手側に姿を消し、ステージ上手と下手の両サイドに腰掛けて演奏するいつものスタイルの時に気づいた
あれ?シールドは?
オペラグラスを覗き込むとSG T-2のアウトプット・ジャックに何か黒い、長方形のプラスチック機器が差し込まれていた
ワイヤレスでLINE!だから音が綺麗なのか・・・と納得
確かに会場に流れ出てくる音は綺麗ではあるけれども、ミスタッチがあったり音が多少キンキンしたり・・・
だが、ブルペンで10球程度を投げ込み、いざマウンドへ上がったらなかなかコントロールが定まらず、フォアボールを連発してしまうDeNAベイスターズの先発投手を見慣れている私に動揺はない
まぁ、すぐに肩(指?)は温まるさ
M6 伊豆甘夏納豆売り
ギターヘッドにいつもの風鈴
今年の夏は異常な暑さだった。そんな中、55回目の夏を過ごす私に、こんなことがあっても良いのか?ってぐらいたくさんの楽しい出来事が起きた
暑かった夏を振り返り、ゆっくりと思考を巡らせてみる・・・そして笑う(笑
伊豆甘夏納豆売りという楽曲は、人を感傷的にもするがスーッとその人の気持ちにとけ込んでくる曲だと思う
AMAZONSの紹介があり
M7 渚・モデラート (Cho AMAZONS)
ゾンズねーさん達が妖艶な雰囲気を身にまとって上手側に再登場
今年、高中ライブに初参加したお二人の若いキーボーディストの一人、宮崎さん(key)が新鮮なプレイをする
小島さん、重実さん、高中ライブ常連のお二人のプレイが‘必ず目的地には到着するけれど、旅の途中ではどこを走っているのかわからなくなる、ドキドキワクワクなバスの旅’だとすれば
若いお二人のプレイは‘目的地まで曲がらずに真っ直ぐに進むバスの旅’
シンプルさと斬新さがあって良かった
`若いキーボーディストをサポートするため’という意味合いではないのだろうが、このライブでのベースとドラムの刻むリズムがいつもよりぶ厚く、まるで一定の場所に鉄の杭を打ち込んでいるかのように思えた
私にとって、今まで観て来た高中ライブの中では過去にないほどの強烈なリズムに支配されたライブ、そんな印象を持った
M10 TAJ MAHAL (Cho AMAZONS)
ロッド・スチュワートのDa Ya Think I'm Sexy?が入り、エンディングでは何故かディープ・パープルのSmoke on the Waterで締めた(笑
前回のブログ→「ボヘミアン・ラプソディ」 でも書いた通り、私は子供の頃、ロックの旋風の中に自分を置いた
大人になった今でもそこに居続ける自分は、あの頃の気持ちのままでいる
だから→「LIVE IN TOKYO CROSSOVER NIGHT 2012」 なんてことがあると、歓喜して感激してしまうし
Da Ya Think I'm Sexy?のフレーズを高中氏が弾いた時も、Smoke on the Waterのフレーズを弾いた時も、即座に体が反応して拳を突き上げ‘いけっ!高中ーっ!’と
❝BRASILIAN SKIES 40TH❞ TAKANAKA SUPER LIVE 2018ツアーでの演奏中ということも忘れ、そのまま弾いてくれーっ!と願ってしまう(笑
いつか、60年代後半~80年代くらいまでのロックシーンに存在した名曲を、高中氏の演奏で聞いてみたい
(お酒を飲みながら)高中「この時代はうん、こういうフレーズね?知ってるかな?例えば日本だとフラワー・トラベリン・バンドが・・・」
高中氏による‘海外と日本のロック史’その解説と演奏、アリーナ席1万円くらいでどうでしょう?(笑
M11 Mambo No.5 (Cho AMAZONS)
ポンタさんと演奏したこのMambo No.5→「真夏の夜のJAZZ in HAYAMA 高中正義 葉山伝説②」 も良かったが、ゾンズねーさん達がマラカスを振ってずっとマンボ♪マンボ♪マンボ♪とリピートするコーラスとダンス
その姿が10代の娘さんみたいに見えて(ほらっ!席が遠かったから・笑)本当に‘可愛らしく’そして豪華なMambo No.5だった
M12 Star Wars Samba
Star Wars Sambaを久々に聞いたのは(初のライブ演奏?)→「30th VILLAGE VANGUARD presents V.V.Rocks高中正義①」 だった
アルバム「BRASILIAN SKIES」に収録されている曲だから、当日のセットリストに入っていても当然と言えば当然
逆に「BRASILIAN SKIES」の中にどうしてStar Wars Sambaが入っているのか?
少し不思議な気持ちがする
それは2011年のライブ→「高中正義 40周年記念第1弾LIVE 40年目の虹(日比谷②)」 で‘ミスター(KARA)’のカヴァーを聞いた時の気持ちに似ている
M13 SAUDADE
昨年、稲葉さんが抜けた後の‘SAUDADE’や‘BLUE CURACAO’は-(マイナス)稲葉感があるとブログに書いた
>>2 SAUDADE
楽曲の後半まで聞いた時、何だか大きな違和感があった
そして・・・あぁ、あそこのパート、今日は稲葉さんは弾いていないのか
稲葉さんは居ないのか、と
慣れや習慣というのは不思議だ
今まで高中氏が単独で弾いているSAUDADEを聞いてきた時間の方が遥かに長いはずなのに、この-(マイナス)稲葉感
今回のSAUDADEはひと味のスパイスが抜けてしまったような寂しさを感じた
きっと稲葉さんが弾いていたギターの音色を脳が覚えていたせいだ
稲葉さんのサイドギターのユニゾンやカッティング、好きだったんだけどなぁ~
(→「CROSSOVER JAPAN 2017②」 より引用)
しかし今は違う意見を持っている
どうしてか?
あれからの‘SAUDADE’や‘BLUE CURACAO’は、高中氏が稲葉さんのそれまで弾いていた小節に、ご自身のフレーズを盛りだくさんに詰め込んで弾いているからだ
単純に言うと、稲葉さんが弾いていた時と比べて楽曲そのものがパワーアップしている
だからもう-稲葉感はない
でも、たまに稲葉さんのあのハモりギターがとても聞きたくなる時があるのは何故なんだろう
M15 Early Bird
SAUDADEでブルーSGに持ち替え、Early Birdまでの演奏を聞いて確信した
セッティング(ギターの音)が完璧だ
そしてミスタッチはもう無い
あまりのピッタリさ加減に私は思わず席から立ち上がって体をリズムに任せた(後方の座席だったとはいえ、後ろの方、すみませんでした)
高中氏が演奏中に一瞬だけ手を振る、私も手を振り返す
音は力を持つ、そしてその力は人の行動を掻き立てる
結局、次のM16 Tropic Birdsで会場は総立ちとなり、M17 READY TO FLYでライブ演奏は終了した
En1 Blue Lagoon (Performer AMAZONS)
ゾンズねーさん達が3人ともストラトを抱いている
そのストラト(紙製?)には椰子の木や小さな模様などが、かわいいタッチで描かれていた
最後はステージ中央に集まり、高中氏と一緒にジャングル・ジェーン・ツアーでのストップ・モーションを決める
Blue Lagoonでジャングル・ジェーン・ツアーのストップ・モーションを使ったアクションは、最近では2009年の夏道ライブ→「高中正義 SUPER LIVE 2009 夏道 日比谷野外音楽堂」 が記憶に新しい
ステージが花で満たされていくような煌びやかさ
今ツアー、AMAZONSが居て良かった
(曲が終わると、ゾンズねーさん達は抱いていたストラトを客席に投げ入れた)
上記のような内容だったので、この楽曲に関しては‘Cho AMAZONS’ではなく‘Performer AMAZONS’と表記させて頂いた
En2 YOU CAN NEVER COME TO THIS PLACE
2011年のギターマガジン・フェスティバル→「Guitar magazine Festival 高中正義 ②」 で‘YOU CAN NEVER COME TO THIS PLACE~珊瑚礁の妖精~獅子座流星群~黒船’というメドレーが演奏されてからというもの、一部のファンの方が「‘YOU CAN NEVER COME TO THIS PLACE’の前半部分だけを弾いて後半部分を弾かないなんて残念だ、とか、きっと後半部分はもう弾けなくなったからメドレーとして他の曲を付け足したんだろう」と言い始めた
・・・そんな言葉を目にするたびに私は悲しい気持ちになった
‘後半部分を弾けなくなった’なんてあるワケないじゃないか
その証拠に、同年の12月16日NHKホールで行われた→「高中正義 40周年記念最終章 SUPERCOLLECTION NHKホール」 の11曲目でキチンと‘YOU CAN NEVER COME TO THIS PLACE`’をフルヴァージョンで弾いている
‘YOU CAN NEVER COME TO THIS PLACE’という楽曲に強い思い入れがあり、前半部分だけの演奏なんて許せない、そんな気持ちもわからなくもない
また、いろいろな人が強い思い入れを持っている曲、YOU CAN~をオリジナル曲の全パートを演奏しない‘メドレー’というカテゴリーの中に組み込んだ失敗だってあると思う
でもね、‘もう弾けない’なんてない、‘もう弾けない’なんてあるワケがない
高中氏はYOU CAN~の後半から、こんな出で立ちでステージに再登場した
19:05分ライブ終了
重量感のある、とても良いライブだったと私は思う
次の日比谷野音も(またしても後方の座席になってしまったが)楽しみだ
(アルバム「BRASILIAN SKIES」全8曲中、‘FUNKY HOLO HOLO BIRD’の演奏だけ無かったが、ライブ終了後、客席にBGMとして流されていた)
1つだけ皆さんに質問がある
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最後まで読んで頂きましてありがとうございました
カッツ
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