~我が良き友よ~ミカバンド~
~憧れのセーシェル諸島~40年目の虹
発売順に次々と高中氏の楽曲が会場に流れる
日比谷の時と同じ懸垂幕
舞台後方、虹をモチーフにした大きなオブジェがアーチを架ける
定刻の18時30分を少し過ぎた頃、メンバーが入場
上下ともに黒で決めた高中氏が最後に入場し、ライブが始まった
1 Blue Lagoon 2003
(16日のライブで高中氏が主に使っていたギターはYAMAHA SG2000MTではなくSG-MT2かもしれない。当日、オペラグラスを忘れたために確認が出来ていないのだが、SG2000MTとはあまりに音が違っていた。いずれにせよ、以下‘ブルーSG’と表記)
うわ~っメチャメチャ音がいい
あのブルーSGの音じゃない
ミキサー?
いやいや配線とかいじった?
いやいやいや、それよりも1曲目からBlue Lagoon?
舞台後方の左右に設置された発射装置から客席に向かってレーザービームが照射される
前方から逆ドミノ現象・・・最前列から立ち始めた
そして総立ち
そうそう
これだよこれ
18歳の時、日比谷野音で初めて高中氏のライブを観た時も1曲目から総立ちで、まさにこんな感じだった
私もワクワクして即座に立ち上がった
今日はいつもとは違う、特別なライブだ
2 パラレルターン (Vo.高中正義 ブルーSG)
この前奏はまさか・・・
あれあれ?
歌っちゃうの?
封印、解くの?
ボコーダー使うよね?
風の 中に 揺れる影がふたつ down hill
空にとける 白い キミの声が in to the sky
キタ━━━━━━━━m9( ゚∀゚)━━━━━━━━
少しだけエフェクトを掛けている部分もあったが、ほぼ地声
歌い終えると‘ちゃららん ちゃらん’ってギターでオチをつけていたけれど
声は若々しいし、なんで今まで歌わなかったの?とさえ思った
魅力的な低&中音域、ファルセットのあの高音域
もしファルセット部分に苦手意識があったのだとしたら、ファンは気にしていないのになぁ~と思う
そんなことよりも高中氏が‘歌う’、高中氏の歌声が聞ける、ということの方がファンにとって喜びなのだ
私 「普通にうまいじゃん」
連れ 「うまいじゃん」
私 「歌おうと思えば歌えるじゃん」
連れ 「出来るじゃん」
カッコイイ
最高
会場からたくさんの声援がかかる
MC
白い キミの 声がぁ~・・・なぁーーにがっ・・・(ヤケ気味に・笑
(隣の席の人 「(高中氏)酔っ払ってるじゃねーの?(笑」)
25年前のCDを聞くと‘キミの声が’の‘声が’がスゴイ気持ち悪いんですよね
‘んご~ぇが~’(笑
本来、歌いたくなかったんですが・・・
(会場からは‘うまいよ’‘うまいうまい
’の声と暖かい拍手)
やりたくない曲とか、レコーディングでは上手く出来ても、ライブでは上手く出来ないとか
ちょっといまさら可愛い過ぎて出来ない曲とか、この20何年、演らずに通り過ぎて来たんですけど
今回の趣旨のリクエストで演るというので・・・
ボクの我がままではなく、ボクの意思ではなくて、お客さん皆さまの意思にボクが従うというこの2時間です
ボクはだから皆さんのシモベというか、家政婦というか・・・
家政婦ギタリストのミタ・カナカ
リクエストで一番多かったのが、やっぱり、ちょっと敬遠して何十年も通り過ぎてきたSPACE WAGONっていうことなんですが
これは・・・‘業務命令ですか?’
何て言うんだっけ?・・・‘やりますよ’じゃなくて
‘かしこまりました’・・じゃなくて・・・
3日くらい前に(家政婦のミタ)を見て、これいいな、しゃべろうと思って忘れちゃった
(家政婦のミタさんの返答は‘承知しました’がお約束・笑)
業務命令ですよね?
SPACE WAGON、業務命令
3 SPACE WAGON (ブルーSG)
白・赤・青・黄色
無数の小さな光の点が、NHKホールの天井一面に広がった
星空だ
久しぶりに聞くSPACE WAGON
星空を見上げ、時々、舞台の高中氏に視線を戻しながら踊っていたら
3曲目にしてもうすっかりライブ空間の中にハマリ込んでいる自分に気づいた(笑
高中氏(ボコーダー音) 「業務連絡・・・業務命令に従う・・・‘承知しました’ こちらヒューストン・・・業務命令を下します・・・承知しました・・・お元気ですか?こんばんはっ井上陽水です・・・承知しました・・・やっと思い出しました・・・‘承知しました’」
4 空ド白ソ (ブルーSG)
T-waveに入っているこの曲を私は何度聞いたことだろう
1年365日、私はほぼ毎日、通勤や外出のたびに高中氏の楽曲をipodで聞いている
もちろん、毎日違う曲で1日が始まるのだが、考えてみると空ド白ソを聞く機会が一番多い気がする
爽やかで軽やかで朝に聞くにはちょうどいいからだ
ライブでの本間将人さんのサックスは、ピリっとした良いスパイスになっていた
5 Tropic Birds (フェンダー高中ストラト1号機)
ブルラグともども、通常のライブでは後半に演奏されることが多いTropic Birds
エンディング部分での掛け合いはなく、バツンと終える
タタッタッタッタッタタ タタッタッタッタッ Hey
タタッタッタッタッタタ タタッタッタッタッ Hey
3800人のHeyは気持ち良かった(笑
6 一番好きな海の色 (フェンダー高中ストラト2号機)
2号機のハイポジションは音が細くて繊細
扱いが難しいのだろうか?
音がフラフラしている部分もあったが、海の水は常にゆらゆらと揺れているものなので問題ない(笑
小島さんはギリギリのところを狙っている?
途中のピアノソロは主旋律から離れ、聞いていると気持ち悪く感じるギリギリのところでのプレイだった
コーラスユニットのAMAZONS(斉藤久美さん・大滝裕子さん・吉川智子さん)が下手より入場
ボコーダーを使ってメンバー紹介
MC
今日手伝ってくれる人たちを・・・
本田将人(Keyboard&Sax)、ギター・稲葉ナルヒ(Guitar)、ドラムス・宮崎まさひろ(Drums)
ひさしぶりです、キーボード・小島良喜(Keyboard)、ベース・岡沢章(Bass)
パーカッション・斉藤ノブ(Percussion)
そして10年ちかくぶりですが、この間演ったのもここだったんですよね?AMAZONS
昨日、ジャングル・ジェーンツアーのライブビデオっていうのを観たんですけど
それは26、7年前のヤツかな
スッゴイ若いんだよね、(AMAZONSに向かって)いや、でもひさしぶりに会ったけど若いですね
四半世紀前の自分の姿を見ると肌がツルツルで、やっぱり時代って厳しいっていうか・・・ちょっと恥ずかしいですよね、まぁいっか(笑
7 渚・モデラート (ブルーSG Cho.AMAZONS)
コーラスが入ると、この曲が持っている‘セクシーさ’がより際立つ
真っ裸の女性が人魚のように海中を泳ぐ、あの映像が目に浮かんでもくる
セクシー・・・
そんな感慨に浸りながら何気に前の席を見ると、前の席に座っている小奇麗なセーターをお召しになった、私より明らかに年上の50代後半の方がエアギターを始めていらした(笑
20秒間ずっと音を伸ばしたままのエンディング、かっこいい
懸垂幕がストーンと下に落ち、ドレープのかかったカーテン幕が後ろから姿を現した
8 クリスマスソング (Vo.高中正義 Vo.AMAZONS)
真っ赤なお鼻のトナカイさんは
いつもみんなの笑い者
高中氏がボコーダーを使って‘赤鼻のトナカイ’を歌う
続いてAMAZONSによる三声の‘White Christmas’
少し早いが素敵なクリスマスプレゼントを頂いた気分(笑
9 EYELANDS (Vo.高中正義 ブルーSG Cho.AMAZONS.)
たしかこの曲が収録されている‘夏・全・開’は、キティ時代の最後のアルバムだったと思う
また、レコードとCDが同時に発売された最初のアルバムでもあったはずだ
レコードとCD、どっち買う?
まだCDプレイヤーを持ってないからレコードを買うよ、でもCDって音がいいんだろ?とか、そういう時代、あったよね(笑
それにしても声質がいいし、やっぱりボーカリスト高中は‘あり’だと私は思う
10 SHAKE IT (ブルーSG Cho.AMAZONS)
何度目かの総立ち
SHAKE ITは、もっとも近いライブで2009年夏道ライブのアンコール2曲目に演奏された
しかし、なぜか夏道DVDではカット、つまり収録無し
技術的なことは何もわかりはしないが、あの時のSHAKE ITとは比べ物にならないほど、このSHAKE ITは熱かった
AMAZONSが参加している点も大きいが、よりジャングルジェーン・ツアー時の情熱や熱狂に近いSHAKE ITだった
出来れば森村献さんの鍵盤でSHAKE ITを聞きたかったという望みは、ダイヤモンドを手にしながらプラチナも欲しいと願うようなもの
欲張り(笑
11 You can never come to this place (ブルーSG)
レーザービームが左右4本づつ照射され、私たちの頭の上で時たま交錯する
それが8本づつになり、やがて連続した光の帯となって会場を照らした
5月に行われたギターマガジンフェスティバルでもYou can never ~は演奏されたが、それはあくまでもアレンジされた曲の一部
フルバージョンは久しぶりだ
今日は特別なライブ
‘今日はここ数年では最高の、とても特別なライブだ’
11曲目の演奏を聞き終えると、1曲目のBlue Lagoonを聞いた時に感じた予感めいたものが、次第に確信へと変わり始めていた
以降、②へ