何を守りたいのか?
オリンパスを守りたいのか、自分を守りたいのか。
緊急会見を行った高山社長は、「昨夜初めて知った」と述べた。これは何を意味するのか。
組織ぐるみの犯罪ではなく、あくまでも内部の一個人の犯行と思わせたいがために考え抜かれたコメントなのだろうと推測するがどうみても不自然であり、逆に隠している前に立ち”ここにはありません”と言っているのと同じに映る。
また急遽外部から招集されたのであれば別であるが、高山社長は06年に取締役、翌年常務執行役員、本年には専務執行役員という要職を務めていることもあり、本当に知らなかったのであれば経営者としての資質に極めて大きな問題があると言える。
またその後の報道で解任されたマイケル・ウッドフォード前社長は、一連の不正取引に対し異を唱え、英文和文含めて6通のレターを全役員に配布していたと語った。つまり当然のことながら高山社長も認識していた筈であることは子供でも解る。
然しながら「昨夜初めて知った」との発言。原因究明をする意思はなく、最後まで隠ぺいし続けるという意思表示なのだろう。別にオリンパスがどの様な選択肢を選ぶのかは自由。損失隠しで自主廃業となった山一証券と同じ道を歩むのも良いが、本当にオリンパスを守りたいのであれば適切な情報開示はもちろんのこと、現経営陣の総退陣と外部役員を含めて新体制を構築するのが必須ではないだろうか。
オリンパスは内視鏡で世界シェア75%と聞く。もし同社が無くなれば医療現場に対する影響は大きいだろうがHOYAや富士フィルムなども実績があることから影響は一時的であり、何としてでも守る必要もないと言える。
オリンパスはそろそろ本質的に何を守りたいのか、どうしたいのかの意思表示をすべき段階ではないでしょうか?
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オリンパスショック
オリンパスが行った不可解な企業買収の全貌が徐々に明らかになりつつある。
誰が見ても不可解な助言手数料について適切であるとつい先日の会見で述べられていたものの、バブルの穴埋めに使われていたことが明らかなった。10年以上も隠ぺいされてきたことを考えると、誰かの責任ではなく、歴代の経営陣、監査役、監査法人などを含めた組織的な犯罪と言える。
何れ明らかになる一連の行為に対するオリンパスの代償はさておき、日本の株式市場に対する評価、影響が気になるところ。
奇しくも今回の不祥事の発覚は、同社の元外国人社長であったマイケル・ウッドフォード氏の指摘であった。ウッドフォード氏は今年の4月に社長に就任。そして8月に英医療機器メーカーや国内食品会社の買収金額の妥当性や英医療機器メーカー買収時に買収額の3割という巨額の報酬を支払ったことに対し異を唱え、当時の会長や副社長の辞任を求めたが、逆に10月14日に他の経営陣らによってウッドフォード氏が解任、排除されることになった。
もし仮にウッドフォード氏が就任せずに、これまで通り日本人社長が経営を続けたのであれば、一連の不祥事は闇に隠されたままで終わっていた可能性もある。ここが重要。
そもそも日本の株式市場に対しては、コーポレート・ガバナンスなどの面を懸念する声が少なくない。その上、今回は日本を代表する企業が永年不祥事を隠し続け、外国人社長に指摘されると排除し、隠ぺいし続けようとしたことは、単なるオリンパスに対する評価のみならず、日本の株式市場全体に対するリスク要因をアピールしたとも言える。
日本だけではないが、現在低迷する株式市場の活性化には、外国人投資家の存在は不可欠。そのため一企業の処分はさておき、株式市場全体で再発防止策などを講じていかなければ外国人投資家に評価されないばかりか、低迷に嫌気をさした日本企業も海外市場に転出するなど更なる悪循環に陥るのではないだろうか。
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立冬に思ふ
暦の上では今日が立冬。つまり今日から立春の前日までが冬となります。これまで季節外れの暖かさが続いていましたが、天気予報でもこれから晩秋らしく寒さが訪れるようです。
さてこの時期、「麦わら帽子は冬に買え」という言葉がいつも頭を過ります。これは株式用語(格言)で、夏に売上が伸びる様な季節色の高い企業の株は、夏の気配を感じる6月頃に買っても遅く、冬の間に買わなければ遅いという意味です。
暖かい日が続き、本当に今日から冬?という時期に、既に頭は次の夏場のことを考えておかなければならないということですが、株に限らず広報の世界でもこのことが言えるのではと思います。
例えば新聞や週刊誌などであれば、さほど時期的に余裕を見なくても問題はありませんが、月刊誌の場合は違ってきます。大抵○月号というのはその前の月には発行されます。加えて企画段階で持ち込もうとすると3~4ヶ月前にはアプローチをする必要があります。
その上実際の運営の企画や社内調整、予算取りなどを考えると株式市場同様、そろそろ夏場の準備を始める時期となります。
広報担当の方は日々慌ただしく過ごされているかと思いますが、頭の中を季節で区切って整理していくことも必要だろうと思います。
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