先日NHKのBSで”世界ふれあい街歩き~太陽の恵みあふれるマントン”を見ました。番組では自分が好きな🍋レモンが何度も登場して面白かったので本日はそのご紹介です。このシリーズは観光以外の情報もあって面白いので時々見ていますがいかにも偶然を装った出会いの演出がNHKらしくて良いです。(笑)

まずマントンの場所ですが地中海に面したイタリアの国境付近、コート・ダジュールにあってモナコやニースにも近いです。さらに西にはトゥーロンやマルセイユがあります。改めてフランス全体を眺めるとパリは随分と北西側にありますね。

マントンでは地中海とアルプスに囲まれた温暖な気候を利用したレモン栽培が盛んで自分としては急にテンションが上がってきました(笑)。栽培農家によればレモン畑の背後の山並みが日中の陽射しで暖められ、夜間の気温低下を防いでくれるのだそうです。

この地域は緯度的には北海道と同じですがコート・ダジュール(=紺碧の海岸)の名が示すとおり深みのある青の海原が独特です。海と山に囲まれた港町でその意味では神戸と似た地形ですがここはリゾート地なので雰囲気は異なりますね。

マントンの温暖な気候はヨーロッパの王族や貴族も惹きつけて19世期末には彼らの避寒地として発展、豪華ホテルが街に次々と建てられました。番組の中では偶然にも?マントンの伝統ダンスを今に伝える人々に出会いました。(笑)

この町では毎年レモン祭りが開催されるようで、祭りの期間中はおよそ20万人の人出で賑わうようです。有名な建物の外壁をレモンで覆って模したものやレモンで飾った山車やからくり人形も街中を練り歩くようです。

フランスに限らずラテン系の人々はこの類いの造り物が好きですが大阪というか関西人も似たような習性がありますね、かに道楽の動く蟹の足とかデカいグリコのランナーの看板を見ているとこの人達はひょとしてラテン系ではないかと思うことがあります。(笑)

番組のグルメコーナーで紹介された人気の第1位は地元マントンで穫れたレモンを使用した”マントンレモンタルト”です。卵と砂糖を温めた中に果汁と皮を入れ、最後にバターを加えるだけのシンプルなタルトのようです。

第2位は”緑のバルバジュアン”で緑の大きな野菜ブレット、パルメジャン・チーズ、お米、たまねぎ、ニンニク、パセリ、卵を混ぜ合わせ、薄く伸ばしたパン生地に包んでリボン型にして揚げたおつまみとの事です。

第3位は”赤いピシャード”でじっくり炒めた玉ねぎに南仏のハーブを加えてトマトソースで煮込み、パン生地に広げてマントンの特産品オリーブと皮付きニンニクをトッピングします。肉も魚も乗っていないので別名”貧しい者のピザ“なんだそうです。

坂のある港町は建物の合間から海側の景色が見れていいですね、F1モナコGP観戦の後にでもぷらっと立ち寄ってみたいです。夢ですが(笑)。日本でこれに近い風景は熱海や神戸、あるいは函館あたりですかね、でも山がちの地形で平地の少ない日本では全国各地にあるような気がします。

と言う訳で本日は南仏マントンのご紹介でした。おしまい。