先日朝のニュースを聞いていましたら最近は輸入小麦の価格が下落しているようです。どこもかしこの値上げのニュースばかりだったのでちょっと意外でした。

今年4月の政府売渡価格は1トン当たり6万3570円で令和5年4月の高値7万6750円から4期連続の引き下げとなりました。

最近の売り渡し価格の推移を見ると令和5年10月期の下落幅は11.1%と大きかったんですがそれ以降は小幅な下落となっています。

小麦の国際相場はウクライナ侵攻の2022年2月に急騰して以降は下落に転じて現在は侵攻前の水準での推移が続いているようです。

輸入小麦の価格は国家貿易制度という何とも仰々しい制度で決められます。毎年4月と10月に価格改定が行われますが市場価格に反映されるのには約2ヶ月のタイムラグが生じるようです。

小麦の輸入は大部分がアメリカ、カナダ、オーストラリアからです。主要生産国のウクライナ産小麦は地政学的なつながりでヨーロッパや中東〜アフリカ向けということでしょうか。

小麦がいくら安くても高騰する米の代わりになるかというとそれはおそらく限定的なんでしょうね、何せ米は小麦のように加工する必要がなくそのまま炊くだけで美味しいんですから(笑)

と言う訳で本日は四半期連続で下落する輸入小麦の価格をご紹介しました。おしまい。