続きです。
筑紫には結界があった。
筑紫三山を起点としている。
☆1 筑紫三山
飯盛山、若杉山、基山。
下の図の青いラインが「筑紫三山」を結ぶライン。
(図1 地図はGooglemap)
まるで海へと向かう形のような。
北側は当時の海岸線になる。
三山の神社には名を変えられた彼らが祀られている。
☆大己貴命=饒速日命=高良神=住吉大神=志賀大神=天照大神=鴨大神=八幡大神=五十猛命
☆宗像大神=市杵島姫命=御炊屋姫(櫛玉姫)=瀬織津大神(瀬織津姫)=神功皇后=豊受大神=宝満大神=聖母大神=玉依姫
筑紫では高良神と神功皇后。
その実、饒速日命と御炊屋姫。
☆2 熊野道祖神社
飯盛山と若杉山を結んだ北側の線のちょうど真ん中に、神社があった。
そこは塩原。
塩を作っていたという標高5mの当時の海岸線。
御祭神は、イザナギ神、久邪斗(くなど)神。
八街(やちまた)比古神、八街比売神。
(八街の神は、猿田彦神=饒速日命)
くなどの神は、又の名を塞其黄泉大神(塞にいます黄泉大神)。
神話では、イザナギが、黄泉とこの世の境に置いたという大岩。
黄泉との境にあり、黄泉の者が来ないようにする神。
この神社は、「境内の木を学校を作るために伐採しようとしたとき、何人もけが人が出て切ることを止めた」と言われている。(昭和の話)
場所を移すことを良しとしない、この場所にあってこその社。
☆3 力場
この地はどのような場所か。
下記の記事に天澤さんがコメントをくださった。
(この線の真ん中の塩原という所が)
熱く感じる。
外側からの何かに向け
「踏ん張っている」ように見えるので
力場みたいなものが在るのかも知れません
自分も気になっていたその場所、調べたら上の神社があったのだ。
動かしてはいけない社の位置。
未だに作用している力場。
図1より、ここをオレンジ色の線が貫いている。
これは「真の道」だ。
☆3 真の道
記紀に天孫降臨したというニニギの命が言われた「真の道」。
☆「この国は韓国に向かい、笠沙の岬まで真の道が通じていて、
朝日のよく差す国、夕陽の照る国である。それでここはとてもよい国である」
(Wikipedia 「天孫降臨」より)
*「真の道」を創り上げている各神社は、上の記事へ。
*「笠沙」の解説あり。
熊野道祖神社は、飯盛山と太祖宮の中間。
そこに「真の道」が貫く。
「真の道」は、これを強化するためのものではないか。
神の力で後ろから押さえているかのよう。
これが「神話の元」となったのだ。
☆4 くなどの大岩と神話
まるで、海から来る「モノ」を防ぐ道返之岩(ちがえしのいわ)。
道返之神は、まさに岐那戸神(くなどのかみ)。
飯盛山はイザナミ、太祖宮はイザナギ。
この場所は、くなどの岩。
「黄泉の国」との境であり、黄泉の者の侵入を防いでいる。
これらが
「イザナギがイザナミを求めて黄泉へ行く話、塞いだ話」や
「イザナギの禊(祓い)」「真の道」ほか、様々な神話へと変換されているのだ。
彼らは神話の全ての神。
よってこの地に「天孫降臨」したのも彼ら。
ここには「イザナギの禊の地」もある。
(後にこの辺り、書き直してアップします)
☆5 まとめ
「熊野道祖神社」の場所は、特殊な場所にあった。
筑紫三山が作る結界の、海に面した方のラインの真ん中
「真の道」と交わる場所
神の護り。
今でも機能している結界になる。
しかし、これらは人に対しては効果が無い。
彼らが対峙していたのは、異類。
ならば、それに作用する。
イルヰ、異類は人ではなかったのだ。
故に、退治した彼らは「祓いの神」として、後の世で神になった。
「祓いの神」の回、終わりです。
☆飯盛山
(「結びの山 その4 ~飯盛山登山(上宮)~」)
(「結びの山 その5 ~筑紫三山~」)
☆若杉山
☆基山
(「二つの伝承 1 基山のライン」)
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