続きです。

 

 

 

飯盛山の頂上で感じたのは、強い結界。

 

そこから見て、北東方向と、南東方向(大まかに)。
”それ”を結べば、ちょうど三角形になるのでは?

似たのを前に感じたことがある。

奈良の大和三山だ。

「三角の場」というのが一番シンプルであり、強力な場を作る。

小説「産霊山秘録」の中では産霊山の頂上で、三角の頂点にそれぞれ置いた神器が、小さな神籬(ひもろぎ)を作っていた。 



ここ、筑紫にもそれがあったのだ。
飯盛山の山頂で感じた、二つの方向にある”山”の存在。
 

<筑紫の三山>というべき、特殊な場を作る結びの山。
 

一つめの山は、西区の飯盛山。
飯盛山の麓の飯盛神社のご祭神は伊弉册神(伊邪那美神)。

二つめの山の方角には、篠栗の若杉山があった。

 


 

飯盛山の山頂で撮った写真。

正面がほぼ東。
薄く見えるお山が油山(自生する椿から油をとっていたことから)。
博多湾は左側にある。
 

”そのお山”の方角。
博多湾を挟んで左よりの奥の方(北東方向)に、若杉山がある。

太祖宮が麓にあり、伊邪那伎神がご祭神。
飯盛山の御祭神、伊邪那美命の夫婦神。


二つ目のお山は、太祖宮がある若杉山で間違いない。

 


写真には映っていなが、写真の右側の、南の方角には脊振山(せふりやま)がある。
福岡と佐賀を隔てるお山だ。
                         
私が感じたのは、写真の右奥の東南の方角。

脊振よりも東より。

おそらくそこに、三つめの山。

                                                      *

実は最初、(ココログで)コメントを頂いた「飯盛山を起点として…」という言葉を見た時に思い浮かんだ名があった。

「基山(きやま)」だ。

福岡にある高速道路の「基山パーキングエリア」として、九州のほとんどの方はご存知だ。
こちらに来て、初めて耳にした時から、ひどく気になっていた。
              
その「基山」は、まさにその方角。
(山の呼び名は、きざん)

もしかしたら、そうなのではないか?
調べると、興味深いことが分かった。
                    

麓に荒穂神社があり、もとは基山の頂上にあった。

ご祭神は瓊々杵尊、五十猛神・・・。
五十猛神による日本植林発祥の地でもあるそう。
(この神は飯盛神社にも祀られている)


これは偶然ではない。
<筑紫三山>残りの山はここに違いない、と。

「キ」山。
「キ」・・・起こり。初め。


( 続く )