5月5日のマイアミGPで見事初優勝を飾ったランドに、2位だったマックスが「He definately deserves for this one today(彼は本当に優勝に値するよ)」と心から嬉しそうに話すのを見て、「もう、マックスったらすっかり大人になって!」っと勝手に母親目線の私は、ジーンときたのでした。
安定のドライブで、メルセデスのチーム代表のトト・ウルフをして「(we are) galaxy away from Max (マックスは銀河系の向こうにいる)」と言わしめたレッドブルのマックス・フェルスタッペン。あまりにぶっちぎりのため、TV画面にもあまり映らなくなってしまいました。 今回はマックス無関係のエキサイティングだった場面について書いてみようと思います。
<フェラーリのカルロス vs シャルル>
今回光ったのはフェラーリのカルロス・サインツ。
チームメイトのシャルル・ルクレールを2度もオーバーテイクし、見事3位の表彰台に上り詰めました。
フェラーリとしては#1ドライバーのシャルルを前に行かせたいところだったと思うのです。「自分の方がスピードがある」と訴えるカルロスに、"good to know" (わかった) と返すチーム (めっちゃ冷たく感じ悪い)。チームオーダーが発令されなかったために、実力でシャルルを抜きに行くカルロス。ただシャルルもそう簡単にポジションをあきらめないので2台は一触即発で横並びとなります。"ひえ~ぶつかる!!チームメイト同士の共倒れはやめて~~" と見ている方はヒヤヒヤですが、さすが!とうならせる両レーサーのステアリングさばきで、カルロスが前に出ます。
しぶしぶ順位を譲った後も、”Yeah thanks guys, I appreciate it."(みんなありがとうよ) “He’s got to speed up man“(もっとスピードあげなくちゃだろ)、He’s not fast at all.” (ダニエルは全然早くないじゃん) 等オープンな無線で嫌みコメントを連発。
ただ、レース終了後に「マックス、何があったんだ?」と聞くエンジニアに、“I told you already last time, you guys don't ask that again to me, OK? Are we clear about that? I gave my reasons and I stand by it.”「前回も言ったよね。二度と僕にそんなことを頼まないでくれ。OK? 分かるよね? 僕は理由を説明したし、それがすべて」と答えたこのマックスの無線は、かなり波紋を呼びそうです。