deserve というのは、「価値がある、値する」 といった意味があります。

 

いい仕事をして、出張を勝ち取った部下がいたのですが、そのことをやっかむ同僚の心無いコメントにちょっとイラッとした私が「he deserves it」と言い放ったときに、当の部下くんがすごく嬉しそうな顔をしてくれたことがありました。

 

悪い意味で使われるときは、「自業自得だよ」といった感じになります。英会話ではよく使われる単語ですが、「価値がある、値する」って、自然な日本語会話に訳すのはちょっと難しいですね。

 

5月5日のマイアミGPで見事初優勝を飾ったランドに、2位だったマックスが「He definately deserves for this one today(彼は本当に優勝に値するよ)」と心から嬉しそうに話すのを見て、「もう、マックスったらすっかり大人になって!」っと勝手に母親目線の私は、ジーンときたのでした。

 

 

また、5月26日のモナコGPで、母国での初優勝を飾ったシャルルにも多くのドライバーが「He reserves it」と称賛をしていました。


マックスとハグ

ガスリーもおめでとうを言いに来てくれてます。
もちろんフランス語で言葉交わしてます。

 

母国のファンの前でのレースはどんなにかプレッシャーがあったことでしょう。

特にシャルルは不運も多かったので、この勝利は見てる誰もを笑顔にしてくれました。

 

「値する」と動詞を訳そうとすると難しいけれど、頑張って、頑張って、ようやく勝利を手にした選手を見て「うん、当然の結果だよね」「ほんとによく頑張ったもんね」っという感じですね。

 

F1レーサーたちが、純粋にレースを楽しんでいて、ライバルの勝利を心からたたえ合う姿には見ててほっこりさせられます。

 

明日のスペインGPは、ランドがポールポジションでスタートです。マックスが逆転なるか、楽しみでしかないです。

 

スペインGPではマックスの新しいヘルメットがお目見えします。
オレンジアーミーとよばれる、マックスのファンと家族への敬意をあらわしているそうです。キラキラしてとってもかっこいいです。

 

3月1日。長い冬休みが明け、ようやくF1シーズンが帰ってきました。笑い泣き

 

さてオープニングレースのバーレーン戦。

 

安定のドライブで、メルセデスのチーム代表のトト・ウルフをして「(we are) galaxy away from Max (マックスは銀河系の向こうにいる)」と言わしめたレッドブルのマックス・フェルスタッペン。あまりにぶっちぎりのため、TV画面にもあまり映らなくなってしまいました。泣くうさぎ 今回はマックス無関係のエキサイティングだった場面について書いてみようと思います。

 

<フェラーリのカルロス vs シャルル>

今回光ったのはフェラーリのカルロス・サインツ。キラキラ

チームメイトのシャルル・ルクレールを2度もオーバーテイクし、見事3位の表彰台に上り詰めました。

 

フェラーリとしては#1ドライバーのシャルルを前に行かせたいところだったと思うのです。「自分の方がスピードがある」と訴えるカルロスに、"good to know" (わかった) と返すチーム (めっちゃ冷たく感じ悪いプンプン)。チームオーダーが発令されなかったために、実力でシャルルを抜きに行くカルロス。ただシャルルもそう簡単にポジションをあきらめないので2台は一触即発で横並びとなります。"ひえ~ぶつかる!!チームメイト同士の共倒れはやめて~~ガーン" と見ている方はヒヤヒヤですが、さすが!とうならせる両レーサーのステアリングさばきで、カルロスが前に出ます。

その後チームはシャルルを早めにピットストップさせ、アンダーカットを成功させます。カルロスとしたら悔しかったと思うのですが、再びシャルル、さらにはメルセデスのジョージ・ラッセルも抜いて3位のポジションに付けます。

 

カルロスは来季ルイス・ハミルトンがメルセデスから移籍してくることによって、今年限りでフェラーリのシートを失うことが確定しています。今季はまさに崖っぷちですが、今日は "Driver of the Day"も獲得してなかなかパンチのあるスタートとなりました。

 

<RBの角田選手とダニエル・リカルド>

レース後半で、12位つけていたハースのケビン・マグヌッセンにRBの角田選手そしてその後ろをチームメイトのダニエルがぴったりとつけて、しばらくDRSトレインが続いていました。チームはハードタイヤをはいた角田選手に、ソフトタイヤのダニエルとポジションを変わるよう指示します。

 

0.5秒以下で前のクルマに迫っているときにこのチームオーダーは辛いですよね。

案の定、角田選手は「今!?ふざけるな」と、怒りを爆発させます。

しぶしぶ順位を譲った後も、”Yeah thanks guys, I appreciate it."(みんなありがとうよ)  “He’s got to speed up man“(もっとスピードあげなくちゃだろ)、He’s not fast at all.” (ダニエルは全然早くないじゃん) 等オープンな無線で嫌みコメントを連発。

 

結局、順位を譲ってもらったダニエルも、ケビンの必死の攻防もあって、ハース車を抜けませんでした。チェッカー切った後も怒りが収まらなかった角田選手は、ものすごい勢い+すれすれでダニエル車を追い抜いていました。

 

残り5周の時点でポジションを交換したところで13位、14位が良くて12位、13位になるだけで、所詮ポイントは取れないので、交換の意味があるのか、という問題は置いておいて、角田選手の激高グセは心配です。

 

ステアリングを握ったとたん、感情がむき出しになるのはよくあることです。レッドブルのシニアアドバイザのヘルムート・マルコも角田選手の "熱さ" を気に入ってくれていると聞いたことがあります。ただ、角田選手、もうF1も4年目ですから、もう少し言い方、行動に気を付けた方がいいかもしれないですね。ただでさえ昨今のF1ドライバーたちは、自分を取り巻く状況や感情を上手く伝えることに長けています。特にダニエルはレーサーの中でも群を抜く表現者です。

 

角田選手の [怒りにまかせた+無意味の+接触すれすれオーバーテイク] について訊かれたダニエルは「確かにユウキの態度は大人げなかったね、でも自分は落ち着こうと思っているよ。後半に自分はソフトを履くから状況によってはポイント獲得のためにポジションチェンジがあり得ることはレース前のブリーフィングで話し合っていたから、それほど驚く指示ではなかったと思うけど。まぁ、長いシーズンだからよく話し合って"大人の"対応をしていこうと思っているよ」と優等生的にまとめていました。

 

レッドブルに昇格するためにはRBチーム内で上位にいることは必須ですから、戦闘モードになるのは分かります。でもチームあってのドライバーなのです。スピードだけではなく、"この選手と一緒に頑張りたい" と思ってもらえるような人間性作りにも重きを置くべきと思います。

 

レッドブルのチーム代表のクリスチャン・ホーナーもまた、超の付く「語り手」ですから、感情に任せて誰かを責めたり、罵ったりする態度はあまり好まれないと思います。

 

レーサーはレースだけしてればいいという時代でなくなったということですね。角田選手にはこれから、今回のレース中の無線について、これでもかばかりにコメントが求められると思います。真摯に謝罪をし、その時の感情、これからの思いを丁寧に語り、一歩前進して欲しいと思っています。

 

簡単なことではないですよね。偉そうに書きましたが、私も感情表現については50過ぎた今も日々トレーニング中です。

 

 

「no race no life (レースなくしては人生もない)」 と誰かがどこかで書いていましたが、本当にその通りで、毎年シーズン最後のアブダビ戦を終えてからのレースが休みになる冬の3か月が長いこと長いこと。

 

それでも春は近づいてきていて、F1関連のニュースもポツポツ入ってくるようになった今日この頃です。

 

何気なく開いたF1アプリでスケジュールを確認してみてびっくり、2月29日からのバーレーン戦まで一ヶ月を切っているではありませんか。またF1レース観戦に浸れる週末がやって来ると思うと、冬の鬱々とした気分が一気に明るくなるのが不思議です。

 

F1ファンのみなさんはこの3か月、どう過ごしていらっしゃるのでしょうか。ぜひ教えていただきたいです。

 

私はというと、職場と家を往復し、淡々と日々をこなしていく中で、時々ワクワクを見つけては乗り切ってきた感じです。

 

そうそう、昨日はちょっと楽しいことがありました。

 

地元で人気のゲーム店、F.G. Bradley’sが開催する毎年恒例の「パズル大会」に、娘と彼氏くんが出場するというので、応援に駆け付けて来ました。

 

この2人にとっては去年に続き2回目の出場です。

 

会場には20組ほどの参加者がいて、それぞれ500ピースのパズルを完成させてタイムを競います。

昨年は初出場ながらなんと3位入賞した2人ですが、今年はどうなることやら。

 

まずは外枠を完成させて、娘がバラを、彼氏くんが騎士をみたいな感じで、それぞれパーツごとに役割分担をしてます。

もうちょっと!がんばれ!


完成!!

1時間14分でなんと、2位入賞!!キラキラ

 

賞品はこの大会で完成させたパズルに加えて、1000ピースのパズルだそうです。

パズル好きには楽しいイベントですよね。

このパズル大会の参加はなんと無料だそうです。

遊び心いっぱいの太っ腹なゲーム店、素晴らしいですね。ゲーム好きとしてはこういう地元店はこれからもずっと応援したいです。

 

パズル大会に備えて家でも練習を重ねてきたという2人。

パズラーも大変です。ダイニングテーブルはパズル(と猫たち)に占拠されています。


↓2人の暮らす家はパズルがいっぱい

 

ところで、1 月 29 日は全国パズルの日だったそうです。たまには雑念を捨てて、とことんパズルに没頭する日があってもいいですよね。精神安定にも、ボケ防止にもよさそうだし、家族、友達とパズルを囲んで、話をしながらっていうのも楽しそうです。

 

完成後はバラバラにしてまた箱に戻されるというジクソーの切なさもまたなんとも言えないです。

 

それにしても、人生いかに楽しむかって本当に大切ですよね。

 

今年もF1観戦でマックス・フェルスタッペンを追いかけてワクワクするのはもちろんですが、もっともっと色んな趣味を見つけて楽しんでいこうと思います。

しばらくブログを書いていませんでしたが、F1観戦はいつも以上にしっかりしてます。てへぺろ

 

F1はどうしてこんなに見ごたえがあるのか、日々考えていますが、人間模様に魅せられるところが大きいです。

 

なので、毎回、試合前後のインタビューで各選手が何を伝えてくれるのかも非常に興味を持って観ています。

 

今週はイタリア(Monza)GP、木曜の試合前ドライバー記者会見からチェック。


もちろん、ルイス・ハミルトン (メルセデス)レベルのベテランにとっては質疑応答など慣れたものなので、観客への語り掛け、場を和ませるジョークなどお手の物ですが、アレックス・アルボン (ウィリアムズ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)等、小さなころからマイクを向けられることに慣れているからなのか、それとも教育のなせる業なのか、昨今の若者もすごいです。

彼らの受け答えのソツのなさっていったら、一流です。

 

「聞かれた質問にちゃんと答える」

当たり前だけれど、感情を交えて、自分の言葉で、自分らしいコメントをするって、簡単なことじゃないですよね。

 

もちろん英語が母国語のドライバーはアドバンテージがありますが、受け答えって言語力だけではなく、読解力が必要不可欠なんです。あとその人の人間力も加わって、聞いてて心地よいインタビューになります。

 

イタリアでのレースや、フェラーリの配色に今回は古いスタイルの黄色が入ったことについて訊かれたシャルル・ルクレールは「イタリアは本当に素晴らしい!黄色の入ったロゴも大好き」と答えるコメントから優等生っぽさが見えます。フェラーリ車の弱点についても、自分なりに分析して、チームとして何が必要なのかまで、しっかり答えています。


(↑スペシャルカラーのレーシングスーツを着用するフェラーリのカルロス・サインツとシャルル・ルクレール)
 

先週のオランダGPで思うような結果が出せなかったランド・ノリスに、「前回無線でエンジニアに対してかなり失礼があったようだけど」という答えずらい質問がされましたが、「感情的になってしまったけれど、よく話し合ったし、もうああいったことはしない」と、どうしてそういったことが起こったのか、それについてどう対処したのか、そして反省の弁と続き、まったく完璧な受け答えです。

 

一年前のMonzaでは虫垂炎でレースに出場できなかったアレックス・アルボンは、なんと、宿泊先ホテルで去年とまったく同じ部屋が割り当てられたそうです。ベットに横になると、一年前の腹痛が、レース出場をあきらめなくてはならなかった悔しさと一緒にPTSDのようによみがえってきて、部屋を変えてもらったそうです。

こういうファンが喜びそうな話をしっかり交えてトークできるところは大したものです。

 

あと今年からF1に仲間入りしたオスカー・ピアストリ (マクラーレン)は、まだ22歳という若さですが、いつも落ち着いていて、頭の良さそうな感じしかないです。

将来はぜったい卓越したコメンテイターになること間違いなしと見ているので、彼のメディアインタビューもいつもチェックしています。

「 低ダウンフォーストリ―ムでは、車の感触は大きく異なりますか?」と訊かれて、もちろんここでウンチクを語ることもできたでしょうが、

「明日にはお伝えできると思います。」というちょっとジョークも入りつつ、新人としての立ち位置をわきまえた応答が光っていました。

 

さて、日本育ちの角田 裕毅(つのだ ゆうき)選手の受け答えはというと、はっきり言うと、、、的外れてます。。笑い泣き

 

もちろん参戦したばかりの2021年よりはずいぶんよくなったと思いますが、でも、もうちょっと磨いた方がいいかな?英語力ではないんですよ、読解力と話力と人間力です。これは私も含めて、日本で教育受けた人の多くにとっての課題なのでしょうね。

 

インタビュアーも角田選手が答えやすいように、簡単な質問から入ってくれてます。

「ピエールと一緒に料理したみたいだけれど、何を作ったのですか?」

これが質問です。


(↑Pierre のインスタより)
 

角田選手の答え:「はい、よかったです。 実は彼のアパートに行くのは初めてで、そう、料理セッションをしました。 実際、衣装(コックシャツ)も全部用意してくれたので優しかったです。 自分で持ってきたわけではありません。 私はその服を持っていませんから。 でも、そうですね、少し撮影もしましたし、うまくいったと思います。 ピエールは自分の家のキッチンをあまり使ってませんね。 家の中のどこになにがあるのか分かってないこともあったから。 でも、そうですね、良かったと思います。 いつか彼の家に行きたいと思っていました。 今年、彼はシーズンの初めに私の家に来ました。 それからついに彼の家に行きました。料理はよかった。」

 

答えは長いけれど、的外れてる。。。

なんで「チャーハン作ったんですよ」ってひとこと言えないのか。。。えーん

 

角田選手の質疑応答はいつもこんな感じなのです。
色んな方向から頑張ってほしいです。

 

F1のインタビュアーは、総じて、秀逸です。選手の答えもよく聞いていていて、視聴者の聞きたい答えを引っ張り出していきます。

例えば、メルセデスとこの先2年間の契約を結んだという新着ホヤホヤのニュースについて、ルイス・ハミルトンが「まだやりのこした仕事がある。」と答えれば、それが長い応答の一部だったとしても、「その”仕事”について具体的に教えてほしい」と取りこぼすことなくしっかり訊いてきます。これが、プロだなと唸らせるところです。

 

またF1TVの魅力の一つに、レース展開を伝えるコメンテイターの言葉選びの美しさがあります。これはオートレースの発祥がヨーロッパに由来しているからなのか、そういう伝統なのか、まだ分析中ですが、話すと長くなるので、またいつかの機会にまとめられたらと思います。

 

最後に試合後のインタビューの一コマ。


ランドがメディアに答えてる傍からアレックスとシャルルの仲良しが加わって、和気あいあいとレースについて語るという、楽しすぎるポストレースショーでした。彼らの方から嬉々としてマイクをとってコメントしに来るんですよ。一昔前の選手同士のギスギスとした関係とはまったく違って、今どきの若者ならではの柔らかさが、もう眩しい!!

 
これからもF1のヒューマンドラマを追っかけ続けます💪

昨日の話なのですが、14歳の息子から「学校に着ていくパーカーが何着か欲しいからthrift storeに連れて行って」と頼まれました。

 

thrift storeとは、セカンドハンド品を売っている、いわゆる「中古屋さん」です。

地域の人からの寄付品を格安で販売しています。

 

私の住んでいる地域にはバリュービレッジ(Value Village)、サルベーションアーミー(The Salvation Army)、グッドウィル(Goodwill)などと言った非営利団体によって経営されている様々なリサイクルショップがあります。

 

まだ使える不用品を寄付するたびに、店内で利用できるクーポン券をもらえるのもありがたいです。

 

おしゃれに目覚め始めた高校生男子にとっては、安くたくさん買い物できるthrift shopは魅力的なようです。

 

お店に着くや、息子は早速セーターを物色し始めました。

 

昨今の物価高や、反ファストファッション意識のせいなのか、リサイクルショップの店内はかなりの人出でにぎわっていました。

 

セカンドハンド品と侮るなかれ、若い男性用は特になのかもですが、状態の良いものばかりで、あれもこれもと目移りします。

 

その時、やはり買物に来ていた息子のクラスメイトの女の子がが私たちを見つけて近付いて来ました。

 

どうかな、恥ずかしがるのかな?と思いきや、2人でセーターの物色をしながらごく普通に会話をしていました。

 

最近の若者にとってははセカンドハンドの店での買物はある意味COOL(かっこいい)なことみたいですね。

 

ちなみにこのクラスメイトちゃん、家の地下がゲームセンターになっているような豪邸に住んでいる「ザ・大富豪」のお嬢様です。

 

さて、私はちょっと離れた婦人服セクションで服をめくっていたのですが、

そのとき「ママ?」と訊く声があるのです。

 

「えっ?」と顔を上げると、離れて住んでいる娘と彼氏君が目の前に立っているではないですか!

 

もうびっくりです。

 

お互い「え~!?すごい偶然!」っと驚き、大笑いしました。

娘の押すカートには鮮やかな色合いのセーターがたくさん積まれていました。

 

家族三人が、同じ時間に同じ場所で鉢合わせるとはすごい偶然ですよね。

 

結局、ランチをテイクアウトして一緒にうちで食べようということになりました。

 

そんなこんなで楽しい午後になったのですが、よく考えると、子ども2人ともが、リサイクルショッピングに価値を見出してくれているって、なんかありがたいことだなと、ほっこりした週末だったのでした。

 

都会にはブティック(boutique)なんて名前の付いているリサイクルショップもあるのです。

掘り出し物がありそうですよね。

年明けそうそう会社でモヤっとしたことがありました。

今日は愚痴ブログです。

 

うまく書けるか分からないですが、何があったのか理解するためにもちょっとメモしておこうと思います。

 

 

ことの発端は同僚Aさんが「4月にひと月休みを取る」と宣言したことに始まります。

 

それを聞いた、Aさんの仕事上のパートナーのBさんが、「一か月はちょっと長すぎない?」と『待った』をかけました。

 

Aさんの仕事を兼任するのに、3週間ならいいけれど、4週間は長すぎるというのです。

 

Aさんからしたら「与えられた有給を消化するのは社員の権利だし、ふた月前には自分よりも勤続年数の少ないCくんが1か月の休暇を取った前例もあるし、何がいけないの?」という感じです。

 

そこから様々な意見が飛び交い始めました。

 

最長で取れる休暇についてルールが明確にされてなかったのだから、今回は、前例もあることだしAさんの希望通りに休暇を与えるべき。

そして、今後のルールとして休暇は最長3週間とすればいいのではないか。

 

最長3週間と定義しなくても、チームがOKしたらそれ以上長くとってもいいのではないか。(Cくんの休暇に許可が出たのはチームが問題ないと判断したからです。)

いや、それはフェアではない。

 

好きなだけ休暇を取るのを許したら、休んでいる人の代わりをする人にものすごく負担がかかるのでよくない。

だったら社員が長く休暇を取れるよう、人を増やすなり、会社の体制を変えていくべきでは。

 

云々。

 

そこで、普段からひとこと多い同僚のDさんが「じゃねっと(私)がCくんの休暇を許可したからね」と言い出したのです。

 

私としては「え?」なわけです。

そもそも私には誰かの休暇を許可するとかしないとかの権限はありません。

 

思わず「なんでそんなこと言うの?」と強め口調で問いただすと、

 

「じゃねっとが支店長にCくんの休暇を許可するように示唆したでしょ」と言うのです。

 

思い込みって恐ろしいです。ガーン

 

Dさんは私が支店長にCくんが希望している1か月の休暇を認めるべきと提案したと思ってるのです。

 

さらに「じゃねっとは言い方にパワーがあるから」と畳みかけてきます。

 

このDさんの物言いにはツッコミどころしかなくて、

 

まず、Cくんの長期休暇を許可したのは会社です。

それが支店長案件だったとしても、なんでそれが私の示唆したことになるのか。

 

私は基本「休みは取りたい人が取れる範囲で取りたいだけ取るべき」という考えなので、もちろんCくんの出してきた休暇希望にも異存なしでした。それを支店長に伝えたことがあったとして、何かのきっかけでどういう訳かその意が汲まれて、支店長がCくんの長期休暇を認めることになったとしましょう。

 

でも、今問題になっているのはAさんの長期休暇を認めるか否かっていうことなんです。

 

Cくんの休暇が認められたんだからAさんの休暇も認めるべし、というロジックを通すのはいいです。でも、なんでCくんの休暇が私によって承認されたから、っていう根拠ないリマインドを今ここで出してくる必要があるのか。闇深くないですか?

 

あくまでも職場なので、空気を読んだ言い方としては、「Cくんの長期休暇は承認された」としておくべきではないでしょうか。それを、「○○が承認した」と主語を入れて犯人を特定するような言い方には、悪意しかないです。○○が承認したのがそもそも間違いだよね、と暗示されるわけです。


過去に遡って責任者を追及しないといけないと思っているのでしょうか。

 

そして、none of her businessなのですよ。
Cくんの休暇が承認されたこと、Dさんには何の関係もないのです。

 

Dさん自身の思い込みを、あたかも本当の話のようにみんなの前で何度も言われて、それも冗談でも言うように笑いながら何度も、


さすがに私も「キーッムキー」っとなりました。

これって、笑う話なのでしょうか?

 

今思い出しても、Dさんのbig mouth(余計なことをいうこと)ぶりに腹が立ってきます。ムカムカ

 

「言い方にパワーがある」って何??
そりゃ、時には社員の意見をまとめて、上の人に伝えないといけないこともあります。言いずらいことも勇気を振り絞って話をしに行っているわけです。

 

100歩譲って、私が支店長にCくんの休暇を認めてあげましょうと提案をしていたとして、それはどうかと疑問に思うところがあったのなら、なぜその時に意見を言わないのか。

 

自分はいつも傍観者で、数か月たってから、意見した人をディスるって、卑怯なことだと思うのです。

 

Dさんには「Cくんの休暇を誰が承認したかっていうのは今問題にする意味がないし、そういう言い方やめてほしい」とはっきり伝えました。

 

その後、私が席を立った隙に、他の同僚にDさんが「ちょっと言い過ぎたかな」と反省の色を見せて言っていたということですが、

 

言ってはならないことを口にしているので、「言い過ぎ」という問題ではないのです。反省するなら謝罪に来いと言いたい。結局他の同僚の手前の反省してる風のパフォーマンスなだけなのです。

 

そういうDさんのKYぶりに今年も振り回されるのかと思うと溜息つきたくなりますが、私も負けずに言いたいことはしっかり伝えていこうと思います。

 

 

それにしても、誰にも気兼ねせず、仕事の心配もせず、長期休暇をバンバン取れる体制のある職場って理想ですね。

 

長期休暇必要なのは私だったわ、と気付かされた年明けの一件でした。

 

 

門松あけましておめでとうございます。鏡餅

 

私は「今年の目標」というスケールの大きいことを掲げるのは苦手なので、今年1年、大切にしたいこととして思いついた3つの言葉を書き留めておこうと思います。

 

まず第一は、LISTENです。

 

とにかく、家族、友人、同僚、誰が相手であったとしても、とことん話に耳を傾けたいと思います。

そして心がけたいのは、non-judgemental(自分の意見を押し付けず、ただ聞いて受け入れる)でいることです。

楽しい話には一緒に笑い、辛い話には一緒に悲しみを分かち合う、そんな聞き手でありたいです。

 

人と対話すること以上に心が満たされることがあるんだろうか、とコロナ禍を経て、特に実感する今日この頃です。

なので、これからもよい聞き手となり、コミュニケーションを大切にしたいと思います。

ただ、「自分は意見せず、聞き専」というスタンスを取りたいという訳では決してなく、自分軸をしっかり持ち、周りを引っ張っていける存在になりたいとも思っています。

 

なので、LEADもリストに加えたいと思います。リーダーのLEADでグループを先導するとか、案内するという意味です。

 

この設定は今までの自分の行動、性格からみると、バンジー飛んじゃったくらいの飛躍感満載です。

 

人についていくほうが楽ですし、上に立ったばかりに、恥ずかしい思いをすることもあるかもしれない。

嫉妬や批判を受けることもあると思えば怖くもなります。

 

去年、職場で新しい担当を持つことになったのですが、

 

上への不満を言い連ねる集団に身を置き続けることと、勇気を出してワンステップ上がってみるのと、どちらがいいか考えて、挑戦を選んだ結果でした。

 

「comfort zone (心地のいい場所)」から抜け出して、新しい世界に飛び込むのは結構勇気がいるのですが、何かを始めるというのは新鮮で、この歳になっても挑戦できた自分に自信が持てました。

 

職場では、もうどう転んでも目立ってしまう立ち位置にいることをしっかり自覚して、リードしていこうではないかと腹を決めたところです。

 

自分を信じて進むしかないですね。

 

 

という訳で、一度きりの人生も、もう半ばを過ぎているのですし、「コンフォートゾーンからの脱退道」を2023年もさらに突っ走っていく所存です。

 

さて、LISTEN、LEADとLで始まる単語が続いたので、もう一つ、周囲を暖かく照らす存在でありたいという希望を込めて、LIGHTを入れておこうと思います。

気分の上だけでも、明るく、暖かく、ハッピーな一年にしたいです。

 

永遠のスーパースター、Lightning McQueen💕

今年もF1選手たちのクリスマスプレゼント交換の動画が公開されました。サンタクリスマスツリー

 

 

シークレット(秘密の)サンタとは、欧米で人気のクリスマスプレゼントの交換方法です。

予めクジなどで誰にプレゼントを贈るか決めて、その人に喜んでもらえそうなプレゼントをこっそり用意します。プレゼントを受け取ってから、贈り主を言い当て合うのも楽しみの一つです。

 

私はレースシーズンが終わって公開される、F1選手のシークレットサンタの動画を毎年とても楽しみにしています。

F1ドライバーの素の一面が見れて楽しいし、興味がある人もいるかもしれないので、今回はこの動画からちょっとだけピックアップして紹介しようと思います。

 

★アメリカンコミック、特にスパイダーマン好きで有名なエステバン・オコンは、ダニエル・リカルドからスパイダーマンの本のプレゼントを贈られて本当に嬉しそうです。

(今年のアメリカGPで、オコンはスパイダーマンのヘルメットで登場しました)

 

★モノポリーゲームをもらったガスリー、「これ欲しかったんだ」と大喜び。

贈り主がアロンソと聞いて、「車のシートに加えてモノポリーゲームもくれるなんて、親切にありがとう」と、来年アロンソの抜けたアルピーヌのシートに収まることをちゃっかり示唆するというコメントも、ガスリーらしいですね。

 

★アロンソは小さなサイドミラーをケビン・マグヌッセンからもらいます。

これはアメリカGPで、「アロンソのミラーが落ちたまま走行を続けた」とハースチームから抗議が入り、結局アロンソにタイムペナルティが科されることとなった一件に絡めています。

ただアロンソ本人はそのジョークに気付いていなそうで、「ケビンから?わぁ、ありがとう、これで自分の顔が見れるわ」とただ単にミラーに喜んでいるというのが、ちょっと可愛いです。

 

★かくいうケビンも皮肉チックなプレゼントを贈られています。贈り主はアルボンとアルボンママ(!)からだそうで、まずは「ブラック&オレンジフラッグ」。故障があるまま走行した際に振られるペナルティの旗なのですが、「今年はこれを3回もらったから、これで4回目だ」と、どこか得意気なケビン。

続いてドアストッパー。

これはオフィスのドアをバタンッと乱暴に閉めたケビンに、ハース代表のグンターがお決まりのFワード交じり怒った一コマに由来しているようです。

さらに、バイキングのひげケアキットでトレードマークのひげをとかしてご満悦でした。

 

★角田君とピエールの仲の良さは有名ですが、2人の仲睦まじい額入り写真が、ランドから角田君へ贈られました。

「これをくれるひとはいい人に違いない」と、大喜びの角田君がめちゃくちゃ可愛いかったです。

ちょっと前の誰かのTwitterで角田君の飾り気のないホテルの部屋の背景にこの写真が飾ってあるのが写りこんでいて、「ピエールとの写真が飾られてる!」と話題になってました。

「一生大切にする!」と言っていたのは本音なのでしょうね。来年度はチームが分かれてしまうのがさみしいですね。

 

★個人的に一番ツボだったのは、シャルル・ルクレールからマックスへの「シャルル版-F1-22」のPSゲームでした。笑い泣き

パッケージのドライバーが3人ともルクレールっていう爆  笑爆  笑爆  笑

フォトショップしてる上に「僕の一番のファンへ💕」ってカードの文面も面白すぎました。

マックスもめちゃくちゃウケてましたね。サーキットではトップを争う2人のドライバー達のこういうジョーク交わせる間柄っていいですよね。ラブ

 

それにしても、この世で手に入れられないものなどないというくらいの富を持つF1ドライバーたちが、他のドライバーからの小さなプレゼントを子供みたいに喜ぶ姿は、見ててほっこりさせられます。

 

シーズンが終わって、F1ロスになっていたところに明かりをさしてもらった動画でした。
これで私も自分のクリスマスに向かい合えます。

 

F1ファンのみなさまも、そうでない方も、どうぞよいクリスマスをお過ごしください。

私は来シーズンもマックス一筋!で全レース応援します。

 

3月のバーレーン戦で幕を開けた2022年のF1シーズンも、今週末で21戦目を迎え、残り1戦を残すのみとなりました。

 

サンパウロGP、やはり期待を裏切らず、雨の予選から決勝レース最後まで、波乱万丈だらけの週末となりました。

ただマックスファンとしては、ちょっと凹む終わり方だったので、ブログ書く気力も残ってないのですが、忘備録としてメモしておこうと思います。

 

レースが開始されると、
1. ジョージ・ラッセル (メルセデス)

2. ルイス・ハミルトン (メルセデス)

3. マックス・フェルスタッペン (レッドブル)

4. セルジオ・ペレス (レッドブル)

とグリッド順そのままで走り出します。

 

事件は7週目でマックスがハミルトンを抜きにかかった時に起こります。

2台は接触し、パーツが飛び散ります。マックス車はフロントウィングにダメージを負い、ピットインを余儀なくされます。

ハミルトンのクルマはダメージなく、そのまま走り続けます。(何故??)

 

この接触はレーシングインシデントのように見えるのですが、結局マックスに5秒のペナルティおよび2点のペナルティポイントが課されてしまいますえーん

 

マックス、相手がハミルトンだと無茶ぶりするのか、それとも相手を追いやるのがハミルトンのやり方なのか、素人には分かりかねますが、まあどちらも負けん気の強いドライバーということなのでしょう。


ここから17位に沈んだマックスの鬼の追い上げが始まります。
このテイクオーバーショーはマックスファンにはたまりませんラブ

 

順調に追い抜きを続け、67周目には7位まで浮上したマックス。

 

このとき前を走っていたチームメイトのペレスはミディアムタイヤで速さが伸びないこともあり、チームがペレスに対してマックスを先行させることを指示します。そしてマックスには、前をいくルクレール(フェラーリ)とアロンソ(アルピーヌ)抜くように指示が飛びました。

 

マックスは最後にはアロンソのDRS圏内に入るのですが、結局あと一息のところで抜くことはできません。

 

チームはペレスに順位を戻すようマックスに再三頼みますが、マックスはこれを無視して6位でフィニッシュしたのでした。

 

私はF1TVのメイン画面でレース観戦しつつ、横に置いたPCでマックスのオンボード画面を見ていたのですが、「ペレスに順位を戻せ」という指示が出たとき、アロンソはマックスの目前なのです。

 

マックス的には最後の最後まであきらめず、抜く気だったと思います。指示が出たときにペレスがすぐ後ろに付けていたのならともかく、4.5秒差があった訳で、そこまでスピード落としてペレスに順位を渡すというのはスポーツとしてちょっとどうなのでしょう。

 

もちろん私はマックスファンなので、かなり偏っている意見だとは思いますが。

 

ただ、レース終了後に「マックス、何があったんだ?」と聞くエンジニアに、“I told you already last time, you guys don't ask that again to me, OK? Are we clear about that? I gave my reasons and I stand by it.”「前回も言ったよね。二度と僕にそんなことを頼まないでくれ。OK? 分かるよね? 僕は理由を説明したし、それがすべて」と答えたこのマックスの無線は、かなり波紋を呼びそうです。

 

思った通りSNS上では、マックスに対する非難がものすごいことになっています。


チャンピオンシップ獲得はもちろん、数々の勝利は、ペレスの渾身的なサポートなくして語れないというのに、自分はもうチャンピオンシップ取っているのに、6位と7位を交換するだけの優しさもないのか、自己中すぎる、と散々です。

 

もちろんペレスもがっかりして、マックスに対する失望コメントを出しています。

ただ「2度のチャンピオンシップ獲得は自分のおかげ」っていうのはちょっと言い過ぎですね。レーシングドライバーってここまで自身過剰になれるものなのでしょうか?それともお国柄?

 

とはいえ、ペレスにとってはチャンピオンシップの2位が取れるか取れないかの瀬戸際で、今日ルクレールに負けてしまったため、チャンピオンシップの順位がルクレールと同点になってしまいました。

 

ルクレールも自分のチャンピオンシップの2位を確実にするために、サインツと順位を変えてもらえないか無線で頼んでいましたが、「リスクが大きすぎる」と断られていました。

 

シーズンの終わりにさしかかり、どこもチーム内のモヤモヤがかなり溜まってきていますね。

 

マックスの話に戻りますが、彼も若いながらレース歴の長いしっかりしたドライバーです。

チームメイトのヘルプがどんなに大切でありがたかったか、分からないはずはないので、ただ単に自分のエゴのためにペレスに順位を譲らなかったとは思えないのです。

 

マックスが言う通り、理由があるのでしょう。

私はマックスを信じます。

 

F1レースは、高速で駆け抜けるクルマを見ているようで、実は鑑賞しているのは、濃すぎるぐらいのヒューマンドラマなのですよね、つくづく。

 

さて、来週末のアブダビ戦で今年最後のレースになります。どんな幕切れを迎えるのかワクワクします。
その後のことは、ちょっと悲しすぎるので今は考えたくないです。

 

最終戦も頑張れ、レッドブルチーム!

 

ブレネーブラウンの「ネガティブな感情(こころ)の魔法」という本の中の『チャンスをつかむ「直感」を鍛える』という章では、「直感を磨く」「信念を持つ」とはどういうことか、ブレネーの考えが書かれています。

 

この章を読みながら、たくさんの出会いの中で「この人だったら信用できる!キラキラ」と閃いた瞬間について、考えていました。

 

そのうちのひとつのエピソードについて書いてみようと思います。
 

去年の話ですが、他部署の同僚Dくんを私の部署に加えることが可能か打診されました。

 

このDくんはそれまでO氏の部下として2年勤めていました。

 

O氏は職人気質で、勤続年数も長く、仕事は確実なのですが、自分よりできる部下は気に入らずイジメてしまうため、一緒に働く人がなかなか続かないという、訳ありすぎるおっちゃんなのです。

 

DくんはO氏の息子ぐらいの歳なので、さすがにいじわるはしないだろうと思っていたのですが、だんだんとDくんが仕事に慣れてくると、若いですから覚えも早いし、頭もいい、さらに感じもいいので、他の社員やお客さんたちも仕事を頼みやすいDくんを頼るようになりました。

 

すると、それが気に入らないO氏からDくんへの嫌がらせが始まり、冬の寒さの中でも温かい部屋は使わせず、寒いところで何時間も仕事をさせたり、はたまた、仕事を全く与えなかったり、ことあるごとに嫌みを言ったりしていたそうです。

 

ある日、「怪我をした親友を看病するため早退したい」と願い出たDくんに、忙しかったのもあると思うのですが、O氏は許可を与えず、それどころか、「帰るんだったら今すぐ代わりの人を雇う」と言い放ち、それをクビ宣告と受け取ったDくんは悩んだ末に、辞表を提出したのでした。

 

人不足の折に、仕事のできる人材に辞められるのは辛いので、どうにか思いとどまるよう説得しようとしましたが、その時のDくんの答えは「この会社よりもっと給料がいい会社で仕事が見つけられるから、ここにいる必要がない」といったようなそっけない言いようだったので、そう言われたら「あ、そうなの、あなたにとっていいことならそれはそれでよかったね。今まで一緒に働けでよかった。ありがとう」と返すのがやっとだったのでした。

 

ところが数日後、「実はDくん、O氏の性格に耐えられず辞めようと思ったけど、会社は好きで、本当は辞めたいわけじゃなかったんだって。なんとかあなたの部署でポジションを見つけられないかしら」とDくんが親しくしている同僚から相談を持ち掛けられたという訳です。

 

O氏からイジメを受けていたという話は、もちろんショッキングで、私にできることなら何とかしてあげたいと思いましたが、私の部署に入れてほしいといわれても、特に空きがあるわけではないし、それに「この会社よりもっと給料がいい会社で仕事が見つけられるから、ここにいる必要がない」と言い放った若者の本心がどこにあるか見えない、それに、部署が変わったとしても、たいして大きくない会社内でO氏との接触は避けられません。アットホームなのが売りな会社なのに、亀裂を抱えているのも問題ありだし、どうしたものか悩みました。

 

同僚に話すも、「いや、この部署に人入れるなら、経験ある人しか要らないでしょ」といったごもっともな意見が多数でした。管理職陣も、事なかれ主義丸出しで、職歴の長いO氏サイド付く人のほうが多く、経験少ない若者を受け入れる責任を取るのは、難しい感じがしました。

 

そんな折、社員みんなで「宝くじを買おう!」という話が持ち上がりました。当たれば$60ミリオンドルだったかで、「1等が当たったら大きな家買ってリタイヤメントホーム作ろう」だとか、「世界一周クルーズしよう」だとかで盛り上がっていたのですが、「もし当たったらどうしたいの?」と聞かれたDくん、

 

「自分の故郷の村に寄付したい」と答えたのです。

 

私の半分くらいの歳の青年が自分のことではなく、人のためにお金使いたいと言うのを聞いて、私は自分の自己中さが本当に恥ずかしくなりました。

 

そして、その時、私はそれまでよく知らなかったDくんを、100パーセント信用することに決めたのでした。
 

「誰だって初めは経験がないんだから、教えて、育ててあげるのもいいんじゃないか」と上司、チームメンバーを説得して、晴れてDくんがO氏から離れて、私たちのチームに加わることになりました。

 

それが去年の10月の話で、1年以上経った今、Dくんは私の部署だけでなく、会社全体に欠かせない人材として活躍してくれています。初めのうちは社内中駆け巡ってDくんの仕事を探すのが私の仕事みたいなところもありましたが、今では自分で率先して仕事を見つけ、的確に処理してくれるようになっていて頼もしい限りです。

 

本人が仕事にやりがいを見つけて楽しんでいる様子を見るにつけ、私もとても嬉しいし、これからもずっと長く一緒に働いてほしいなぁと親目線で願う今日この頃なのです。

 

宝くじの使い道の答えで、私がDくんにフルベットしようと決めたことは、本人に話していません。いつか話そうかな?ニコニコ

 

それにしても、60ミリオン当たったら、、、、やっぱり豪邸買うよね。。。(私まだ小さいなぁ。。。)