三浦しをん

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エッセイ集『お友だちからお願いします』読了

 

 新聞や雑誌など短期連載のエッセイをまとめたもの。単行本は2012年発行。

 

 しをんさんのお父さんはなんか中身が可愛らしい感じの人だなぁというのと、逆にお母さんはしをんさんが殺意を本気で覚えるような今でいう『毒親』な人なんだなぁ。若い頃のお父さんは付き合ってる時に見抜けず結婚してしまったんだなって、しをんさんはそう書いてないけどそれぞれとのやり取りを読んでると思う。でもこの二人が結婚しないと『小説家・三浦しをん』は生まれないから、しをんさんのお父さん神経すり減らして大変だろうけどありがとうございます。って気持ちになった。

 

 エッセイの最後の方は、しをんさんが大好きだった祖父のお葬式のことが書かれているけど、山奥って書いているし、母方の祖母は割と近所に住んでるみたいだから、この祖父は父方の祖父なんでしょう。母方の祖母としをんさんとの仲が良好なのは他のエッセイ読んでても判るから、母親だけ性格ねじ曲がってるんですね。

 

 しをんさんは実家から割とすぐな所のアパートに一人暮らししてて、弟さんは実家住まいだけど、この姉弟が親のそばにいるのはお父さんがお母さんと二人きりになって追い詰められないためなのではないか?と読んでて思いました。

 

 しをんさんの母親に対するアレコレは不穏ですが、他は基本的にいつものしをん節なエッセイ集です。

 

 しをんさんは銭湯に浸かりながら本を読んでみたいとずっと思っていたのですが、実際に本読んでる子を見かけて、自分でもやってみたそうです。この部分を読んでいて、本が好きな人の一部は家のお風呂みたいに銭湯で本を読みたい人いるのかもと思いました。銭湯業界の方、浸かりながら本を読んでいいイベントとかどうでしょう。普段銭湯に見向きもしない読書好きが足を運んでくれるかもしれません。

 

 私はお風呂に浸かりながら読む本は古本で安く買ったものにしてます。もし湯船に落としたら、そのまま軽く水分拭き取ったらジップロックに入れて冷凍庫に一日入れ、袋を開けた状態で冷蔵庫に数日放り混んでいたらシワシワが発生せず元に戻るそうです(以前テレビでやっていて、やらかした時に実践してみたらほんとにシワシワなく元に戻りました)。自然乾燥じゃなく、冷凍庫→冷蔵庫。

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