言語機能向上 | 王様日記 〜発達障害の息子話

王様日記 〜発達障害の息子話

ADHAと発達性協調運動障害、アスペルガー、LD(書字障害)の小5長男。
小1の次男は、発達性協調運動障害、LD(読字障害、計算障害)予備軍を兄との訓練のノウハウで予防中。
身体訓練、勉強、ソーシャルスキルの獲得の為、
母の観察、実験、考察のブログ。

年長12月のWiscでは、言語理解が129と好成績だったので、対策をしてなかった言語。

小2から日常でも難しい言い回しする割に的外れだったり、

接続詞の使い方がおかしかったりが、ちょいちょい感じてきた。

語量も伸び悩みを感じる。

得意だと思ってる事も未学習になるのね。

放置出来んな。

本人も国語を苦手と感じている。

原因は、漢字の習得が難しい事と、テストで点数が取れない事。

漢字は、書字の問題
①肩から手首、指が自由に動く事。
②視覚認知 形の違いを認識する事。
③視覚からの記憶に持ち込む回路の容量。
に関わってるので、他を刺激しつつ、あまり詰めずに書く機会だけを作ります。

漢字を除く敗因は、テストの暗黙ルールを無視してる事。

文章の内容理解(要約、要旨、要点)は、ほとんど間違ってないのですが、自分の言葉優位で、テストのルール『文章からの書き抜き』をしない事が敗因です。

日常のテストでは、回答と同じ内容でも、自作の回答が点をもらえたとしても、△です。

まず、楽しむために小1、2は、そこは問題にしませんでしたが、テストの点のせいで、『自分は出来ない』と言い出したので、ルールを教えます。

「テストで点を取るには、テストのルールに従わなきゃいけない」

国語の文章題は、回数こなすにしても、文章の質が変わると、印象が大きく変わって、癖付けしにくいので、

はじめは、算数パズルドリルの問題の解説をしてもらいました。

説明する形式と接続詞の使い方を徹底的に枠にはめていきます。

説明の仕方の大枠は、

図形は、
①問題文の使った箇所を抜いて言う。
②使う定理を表明する。
③解く順番は、わかってるところから順を追って。
④答えの表明。

てんびん問題
①問題文の使った部分を言う。
②それを式にしたものを表明。
③要点の順番に式を解いていく。
④答えの表明。

やらせてみると、意外ととっ散らかってるのですよ。
4、5回練習してようやく様になってくるかな。

「簡単に!最短で!」
ってのが、重要です。
無駄な解説、的外れな接続詞を全部省いて、簡素化させる。

ここでも反発あり。

「どうして、俺の考えを~‼︎」
ってやつを、
「簡単に!最短で!」
と、何度も押し留めて、

わからなくなったら、母が教えて、
その後同じ問題を一人で解説させる。

詰まったら、ヒントを与えつつ、証明出来たら、ハイタッチ‼︎

数学の証明は、無機質だから、形式を学びやすいと思う。

要点を入れて、簡素化するって、要約って事だしね。


要約、要点、要旨を掴めてない子は、本を読んだり、映画を見たら、

要約
「どういう話だった?」
(補助)誰が~何を~どうしてた~。
(補助)起承転結の確認。

要点
「なんで~したの?」
(補助)起承転結の起こった原因やポイントの確保。

要旨
「主題は?」
(補助)これは答えられなかったら、親が要点を活用しながら、『こういう事を伝えたい作品じゃないかな』って言っておいて、その後もその作品に触れる機会があれば、復習してインプットされてるようです。


慣れてきたら、要約だけを集めた参考書を使ってみようと思ってます。

{E66D99EB-6A3D-4126-A9F3-82098A506316:01}


語量を増やすのに、

{F6758AD8-BEC8-43A6-8820-3D57280F320E:01}

これを3巻分買いました。

「言葉が豊富だと、いろんな本を読んで楽しみも広がるし、事故にあって身体が普通に働けなくなっても、作家になれば、頭さえ無事なら稼る!」


もっともらしい理由がないと、やらないと言う…w


音読代わりにこれ↑の例文を読ませてます。


道徳も兼ねて、論語カルタを見せて、1分で覚えてもらい、15秒後に言っていく。

これで、書字の為の目からの記憶力を養います。

なので、唱えて覚えるのは禁止です。

ソウタは聴力の記憶が高いので、耳に頼らない記憶を確保します。

10秒未満なら、感覚器で覚えてしまうので、15秒空白を置きます。

{F9C22887-EA1D-4A7E-A4C1-17F534F5F51B:01}


漢字は、まずは見たまま書き写し。

同じものを数日やって、

次に今年の目標の『スピード』でやってもらいます。

タイムを測って、時間内に終われなかったら、時間を空けてもう一回。

側に付ける時は、ついて、無駄な時間を使わせないように、声がけ。

「1問(10字以内)見たら、2度見しないで、書き続ける。
1問分書き切るまで手を止めない。
力を抜いて滑らすように書く。
1文字書いたら次の文字のはじめにすぐに置く」

入院前に、字は汚くとも、滑らせて、書き続けるってのを、訓練で入れてました。

ひらがなだけの詩(谷川俊太郎『あそびうたえほん』)を母がゆっくり読むスピードに合わせて書く。

耳からの書き写しは、そこそこいけるのですが、見て書くと断然遅い‼︎

それでも、30分50問を大きなフリーズ無しに頑張れてるのだから、目眩く成長。

字のバランスはまだ放置してますが、慣れたら、字のバランスチェックもしていきます。

前庭覚、固有覚、触覚の向上からか、脳の覚醒が上がってるっぽい。

姿勢もそんなに崩れなくなった。

脳の覚醒は、何をするにも確実に必要なので、この半年間を座学を捨てて、身体の動きを優先した甲斐があったw

しかし、まだ集中のスィッチが入るのが遅い。
前半が遅く、後半で巻き返してる。

もう少し鍛えたいところだが、足にヒビが入ってる。

今は鍛えられないので、座学しつつ、
マッサージをして触覚を刺激するのと、座ったままの押し引きして、固有覚を忘れないようにやっておこう‼︎

また、治ってから、取り返そう。

腕は動くので、肩回し、肘回し、手首回し、指を合わせて、親指から順番に左右回していくのも続けて行く。

他のパーツの脱力も確認しながらね。


本人も身体を動かす楽しさをここ半年で知ったから、
「早く治して、登山や、自転車で虫採り、マラソン大会や魚釣りに行きたい!」
と前向きです☆

前向きになってからの事故良かった良かった☆