目と耳の使い方。 | 王様日記 〜発達障害の息子話

王様日記 〜発達障害の息子話

ADHAと発達性協調運動障害、アスペルガー、LD(書字障害)の小5長男。
小1の次男は、発達性協調運動障害、LD(読字障害、計算障害)予備軍を兄との訓練のノウハウで予防中。
身体訓練、勉強、ソーシャルスキルの獲得の為、
母の観察、実験、考察のブログ。

さて前回までのケンカ3部作wのスピンオフ。
『聞き方』と『見方』の話。


説経中に目を見続けるって、ソウタはずっと難しいようです。

目を見て話していると、目線がずれていって、天井見たり、横見たりします。
がんばって30秒見続けられるか、どうかって所ですね。

4歳くらいから言い続けていて、強く注意してる期間もありました。

4、5歳のソウタは必死で目を見ようとした結果、
母の顔を手で挟んで自分の顔を近づけますが、目が思いっきり逃げてるのですw

これは必死でやろうとしてるが出来ないんだな。

それで、あまりにひどい時以外は注意しないようにしてました。


もともと、動物全般、目を直視するのは嫌がります。

目を合わせるって、ロックオンなのです。
『お前を食うぞ』って事ね。

なので、仲良くなりたいなら、目を見て近づいてはいけない。

野良猫なら目線は、足や胸付近、またはそっぽ向きながら餌を自分の近くに放る所から始めます。

って話を動物園でしてると、

チンパンジーのゲージで、ガラス越しに座ってるチンパンジーに近づいていったソウタ。

ソウタがガラス一枚越しに顔を押し付けていると、
ドン‼︎って音が鳴って、
チンパンジーがソウタの顔の前のガラスを強くパンチして、その場を離れました。

母「あんた何やったの⁇」

ソウタ「目を見てみた。挨拶してくれた」

母「違うだろ。『やめろ、このやろう』って、行っちゃんたんだよ。
動物園の動物は、ただでさえ、ストレスがあるから、刺激しちゃいけないよ。もうしないでね」

っと、いう事がありました。
きっと根本は一緒でしょうか。


違うか⁈


まぁ、わかりませんが、説教されてるって、ただでさえ嫌なのに、そこを見続けるって、結構ストレスなのは、確かだね。


先日読んだ本の1節に、
見方、聞き方によって、疲れたり、疲れにくかったりするそうです。

耳をすませて聞こうとすると、前傾に力が入って、耳や首の筋肉疲れるそうです。

耳の後ろの聴覚野を意識して聞くと、首が引き上げられ、姿勢的にも負担が少なく聞けるそうです。

前者は、音を取りに行ってるイメージで、
後者は、来た音を受け取るイメージ。

見る方も同様に、集中して見ようとすると前傾になって、首や肩に負担がかかり疲れる。

逆に後頭部にある視覚野で見るイメージだと頭が後ろに下がり、頭蓋骨が安定しやすい位置につく。

同じく前者は、見ようする動作が能動的。
後者は、目に入る情報を受動的に処理するってことです。

能動的に1箇所だけを長い時間見つめるって意外と難しい。

それだけに集中しないと、続かないし、
それだけに集中していると、それはそれで話を聞いてないように見える。

楽に長く目線を固定するには、受動的がいいようだ。

人も含めて広く景色を見て、その中の人の鼻か眉間辺りを見るようにする。


立っている時も、視覚に集中してると前傾になりやすく、耳に集中すると、姿勢が後ろに引っ張られて頭蓋骨を支えやすく、疲れにくいそうだ。

目を使う仕事でも、眼球で見る意識ではなく、後頭部の視覚野に意識を置いて広い目で見る。

後頭部に防犯カメラがあって、俯瞰して見る感じで見ると、姿勢が前傾にならずに楽に目を使えるそうだ。

性格的にも能動性の強くて、問題の多いソウタが、姿勢を保つ事に『疲れやすい』と診断された原因は、ここもポイントだったかもしれない。

『見る』『聞く』にも、色々な見方や聞き方があって、自分でコントロール出来ると、無駄な体力を使わずにすむし、

説教を聞く姿勢がいいと、それだけで誠実に見える。

誠実に見せる方法がわかったら、あとは、自分で誠実に見せたい時を選んで使えばいい。