『聞き方』と『見方』の話。
説経中に目を見続けるって、ソウタはずっと難しいようです。
目を見て話していると、目線がずれていって、天井見たり、横見たりします。
がんばって30秒見続けられるか、どうかって所ですね。
4歳くらいから言い続けていて、強く注意してる期間もありました。
4、5歳のソウタは必死で目を見ようとした結果、
母の顔を手で挟んで自分の顔を近づけますが、目が思いっきり逃げてるのですw
これは必死でやろうとしてるが出来ないんだな。
それで、あまりにひどい時以外は注意しないようにしてました。
もともと、動物全般、目を直視するのは嫌がります。
目を合わせるって、ロックオンなのです。
『お前を食うぞ』って事ね。
なので、仲良くなりたいなら、目を見て近づいてはいけない。
野良猫なら目線は、足や胸付近、またはそっぽ向きながら餌を自分の近くに放る所から始めます。
って話を動物園でしてると、
チンパンジーのゲージで、ガラス越しに座ってるチンパンジーに近づいていったソウタ。
ソウタがガラス一枚越しに顔を押し付けていると、
ドン‼︎って音が鳴って、
チンパンジーがソウタの顔の前のガラスを強くパンチして、その場を離れました。
母「あんた何やったの⁇」
ソウタ「目を見てみた。挨拶してくれた」
母「違うだろ。『やめろ、このやろう』って、行っちゃんたんだよ。
動物園の動物は、ただでさえ、ストレスがあるから、刺激しちゃいけないよ。もうしないでね」
っと、いう事がありました。
きっと根本は一緒でしょうか。
違うか⁈
まぁ、わかりませんが、説教されてるって、ただでさえ嫌なのに、そこを見続けるって、結構ストレスなのは、確かだね。
先日読んだ本の1節に、
見方、聞き方によって、疲れたり、疲れにくかったりするそうです。
耳をすませて聞こうとすると、前傾に力が入って、耳や首の筋肉疲れるそうです。
耳の後ろの聴覚野を意識して聞くと、首が引き上げられ、姿勢的にも負担が少なく聞けるそうです。
前者は、音を取りに行ってるイメージで、
後者は、来た音を受け取るイメージ。
見る方も同様に、集中して見ようとすると前傾になって、首や肩に負担がかかり疲れる。
逆に後頭部にある視覚野で見るイメージだと頭が後ろに下がり、頭蓋骨が安定しやすい位置につく。
同じく前者は、見ようする動作が能動的。
後者は、目に入る情報を受動的に処理するってことです。
能動的に1箇所だけを長い時間見つめるって意外と難しい。
それだけに集中しないと、続かないし、
それだけに集中していると、それはそれで話を聞いてないように見える。
楽に長く目線を固定するには、受動的がいいようだ。
人も含めて広く景色を見て、その中の人の鼻か眉間辺りを見るようにする。
立っている時も、視覚に集中してると前傾になりやすく、耳に集中すると、姿勢が後ろに引っ張られて頭蓋骨を支えやすく、疲れにくいそうだ。
目を使う仕事でも、眼球で見る意識ではなく、後頭部の視覚野に意識を置いて広い目で見る。
後頭部に防犯カメラがあって、俯瞰して見る感じで見ると、姿勢が前傾にならずに楽に目を使えるそうだ。
性格的にも能動性の強くて、問題の多いソウタが、姿勢を保つ事に『疲れやすい』と診断された原因は、ここもポイントだったかもしれない。
『見る』『聞く』にも、色々な見方や聞き方があって、自分でコントロール出来ると、無駄な体力を使わずにすむし、
説教を聞く姿勢がいいと、それだけで誠実に見える。
誠実に見せる方法がわかったら、あとは、自分で誠実に見せたい時を選んで使えばいい。