箕面市の勝尾寺(かつおうじ)から隣の池田市の五月山まで、トレイルとロードで繋がっているのは以前から知っていました。それぞれのトレイルは何回か走っていますが、通して行ったことがなかったのです。今回ラン仲間でイベントを立ててくれたので、いい機会と思って乗っかってみました。
10月2日月曜日、阪急千里線北千里駅に男女7人が集合。(途中で1人合流して、最終的に8人に)
この日実際に走ったコースです。
朝9時、北千里駅をスタートして北上。千里北公園を抜けて、箕面のおしゃれエリア小野原にあるパン屋さん"Sunny Side”に立ち寄り、お昼用のパンをそれぞれ調達。
そこから西国街道に入ると、勝尾寺の旧参道の入り口になる石造りの大鳥居があります。
(お寺なのに鳥居?昔の神仏混合の名残ですね)
鳥居の横には三十六町と刻まれた町石(丁石)があるので、勝尾寺までは約4km(一町=109m)とわかります。
緩やかな車道を真っ直ぐ登っていきます。途中のコンビニでトイレ休憩した後、初めましての人もいるので、簡単に自己紹介。
その先に行くと、農道が現れます。
二十六町を示す町石が残っていますね。
獣(主にイノシシ)避けのゲートを抜けると
周りは一気に山道の雰囲気に。
ゆっくり登るのかなと思っていたら、みんな結構速いペースでガシガシ登っていくので、私はゼーハー言いながら着いていくのに必死でした。
旧参道を少し外れたところにある通称「しらみ地蔵」に寄ってみました。”しらみ”の語源にはいろいろな説がありますが、しらみ=白巳(しろいへび→水の神)というのが一番説得力があります。
登り切った先にあるのが、”軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)”の石蔵。
勝尾寺の領地の境界を八方から守る仏像のひとつが置かれていたところです。
(詳しくは6月に「八天石蔵巡り」のハイクイベントをした時のブログで↓)
下りの石段の途中にある一町石。こんな形でしっかり残っているのは珍しいですね。
大鳥居から1時間ちょっとで勝尾寺に着きました。ここでトイレ休憩。
久しぶりに来たので、かなり雰囲気が変わっていました。こんなピアノなんか置いてなかったし。
お土産で売っている「勝ちダルマ飴」を買って、みんなでシェア。
勝尾寺からは車道をゆっくり下りていきます。
途中で車道を少し外れたところにある八天杉にメンバーを案内。場所がうろ覚えだったので、ちょうど通りかかったハイカーさんにも教えてもらいました。
立派な杉の木があるこの場所も八天石蔵の一つで、四天王のひとり”増長天”の石蔵があったところです。
再び車道に戻って、妙見山方面との分岐のある場所へ。道路の温度計は20℃の表示。風も吹き抜けて走りやすい気温です。
少し下った箕面ビジターセンターの横にも、八天石蔵の一つ”大威徳明王”の石蔵があります。
ビジターセンターの奥には、東京の高尾山と繋がる「東海自然歩道」の西の起点を示す石碑が建てられていますね。
ちょうど11時半過ぎだったので、ここでお昼休憩。
お腹が落ち着いた後は、車の多い道を避けて脇のトレイルを進もうと提案。ゆっくり走って進みます。
12時過ぎ、箕面の大滝まで降りてきました。雨の後とあってなかなかの水量でした。
その先も人の多い滝道を避けて、トレイルへ。途中にあったライオン岩。ライオンの横顔に見えますね。
滝道に合流した後、少し戻って「野口英世像」のある高台へ。「なぜ、ここに野口の銅像?」というメンバーの疑問に謂れを説明してあげました。
五月山に通じるトンネルを抜けて
落合谷の谷筋を登ります。まあまあの勾配のある坂道が続きます。それほどキツくはないのですが、ここまで15km動いてきた後の足には結構応えます。
谷筋を抜けると、箕面ゴルフ倶楽部の縁にに沿って、シングルトラックのトレイルを進みます。
見晴らしのいい「わくわく展望台」(通称”わくてん”)に出ました。少し霞んでイマイチでしたが、初めて来たメンバーは見晴らしの良さに歓声を上げていました。空気が澄んでいれば、関西空港や淡路島もはっきりと見える場所です。
六個山(ろっかやま)にも登って見ました。これもかなり段差がある階段が続くので、息が上がります。
山頂(標高396m)に到着。
二等三角点がありますが、名前は「松尾山」になっています。
五月山に向かう途中には渡渉ポイントが一ヶ所あります。滑ってせせらぎに落ちないように慎重に渡りました。
トレイルを抜けると、五月山霊園に出ました。ここも見晴らしがいいですね。
その先にも見晴らしのいい場所がいっぱい。これは日の丸展望台。
上まで登ってみると、なるほど眺望が良いですね。
展望台の横にある、五月山山頂を示す三等三角点の名前は千代山(標高315m)になっています。
その後は、五月山にあるトレイルを進みます。
途中にあった小さな吊り橋。結構揺れるので、なかなか上手く進めません。
その下にある五月台の展望所。
そして、有名な「秀望台」まで降りてきました。高度はそれほど無いですが、見晴らしが良くて、猪名川花火の時は目の前に花火が打ち上がる絶景ポイントです。
池田市内まで降りてきました。ラン仲間の店が近いというので立ち寄ってみることに。大正時代に建てられたという、煉瓦造りの旧加島銀行の建物(国の登録有形文化財)の中で商売をしているそうです。
昔ながらの重厚な金庫がそのまま残っていて、床タイルや接客カウンターもその当時のままだそうです。
15時半過ぎに阪急池田駅にゴール。25kmほどのトレラン&ハイクイベントでした。そのまま帰ると思いきや、駅前の王将でプチ打ち上げ。昼呑みサイコーとばかりに、みんな飲むわ飲むわ。ほろ酔い気分で家に向かいました。