移民抑制こそが最大のテロ対策-共謀罪より移民- | 反新自由主義・反グローバリズム コテヤン基地

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テロの最大の根源は何なのか?

 2001年の9.11以降、アメリカは「テロとの戦争」を掲げ「テロは絶対に許さない!」と、テロとの戦争を遂行しております。ところがそれまではテロに巻き込まれていなかった欧州は、今やフランスのシャルリー・エブド社襲撃事件に代表されるように、欧州にまでその脅威を広げております。

 アメリカの強大な軍事力を持ってしてもテロというゲリラ戦術には、対抗するすべがないのは2000年以降の世界を見ていればおおよそ事実であろう、と思われます。

 

 これはアメリカの軍事力が衰えたからか?たしかにそのような考察も可能でしょうし、否定はしません。しかしテロの定義は「暴力や恐怖によって、自分たちの要求を突きつける」ということです。その根源的な「そうまでさせる理由は何か?」といいますと、新自由主義・グローバリズムの広がりと社会の不安定化が一番の大きな原因ではないでしょうか?

 

 思えば2008年以前の世界では、テロはそこまで頻繁ではなかったはずです。アメリカという「超消費国」が存在し、世界景気も移民と国民の軋轢を「問題化させない」程度には成長をしておりました。

 しかし2008年以降の世界では世界中が低成長に喘ぎ、世界的デフレと言っても良い状況です。このような文脈から「移民と国民のアイディンティティ的な対立の問題化」「失業率での対立」こういった問題が起こってきた、それがトランプ現象であり、ブレグジットであり、ルペンの善戦であったわけです。

 つまりは本来的な原因は「移民の推進」であったのだろうと思います。この論考の補強には、ぜひとも移民問題と海外のテロニュースに詳しいナスタチウム氏の見解が欲しいところです。

 

 もし見ておられましたら、コメ欄から遠ざかっておられるのは存じてますので、お互いに記事で補強しあえればと思います。

共謀罪より移民抑制こそが将来のテロ抑止

 左派は一様に共謀罪には反対をされているようです。私も最近共謀罪関連のニュースを追っておりますが、テロ対策という所にどうも引っ掛かっておりました。確かに共謀罪は「テロを準備している時点で摘発する」という効果がありそうに思えて、今まで論考を不覚にもしてこなかったのですが、本日は「本当に効果があるのか?」を少し論考してみたいと思います。

 

 ナスタチウム氏の記事を読んでおりますと「普通のムスリム」がある日突然「テロリスト」になるのだそうです。日本においてムスリムはまだ少ないかと思いますが、では在日中国人はどうか?右派はよく「北朝鮮と日本が戦争になると、北朝鮮の工作員が日本国内でテロを起こす危険性がある!だから在日朝鮮人を追い出せ!」と言います。ならばこれは在日中国人にも当然、想定されるはずです。

 

 では右派のいうようにその危険性はあると認めるとして、その工作員が所属しているのは何か?共謀罪の想定する「組織的犯罪集団」ではなく「国家」でございますね。これに共謀罪が適用できるのか?適用できたとして日本政府は、そもそも工作員を補足することが出来ているのか?甚だ疑問であります。

 

 もっとそもそも論ですが、母数が少ないほうが対応はしやすいはずでしょう。また水際作戦が最上であり、そもそも危険な人物は入国させない、もしくは犯罪を犯せば本国に送り返すといった措置が必要なのであって、右派の主張を全面的に認めるとしても「では、移民を推進しているバカな政権はどこのどいつだ?」となるはずです。そして当然ながら、移民推進の結果として入ってくるのは大半が中国人なのです。

 これでは自らテロの種を蒔きながら、テロを防止しようとしているという話になってしまうでしょう?

社会の分断と対立はグローバリズムが原因

 テロのニュースが多い国を見ておりますと、やはりグローバル化が一様に進んでいることが一目瞭然です。低い経済成長率と労働分配率と格差、特に若年層の失業率の高さ、移民の多さ、さらに中東に近い地政学的要因が相まって欧州では特にテロの危険性が高まっております。

 これは共同体的な融和が進む速度を超えて移民を受け入れた、という面からも指摘が可能でしょう。そして日本は昨年、世界第5位の移民増加率であったというのは、これから社会の不安定化が更に進んでいくかもしれないという未来を指し示すものです。

 

 幸運ながら相対的に日本は、若年層の失業率が先進国でほとんどトップに近いほど低いというのが救いです。若年層で社会からはじき出されると、過激派思想に容易に染まることがあるというのは、ある程度の経験のある大人なら直感的に理解可能でしょう。実際にISISには欧州からも多くの若者が参加したのだそうです。

 

 共謀罪が一定程度テロ対策になるという政府の言を肯定してみても、しかしその政府がグローバル化指向であり移民を実際に推進しているのは、こう考えることも可能です。

 つまり「これからもっと欧州のように、移民推進をして日本社会を不安定化させる、従って共謀罪が必要なのだ」と。これでは三橋氏が喝破した「移民政策のトリレンマ」そのものではありませんか(!!)

現在の左派、左翼に求められるもの

 共謀罪への反対は大いに結構です。私も反グローバリズムの観点から「グローバル化して社会が不安定化したことへの対策としての共謀罪」に反対します。

 左派は民主主義、平和、人権が現在の主張の大きな要点かと思いますが、このように論考してみるとそれらを壊していくのは紛れもなく「グローバリズム・新自由主義」なのです。民主主義についてはダニ・ロドリックの世界経済のトリレンマを参照すれば十分でしょう。

 つまり共謀罪で国民の自由や人権が侵されるとするならば、これはもはや「グローバリズムそのものが間違っている」という帰結にまでたどり着くはずです。

 左派や左翼がその主張に説得力をもたせたいならば「移民推進で社会を不安定化させておいて、共謀罪とは何事か!移民抑制をしろ!国民所得を上げて安定した社会を目指せ!」と主張せねばなりません。

 

 右派は韓国や北朝鮮、中国を敵視するならば、当然ながら中国から最も多く入ってくる移民推進政策をなぜ見逃すのか?を問い直すべきでしょう。残念ながら右派からこの矛盾に対して、説得力のある言説を聞いたことがありません。

ナショナルと移民の関係性-最後に-

 端的にまとめますが、ナショナリズムとは移民そのものを根絶しようとする思想ではありません。しばしばそう思われがちですが・・・。ナショナリズムが反対するのは「ナショナルと社会が許容できる以上の移民の推進」なのです。

 少数の移民ならば長い時間をかけて日本社会に溶け込むことも可能でしょう。それは50年、100年という単位になりますが。急激な移民こそが危険であり、その実例は欧州、アメリカで既に起こっているわけです。そして日本でも昨年から起こっているわけです。

 ナショナリズムとは決して排外主義ではなく、むしろ自国社会への融和を求めるからこそ移民について抑制を求めるのだという点は、1つ考えなければならない部分だと思います。

 

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本日の男の料理 サーモンのマリネ

 回転寿司ではマグロを抜いて、サーモンが一番人気のようです。ちなみに私は実はサーモンの脂っこさがちょっと苦手(汗)サーモンを食べるならさっぱりとマリネにしちゃいたいところです。

材料

  • サーモン刺し身
  • 玉ねぎ
  • セロリ
  • レモン汁
  • 塩・胡椒
  • ワインビネガー(なければ米酢とレモン汁を1対1)
  • オリーブオイル

調理手順

  1. 玉ねぎは薄くスライスして水に浸します。苦味が抜けたらザルにあげます。セロリも薄めにカット。玉ねぎ、セロリ、サーモンを皿に盛ります。
  2. レモン汁、ワインビネガー、塩、胡椒、オリーブオイルを混ぜてソースを作り、1にかけたら出来上がりっと。

 本当はマリネというのは漬け込むものなのですが(汗)これはなんちゃってマリネですね。漬け込む場合はオリーブオイル以外でマリネ液を作りローリエ(葉)を1枚、これで1を軽くつけて、最後にオリーブオイルをかけるという手順でOKだと思います。飾り付けのトマトやパセリなどはご自分でアレンジしてどうぞっと。

 

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