ブリヂストン美術館で「くらべてわかる 印象派誕生から20世紀美術まで」を観た! | とんとん・にっき

ブリヂストン美術館で「くらべてわかる 印象派誕生から20世紀美術まで」を観た!



ブリヂストン美術館で「くらべてわかる コレクション展示 印象派誕生から20世紀美術まで」を観てきました。「コレクション展示」といえば、他の美術館でいえば、いわば「常設展」です。しかし美術館の「コレクション展示」だからといって、ただ漫然と作品を並べておけばいい、というものではありません。 なんとか工夫して、観せるように仕向けなければなりません。ブリヂストン美術館の印象派から20世紀美術まで、所蔵作品約1800点もあるという。そのなかから今回は、選りすぐった名品約170点を紹介しています。


その切り口は「作品をくらべてわかる楽しみ」です。隣り合う作品を較べてみると、新たな発見に出会えるかもしれません。くらべる対象は、同じ作家のものもあれば、違う作家のものもあります。そういえば思い出しました。今年の1月には、ブリヂストン美術館では、「コレクション展示:なぜこれが傑作なの?」という切り口の展示でした。


例えばコローの作品、1826年近辺に描いた作品と、1865年に描いた作品が並べてあります。あるいは、モネの「睡蓮」と「睡蓮の池」は、同じようなものを描いていますが、よく観るとさまざまな違いがあることがわかります。また、セザンヌとマネ、同じ「自画像」を描いていますが、表現の仕方が異なります。油彩画と水彩画では、雰囲気は大いに異なります。どこが同じで、どこが違うのか?作品を較べることで、それぞれの作品の特徴がわかる仕組みになっています。


もちろん、ブリヂストン美術館ですから、その他の所蔵品も惜しげもなく観せてくれます。前回の「青木繁展」のときには片付けてしまった「彫刻ギャラリー」の作品や、エジプトやギリシャの「古代美術」も観られるようになっていました。。そしてブリヂストンといえばこれ、というようなよく知られた作品、ルノワールの「すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢」とか、ピカソの「腕を組んですわるサルタンバンク」とかも。ロートレックの新所蔵品「サーカスの舞台裏」もさりげなく展示してありました。日本人画家の作品もふんだんに・・・。









コレクション展
「くらべてわかるー印象派誕生から20世紀美術まで」
本展では、ブリヂストン美術館の所蔵作品約1800点の中から選りすぐった名品約170点をご紹介します。美術館の展示室に並んでいる作品。隣り合うそれらの作品をくらべてみると、新たな発見に出会えるかもしれません。今回のコレクション展では「作品をくらべてわかる楽しみ」をご紹介します。たとえばモネの《睡蓮》と《睡蓮の池》は同じように睡蓮を描いていますが、さまざまな違いがあります。マネもセザンヌも自画像を制作していますが、表現の仕方が異なります。同じ画家が描いていても、油彩画と水彩画で雰囲気が違うこともあります。どこが同じで、どこが違うのか…。作品をくらべることで、それぞれの特徴がわかるようになります。本展でご紹介する約170点のコレクションなかから数点を選び、「くらべてわかる楽しみ」をご案内します。


「ブリヂストン美術館」ホームページ


とんとん・にっき-buri 「Masterpices from the Collection of the Ishibashi Foundation」
2006年4月2日初版発行

2007年2月1日3刷発行

編集:財団法人石橋財団

発行:財団法人石橋財団








過去の関連記事:

ブリヂストン美術館で「没後100年 青木繁展―よみがえる神話と芸術」を観た!
ブリヂストン美術館で「アンフォルメルとは何か?」を観た!
ブリヂストン美術館で「コレクション展:なぜ、これが傑作なの?」展を観た!
ブリヂストン美術館で「セーヌの流れに沿って」展を観た!
ブリヂストン美術館で「ヘンリー・ムア 生命のかたち」展を観た!

ブリヂストン美術館で「印象派はお好きですか?」展を観た!

ブリヂストン美術館で「美の饗宴―東西の巨匠たち」展を観た!
ブリヂストン美術館で「安井曾太郎の肖像画」展を観た!
ブリヂストン美術館で「Sea うみのいろ うみのかたち」展を観た!
ブリヂストン美術館で「マティスの時代―フランスの野性と洗練」展を観た!
ブリヂストン美術館で「名画と出会う 印象派から抽象絵画まで」を観た!
ブリヂストン美術館で「岡鹿之助展」を観る!
ブリヂストン美術館で「セザンヌ4つの魅力」展を観た!
ブリヂストン美術館で「青木繁と《海の幸》」展を観る!
ブリヂストン美術館で「じっと見る 印象派から現代まで」展を観る!