ブリヂストン美術館で「セザンヌ4つの魅力」展を観た! | とんとん・にっき

ブリヂストン美術館で「セザンヌ4つの魅力」展を観た!



東京駅八重洲口のブリヂストン美術館で「セザンヌ4つの魅力」展を観てきました。な~んて、嘘ついてもしょうがない。実は行ってはいません。今回の展覧会へ行った、というのではなく、前回の「青木繁と<海の幸>」展を観に行ったときに、上の「セザンヌ4つの魅力」展のチラシをもらっていた、というわけです。その前回と、その前の「じっと見る 印象派から現代まで」に行ったときに、ブリヂストン美術館の常設展でセザンヌの作品を観たということです。いまフィラデルフィア美術館展で来ている「ルグラン嬢の肖像」が来た「ルノアール展」(2001年)もブリヂストン美術館でした。


昨年はポール・セザンヌ没後100年だったそうです。今回の「4つの魅力」とは、人物画・静物画・風景画・水浴図の4つのジャンルです。セザンヌからの影響、感化を受けた画家の作品を中心に展示してあるようです。ブリヂストン美術館ではセザンヌの作品を4点(油彩3点、水彩1点)と数点の素描を所蔵しています。過去に行ったときのリストを調べてみると、以下の3作品、「鉢と牛乳入れ」「帽子をかぶった自画像」「サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール」を観ていたことになります。ですから、かろうじてセザンヌの作品を観た、と言ってもいいのではないでしょうか?ということで、下にその3作品を載せておきます。



チラシの裏には、「自然を円筒形と球形と円錐形とによって扱い、すべてを遠近法のなかに入れなさい・・・」という有名な言葉を残したセザンヌ、とあります。また、高階秀爾の「近代絵画史」には、「印象派の世界から美術館の作品のような建粉ものを創り出すこと」、という彼の有名な言葉、とあります。どちらもよくわかりません。


僕はセザンヌという画家が、描いた絵画もそうですが、あまり好きではありません。というか、その良さが分かりません。特にサント=ヴィクトワール山を描いた作品は、何枚も書いているということですが、よく分かりません。一般的に言って、画家の自画像には引きつけられるものが多いことは確かです。しかし、今まで何度もブリヂストン美術館へ行って、セザンヌの「帽子をかぶった自画像」を観るとき、僕はその絵の前に立ちすくみ、素直に感動させられます。絵の具の塗りは荒っぽいし、塗り残しが目立ちますが、そこがまた素晴らしい。もちろんこちらを振り返るように見るセザンヌの顔の表情もいい。好きですね、セザンヌの「帽子をかぶった自画像」は!







ブリヂストン美術館


過去の関連記事:

ブリヂストン美術館で「青木繁と《海の幸》」展を観る!
ブリヂストン美術館で「じっと見る 印象派から現代まで」展を観る!