横須賀で「よこすか海軍カレー」を食べる! | とんとん・にっき

横須賀で「よこすか海軍カレー」を食べる!


kare4


横須賀と言えば、横須賀港があり、いまは基地の街、海上自衛隊もありますが、かつては海軍の街でした。その横須賀は、カレーで「まちおこし」を推進していることで、よく知られています。その始まりは「海軍カレー」です。日本では、大人も子どもも、また僕も含めて、カレーは圧倒的な人気を博しています。と言うほど大げさでないにしても、一般家庭でこれほど普及している家庭料理は他にないでしょう。このブログでも、カレーはなぜか頻繁に出てきます。簡単に分ければ、カレーにはインド系と、イギリス系があります。最近はインド系も少しずつですが伸してきましたが、日本で家庭料理として普及しているのはイギリス系になります。


明治の初め頃の軍人の病死の原因は「脚気」だったそうです。白米中心で栄養のバランスの隔たった食事が原因でした。そう言えば、僕が子どもの頃、身体検査ではカナヅチのようなもので膝を叩いて「脚気」の検査をしていました。バランスよい栄養を摂取するために考え出されたイギリス海軍の「兵食」を参考に、日本海軍の「兵食」のメニューにカレーシチューが取り入れられました。ご飯に合うように栄養バランスが改善されたカレーによって脚気は激減したそうです。後に故郷へ帰還した兵士たちによって日本各地にカレーは広まり、定着したようです。



kare3


kare2

先日、横須賀美術館へ行きましたが、横須賀で「海軍カレー」を食べないという手はない。京浜急行線「横須賀中央」で降りて、「よこすか海軍カレー本舗」へ行き、念願の「海軍カレー」を食べてきました。ここは1階が物産コーナー、2階にレストランがあります。横須賀には「海軍カレー」と銘打つお店がたくさんありますが、とりあえず駅から近いところを選びました。ドブ板通り入り口にある「魚藍亭」も有名なんですが。カレーのお味は、正直言って、特に変わったところのない昔懐かしい「普通の味」でした。僕にはちょっと甘かったかな?なぜか牛乳が付いています。そりゃあ、そうですよね。なにしろ船の中でいつも海軍さんが食べるカレーですから、飽きさせない味がいいのでしょう。つまり「家庭の味」なんでしょうね。まあ、家人に言わせれば、「私の作るカレーが一番美味しい」とね!そんな訳で、その「海軍カレー」の定義を、下記に掲げておきます。


「よこすか海軍カレー」の定義
よこすか海軍カレーは日本のカレーライスのルーツであることから、基本的には「レトロ」、「昔なつかしいカレー」を特色とする。 原則は、海軍割烹術参考書(明治41年)のレシピに基づき調理したものであるが、下記の条件をクリアしていれば「よこすか海軍カレー」の名称を使用できることとする。
材料: カレー粉、小麦粉、肉(牛肉または鶏肉)、人参、 玉葱、馬鈴薯を入れる事。調理法: カレー粉、小麦粉を炒ってルーを作ること。
提供法: 原則として、カレーライス、牛乳、サラダの3点 セットで提供。薬味にチャツネを付けること。



kare1

そう言えば、パッケージを見て思い出しました。家でもレトルト食品で「海軍カレー」を何度か食べたことを思い出しました。スーパーに行ったら、カレーのコーナーにたくさんありました、「海軍カレーが」!


カレーの街よこすか


横須賀海軍カレー本舗


過去の関連記事:
祐天寺「ナイヤガラ」のカレーを食べた
暑い夏はやっぱり「チャナ」のカレーだ!
カレーの店「ASIAN SOUL」でお昼を!
暑い夏は「ナイルレストラン」で「ムルギーランチ」を!
贋作インドカリー マシバシイネツルカモ

印度風カリーライス 吉葉

南インド料理の「アジャンタ麹町本店」

「カレーハウス・チリチリ」
神田神保町の共栄堂でスマトラカレーを食べる!
ビストロ喜楽亭

おいしいカレー工房 ひつじや