人生で最もエネルギーを使うことはなんでしょう?
個々人で違うと思いますが、私は「喧嘩」だと思っています。
(このことについて、昔何かの本で読んだ記憶があるのですが思い出せません・・・)
人との衝突は最もエネルギーを消費します。子供も、エネルギーが有り余るから喧嘩が起こる面もあります。
このように考えると、先生が「喧嘩のないクラス」を作りたいと考えた時に、
・争いにならないようルールを作る
・子供に言葉遣い、我慢の仕方、相手を認めるなどのコミュニケーション力を鍛える
このような方法だけでは、「喧嘩をしないクラス」にはなりません。
ルールで衝突する機会を減らしても、認めて我慢することを覚えても、エネルギーを発散する場がなければ、いずれ理由を探して喧嘩をします。
なので、喧嘩に変わるエネルギーの発散場所をつくることが必要になると思います。
例えば、
・授業に討論活動を入れる
・定期的にお楽しみ会でゲームを行う
・休み時間に全員で遊ぶ
などです
個人的には授業でアクティブラーニング(AL)という主体的・対話的な活動が求められているので、討論は学習の面でも、クラス経営においても有効な手段です。
・自分の意見を言う
・相手の意見に反対意見を述べる
・反対意見にさらに反論する
喧嘩ではない健全かつ知的なエネルギーの発散方法だと思います。
今まで全国の有名な先生の討論型の授業を拝見し、子供が生き生きと自分の意見を発言し、エネルギーを発散させている場面を見ました。
(筑波大学附属小学校国語部の桂聖先生のフリートーク活動、民間教育団体TOSSの指名なし討論など)
社会は対人関係・チームプレイが大事になりますが、はっきり自分の意見を示すことが必要な場面も多々あります。
周りに合わせて何も言わない子ではなく、討論によって意見を発信し、同時に相手の意見を受け入れ反対意見も言える子に育てていくことが、子どもの成長にもなると思います。
喧嘩ではなく、正々堂々としたエネルギーの発散方法をクラスに取り入れてみては如何でしょうか?
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