川内2基(出力178万kW)の発電量は、設備利用率85%(24時間×395日×85%)として13カ月で、1434300万キロワット×22円と高く見積もっても、売り上げは僅か3155億円。

 対して、使用済み核燃料40トンの処理費用および10万年間の保管費用は?
3155億円で足りるとは思えないが・・

 核のゴミ問題を抜きにしても、国の手厚い庇護なしには生き残れないほどに、原発の経済性は破綻している。

 他の発電方法があるにも拘らず、たった数十年分しかない、ウランを原料に、発電する原発の為に、
10万年後の未来にまで、迷惑を掛け続ける身勝手が、はたして許されるのだろうか?

 一度事故を起こせば、故郷を奪い、家を奪い、職を奪い、健康を奪い、被ばくさせて、命さえ脅かす。

 なぜ、こんな非人間的で恐ろしいものを、時の政府は、国民を騙し、札びらで頬を叩いて強引に、
54基も造ってしまったのだろうか?

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 時事ドットコムより
使用済み燃料40トン増=川内2基、再稼働で-プール貯蔵率7割超に
【九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)が再稼働した場合、新たに発生する使用済み核燃料は計約40トンに上ることが2日、九電などへの取材で分かった。

 運転を続ければ、さらに増えていく。使用済み燃料は近づけば短時間で死に至る強い放射線を出すが、処理後に発生する高レベル放射性廃棄物の最終処分場は決まっていない。

2基の新燃料の重量はウランに換算すると約40トンになる。13カ月の運転期間を終えると原子炉は停止し、燃料は定期検査を経て再び使われる。
 経済産業省資源エネルギー庁の資料によると、川内原発の燃料のうち定期検査で交換されるのは毎回50トン程度。同原発で貯蔵できる使用済み燃料の限度(管理容量)は1290トンで、今回の再稼働によって貯蔵量は約890トンから約940トンに増えることになる。貯蔵率は69%から73%前後に上昇すると見込まれる。】

使用済燃料棒は毎年1000トン、 もう保管場所がない

図録 原子力発電所の発電総出力と使用済み核燃料貯蔵量