『核のゴミ』という負の遺産に比べると、1000兆の借金など桁違いに小さい問題。
今の科学では全く始末できない猛毒を、子々孫々10万年の永きに渡り、安全に保管し続けなければならないのだから。

 僅か数十年の間に溜め込んだ『核のゴミ』という厄介者を、10万年間も保管する費用、いったい幾ら掛かるのだろうか?

 天文学的金額で想像も出来ないが・・原発で何の恩恵も受けない子孫らに負わせる、余りにも重い荷物。
本当に申し訳ないし、恥ずかしい。

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 NHKスペシャル
検証 使用済み核燃料~1万7千トンの行方~(仮)
【2013年2月10日(日) 午後9時00分~9時49分放送予定

3つの建屋が爆発した、福島第一原子力発電所の事故。原子炉とともに危機的な状況に陥ったのが、莫大な放射能を持つ使用済み核燃料の貯蔵プールだった。

原子炉の稼働によって生じる使用済み核燃料は、全国の原発などに貯蔵され、その量は1万7千トンに達している。
国が、使用済み核燃料を資源として貯蔵・再利用する、核燃料サイクルを推進してきたためだ。

しかし、サイクルの要となる青森県六ヶ所村再処理工場は、トラブルの連続で操業開始を延期し続け、高速増殖炉「もんじゅ」も、1995年の事故以来、ほとんど動いていない。
さらに、再処理に伴って生じる高レベル放射性廃棄物を埋設処分する場所も決まっていない。

国は、3兆円近い経済効果をうたってきたが、唯一名乗りを挙げた高知県東洋町では、激しい反対運動が起こり挫折。原発事故後、さらに状況は厳しくなっている。

こうした中、去年末に誕生した自公・安倍政権は、「前政権下の原発ゼロ政策の見直し」「核燃料サイクルの継続」を表明。

使用済み核燃料、高レベル放射性廃棄物が再び大量に増え続ける懸念が出てきている。もはや、使用済み核燃料や廃棄物から目を背けることはできない私たちの社会。重い課題と向き合う、世界各国の事例も交えて伝え、次世代に負担を先送りしない方策を探る。】