janjanblogより
【3月11日の大震災に続く東電福島第一原発事故は、期せずして日本の原子力政策が長年、それに関する
国民の意思は全く問われることなく、「政―官―財―学―報」からなる「ペンタゴン」(別名「原子力村」)
の意思のみによって遂行されてきた、という事実をはじめて完璧なまでに国民の前に披歴してくれた。
「原子力村」とは、「原子力の平和利用」という名の巨大な国家事業に群がり、これから滲み出てくる「甘い汁」を村の住民だけで独占して吸い続けることができるシステムを作り上げ、これにしがみ付いている極めて閉鎖的な「既得権益」=「利害共有」集団のことである。
ここでこの村の一員である「政」とは、日本にはじめて原発を導入した中曽根元首相をはじめとする原発支持の多くの政治家のことをいい、
「官」とは、長年にわたり原発推進の旗を振り、規制機関である安全保安院まで自分の外局としてしっかり
囲い込み、公聴会での「ヤラセ」まで暴露されて世界に恥を曝した(はずの)経産省や文科省を中心とする
官僚群のことをいう。
「財」とは、原発を発電の中心に据えてしまった東電をはじめとする電力会社や、原発の建設、維持管理、
そして廃棄まで手掛けることで利益を得てきたメーカーなどの経営者が集う経団連などの「財界」のことをいうが、
被雇用者として原発からの利益のおこぼれに預かってきた電力労連とかその上部組織の「連合」をこれに
含めてもいいだろう。なぜなら今の日本では、財界と労働者団体とは利害を共有することが多く、
脱原発を唱える民主党議員に対し「脱原発なら次回の選挙での協力は取り消す」といった脅しをかけるなど、
労働者団体でさえしばしば一般国民の意思に逆らった振る舞いをしているからである。
「学」とは、専門家として見掛けは客観的、第三者的な立場を装いながら、
実際には官僚が人選しお膳立てをする政府の各種審議会の委員などとして原発推進の一翼を担い、
その旗振り役を務めてきた多くの東大卒学者を中心とする一群である。
この集団が閉鎖的な「村」と呼ばれる所以は、日本の原子力行政を動かす主要ポストのほとんどを東大卒が独占している、という事実(注1)からも明らかであろう。
そして「報」とは、原発が日本ではじめて作られた時からその危険性を訴えてきた少数の学者や技術者の声を一切取り上げず、長年国策として進められてきた原子力政策に批判を加えることなく実質的に政府に加担し、
とうとう今回の(しかも現在進行形で、今後一体どういう終息に向かうものやら専門家でさえ全く先が見えない)福島原発事故に到ってしまった、その当事者=責任者であるこの「村」の片棒を担いできた「全国紙」とかNHKとかの報道機関のことである。】
【 民主党政権になっても、首相は一年かそこらでコロコロと変わっている。国家権力を掌握している「はず」の首相が、ひとつの省の幹部人事も断行できず、各省庁が自分の主張に逆らったような行政を行っているのを、ボヤクばかりで何の手も打てていない。
原発事故で突然クローズアップされた「原子力村」は、日本のあらゆる分野に「原子力村」と同じような、
「官」と「財」が主導して作りあげた既得権益村が存在していて、その「村」の首に鈴を付けることは、
首相といえども難しい、という日本の現実を浮かび上がらせてくれた。
未曾有の原発事故が起き、今でさえ放射能汚染で、かつてのあの「美しかった日本」に未来永劫もう戻れない地域があちこち出現しているというのに、しかも福島第一原発事故は今もって終息からは程遠く、今後一層の
放射能汚染の危険性さえあるのに、
「それでも日本に原発は必要」と主張するヤカラの声が相変わらず大きいわが日本。率直に言って、
私は彼らと同じ国民でいたくない。
というわけで結論としては、日本を食い物にしてきた「原子力村」に代表される各種の「既得権益村」の存在を許さない、「勝ち組」ではなく「負け組」、これに「どちらかというと負け組」まで含めた、
「圧倒的多数の一般国民」の側に立った政治を断行してくれる、そういう政治家たちによる、
「再度の政権交代」以外には、日本がこの混迷から脱却できる道はないのではなかろうか。
とは言っても、一体どこにそういう政治家がいるのかしらん・・・?私には、自民党は「理念」ではなく「利権」でまとまっている党だ、という認識があったが、
民主党については浅はかにも、2年前の政権交代時のマニフェストで掲げたような「理念」でまとまっている党だ、と信じていた。
しかし民主党も実は、「政-官―財―学―報」からなるペンタゴン構造の中の「財」が、
自民党時代の「財界」から、「財界+連合」に変わっただけの、既得権益村擁護の第2自民党にすぎなかった、と悟るまでに2年もかかってしまった・・・。】
福島第一原発で大事故を起こした大罪人の東京電力を中心に、日本を影?で牛耳る、「原子力村」の構造が、少しでも理解していただけたでしょうか?
【3月11日の大震災に続く東電福島第一原発事故は、期せずして日本の原子力政策が長年、それに関する
国民の意思は全く問われることなく、「政―官―財―学―報」からなる「ペンタゴン」(別名「原子力村」)
の意思のみによって遂行されてきた、という事実をはじめて完璧なまでに国民の前に披歴してくれた。
「原子力村」とは、「原子力の平和利用」という名の巨大な国家事業に群がり、これから滲み出てくる「甘い汁」を村の住民だけで独占して吸い続けることができるシステムを作り上げ、これにしがみ付いている極めて閉鎖的な「既得権益」=「利害共有」集団のことである。
ここでこの村の一員である「政」とは、日本にはじめて原発を導入した中曽根元首相をはじめとする原発支持の多くの政治家のことをいい、
「官」とは、長年にわたり原発推進の旗を振り、規制機関である安全保安院まで自分の外局としてしっかり
囲い込み、公聴会での「ヤラセ」まで暴露されて世界に恥を曝した(はずの)経産省や文科省を中心とする
官僚群のことをいう。
「財」とは、原発を発電の中心に据えてしまった東電をはじめとする電力会社や、原発の建設、維持管理、
そして廃棄まで手掛けることで利益を得てきたメーカーなどの経営者が集う経団連などの「財界」のことをいうが、
被雇用者として原発からの利益のおこぼれに預かってきた電力労連とかその上部組織の「連合」をこれに
含めてもいいだろう。なぜなら今の日本では、財界と労働者団体とは利害を共有することが多く、
脱原発を唱える民主党議員に対し「脱原発なら次回の選挙での協力は取り消す」といった脅しをかけるなど、
労働者団体でさえしばしば一般国民の意思に逆らった振る舞いをしているからである。
「学」とは、専門家として見掛けは客観的、第三者的な立場を装いながら、
実際には官僚が人選しお膳立てをする政府の各種審議会の委員などとして原発推進の一翼を担い、
その旗振り役を務めてきた多くの東大卒学者を中心とする一群である。
この集団が閉鎖的な「村」と呼ばれる所以は、日本の原子力行政を動かす主要ポストのほとんどを東大卒が独占している、という事実(注1)からも明らかであろう。
そして「報」とは、原発が日本ではじめて作られた時からその危険性を訴えてきた少数の学者や技術者の声を一切取り上げず、長年国策として進められてきた原子力政策に批判を加えることなく実質的に政府に加担し、
とうとう今回の(しかも現在進行形で、今後一体どういう終息に向かうものやら専門家でさえ全く先が見えない)福島原発事故に到ってしまった、その当事者=責任者であるこの「村」の片棒を担いできた「全国紙」とかNHKとかの報道機関のことである。】
【 民主党政権になっても、首相は一年かそこらでコロコロと変わっている。国家権力を掌握している「はず」の首相が、ひとつの省の幹部人事も断行できず、各省庁が自分の主張に逆らったような行政を行っているのを、ボヤクばかりで何の手も打てていない。
原発事故で突然クローズアップされた「原子力村」は、日本のあらゆる分野に「原子力村」と同じような、
「官」と「財」が主導して作りあげた既得権益村が存在していて、その「村」の首に鈴を付けることは、
首相といえども難しい、という日本の現実を浮かび上がらせてくれた。
未曾有の原発事故が起き、今でさえ放射能汚染で、かつてのあの「美しかった日本」に未来永劫もう戻れない地域があちこち出現しているというのに、しかも福島第一原発事故は今もって終息からは程遠く、今後一層の
放射能汚染の危険性さえあるのに、
「それでも日本に原発は必要」と主張するヤカラの声が相変わらず大きいわが日本。率直に言って、
私は彼らと同じ国民でいたくない。
というわけで結論としては、日本を食い物にしてきた「原子力村」に代表される各種の「既得権益村」の存在を許さない、「勝ち組」ではなく「負け組」、これに「どちらかというと負け組」まで含めた、
「圧倒的多数の一般国民」の側に立った政治を断行してくれる、そういう政治家たちによる、
「再度の政権交代」以外には、日本がこの混迷から脱却できる道はないのではなかろうか。
とは言っても、一体どこにそういう政治家がいるのかしらん・・・?私には、自民党は「理念」ではなく「利権」でまとまっている党だ、という認識があったが、
民主党については浅はかにも、2年前の政権交代時のマニフェストで掲げたような「理念」でまとまっている党だ、と信じていた。
しかし民主党も実は、「政-官―財―学―報」からなるペンタゴン構造の中の「財」が、
自民党時代の「財界」から、「財界+連合」に変わっただけの、既得権益村擁護の第2自民党にすぎなかった、と悟るまでに2年もかかってしまった・・・。】
福島第一原発で大事故を起こした大罪人の東京電力を中心に、日本を影?で牛耳る、「原子力村」の構造が、少しでも理解していただけたでしょうか?