口内炎と便秘:ヘルペス・アフタ性口内炎に伴う便秘の予防と治し方


「便秘の解消法:女性の便秘解消対策、便秘・慢性便秘の予防と治し方」 便秘になると、決まって口内炎になるという人、結構多いです。口内炎で口の中が痛く、なかなか口内炎が治らないと食欲不振となって、食が細くなり、これが原因で、また便秘になってしまいます。便秘と口内炎とは、このように悪循環を繰り返します。今回は、流行の兆しがある口内炎と便秘との関係についてお話します。


口内炎とは、口の中、舌、唇の裏側の粘膜に炎症が起こった状態の病気のことをいいます。白い膜状のものができて触ると痛みがあったり、ただれて赤くなったり、食事をするとしみて痛んだりと、症状はさまざまです。直径数ミリから1センチ程度のものなのに、時には激しく痛んだり、集中力が低下して、家事や仕事が手につかないこともたびたびです。子どもから高齢者まで、年齢を問わず口内炎は発症します。


口内炎は炎症性の疾患ですので、さまざまな原因で起こる病気の総称となります。頬や唇の内側、舌の縁などを噛んでしまったりとか、歯磨きや食べた魚の骨などで、口の中や歯肉を傷つけたり、熱い食べ物で口の中をやけどしたり、辛い食べ物などの刺激から口内炎ができることもあります。一般的には、風邪や疲れなどで体の抵抗力や免疫力が落ちている時に口内炎はできやすいです。便秘は、体の抵抗力を低下させますので、口内炎ができやすくなります。


口内炎は、その原因や症状によって、さまざまな種類に分けられます。主な口内炎には、アフタ性口内炎、カタル性口内炎、ウィルス性口内炎、口腔カンジダ症による口内炎、アレルギー性の口内炎、喫煙によるニコチン性の口内炎、抗がん剤などの薬剤による口内炎などです。また、歯磨き剤の中に発泡剤として含まれているラウリル硫酸ナトリウムという化学成分(表面張力剤)が口内炎を引き起こす場合もあります。


最も一般にみられる口内炎は、アフタ性口内炎です。原因はまだ特定されていませんが、表面が白く周囲が赤い円形または楕円形の潰瘍で、1個から数個できます。触ると痛い、すっぱいものや塩辛いものがしみると痛みが増すという特徴があります。症状がひどくなりますと、食べ物が飲み込みにくくなり、十分な食事を摂ることができなくなることがあります。これによって、便秘が引き起こされやすくなります。


カタル性口内炎は、自分の歯で粘膜を傷つけたり、歯科の矯正器具や入歯が機械的にあたるなどして赤く炎症を起こしたものです。ウィルス性口内炎は、単純ヘルペスウィルスなどのウィルスが感染し、唇や口の中の粘膜に小さな水疱ができ、それが破れてびらんや潰瘍になったものです。口腔カンジダ症は、カビの一種であるカンジダ菌が口腔粘膜や舌などの表面に感染増殖し、口の中に白い苔状のものができたものです。放っておくと、口全体に広がります。


食物アレルギー体質の人が特定の食べ物を食べたとき、口内炎になる方がいます。小麦、蕎麦、大豆、エビ、カニ、ピーナッツ、トマト、パイナップル、リンゴ、柑橘系のフルーツ、牛乳、チーズ、ヨーグルト、チョコレート、ソース、お酢、マスタードなどです。食物アレルギー体質の人は、これらの食品を避けることによって、口内炎を防ぐことができます。


同様に、アトピー性皮膚炎も口内炎を起こしやすいといわれています。アトピー性皮膚炎では、腸内に大腸菌やウェルシュ菌などの悪玉菌が多く生息していて、腸内環境が悪い状態にあります。悪玉菌を減らし、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を増やすことによって、アレルギー体質が改善され、アトピー性皮膚炎やアレルギーによる口内炎を予防することができます。善玉菌のみを特異的に増やす作用のあるプレバイオティク効果が高いイヌリン食物繊維の摂取が、アトピー性皮膚炎や口内炎に有効です。


意外にあまり知られていませんが、性行為、オーラルセックスによっても口内炎はできます。特に、若い人に多い口内炎です。接吻やオーラルセックスによって、感染力の高いヘルペスウィルスなどの病原ウィルスや細菌をうつしてしまい、それによって、口内炎が引き起こされます。また、口臭のひどい人にも、口内炎はできやすいといわれています。口腔内には無数のウィルスや細菌が住み着いていますので、口腔内を衛生的に保つことが、口内炎の予防となります。


薬物によっても口内炎が引き起こされることがよく知られています。口内炎の出現頻度が最も高いのはがん化学療法時です。約30~40%の患者さんに口内炎ができるといわれていて、発生頻度が高い副作用となっています。抗がん剤が口内炎を引き起こす仕組みとしては2つ考えられています。1つ目は、抗がん剤の直接作用による口内炎です。メトトレキサートやフルオロウラシルなどの抗がん剤を投与すると、口腔粘膜や唾液中に活性酸素が産生され、これにより粘膜が破壊されたり炎症を起こしたりして口内炎ができます。2つ目は、抗がん剤によって血液中の白血球(好中球)が減るという副作用が発現しますが、これによって、体の免疫力が低下し、口腔内局所に細菌感染が起こり、口内炎が発症します。抗がん剤以外の薬物では、免疫力を低下させる作用がある免疫抑制剤やステロイドなども口内炎が引き起こされやすくなります。アトピー性皮膚炎のステロイド療法で口内炎が発現するのもこの理由によるものです。


口内炎の発症には、さまざまな原因が関与していますが、その中でも主な原因は、過労、ストレス、睡眠不足、栄養バランスが欠けた食事(動物性タンパクの過剰摂取、油・脂肪分の摂り過ぎ、炭水化物の摂り過ぎ、食物繊維の摂取不足など)、などによって体の抵抗力あるいは免疫力が低下することに起因します。


口内炎は疼痛により、食事摂取量を減らし、コミュニケーション機能を阻害して、生活の質(QOL)を低下させる重要な因子となります。また、口内炎は、食事摂取量の減少から便秘を引き起こし、引き起こされた便秘は、食欲不振を引き起こし、さらに体の抵抗力あるいは免疫力を減弱化させてしまいます。このように、口内炎と便秘とは悪循環を繰り返すことになります。


この悪循環を断ち切るためには、口内炎のケアとともに、便秘を解消させることです。便秘の解消には、食物繊維を多く摂ることが重要となりますが、口内炎では食事がすすまない状態となっています。ですので、口内炎では、野菜などの食べ物から食物繊維を摂ることが難しいので、サプリメントなどの栄養補助食品から食物繊維を摂る必要があります。


食物繊維のサプリメントには、水に溶かして飲むタイプの食物繊維が数多く販売されています。また、あらかじめ食物繊維が炭酸水などに溶かされた状態の清涼飲料もあります。しかし、口内炎では、口の中が、食物繊維を溶かした水や炭酸水でしみて痛みを感じてしまいます。最近では、スティムフローラのように、飲むのにあまり水を必要としないタブレットタイプの食物繊維のサプリメントが販売されていますので、このような栄養補助食品を、適宜取り入れることによって、口内炎からくる便秘を解消することができます。


口内炎は、疲労が蓄積したことを知らせる健康のバロメータです。口内炎ができたら、栄養と休養を十分にとるよう心掛けましょうね。
便秘の解消法:女性の便秘解消対策  








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