漢方便秘薬の副作用:漢方便秘薬の使用による副作用の留意点


「便秘の解消法:女性の便秘解消対策、便秘・慢性便秘の予防と治し方」 女性に多い便秘。便秘になるとつい軽い気持ちで便秘薬を飲んでいませんか? 漢方便秘薬や他の便秘薬に頼り過ぎていませんか? 便秘薬はお薬なのに、なぜかカジュアルでファッション的なイメージがありますね。これも、TV-CMなどの宣伝による便秘薬のイメージングによるものなのかもしれませんね。でも、漢方便秘薬も含め便秘薬にはあまり知られていない怖い副作用があるのです。授乳婦さんは、漢方便秘薬を服用してはいけません。また、妊婦さんは、漢方便秘薬を使用する前に、医師や薬剤師の指導を受けなければなりません。漢方便秘薬は、妊婦さんや授乳婦さんにとって、とても使いずらい医薬品なのです。正しい便秘薬の知識を身につけることも大切ですが、やはり漢方便秘薬や他の便秘薬に頼らない便秘の解消が最善ですよね。ここでは、漢方便秘薬の副作用:漢方便秘薬の使用による副作用の留意点について、漢方便秘薬を含めた便秘薬全体の副作用についてお話します。


ところで、漢方便秘薬や他の便秘薬を使われたことのある女性も多いことと思います。便秘薬を実際使ってみて、①あまり効果がなかった、②ひどい腹痛になった、③効きすぎて下痢になった、④便秘薬を使ってみたもののやはり体に悪いのではないかと心配になった、⑤妊娠中なので赤ちゃんが心配、⑥授乳中なので赤ちゃんが心配、⑦便秘薬を飲んで、いつ便意がくるのかわからないので、通勤途中の電車の中や大事な会議や仕事中あるいはデート中に便意がきたら困る、など便秘薬についてこんな不満や心配を抱いている女性もきっと多いことでしょうね。


便秘薬は漢方便秘薬も含め瀉下薬といって、腸に刺激を与えて腸の蠕動運動を促進させて排便を促したり、腸の内容物を軟らかくして排泄を容易にしたりする作用を持つお薬のことを指します。また、便秘薬はその作用効果の強さにより、比較的効き目が穏やかな緩下薬と比較的効き目が激しい峻下薬とに分類されます。さらに、便秘薬の作用部位から小腸性便秘薬と大腸性便秘薬とに分類されることもあります。このように便秘薬にはさまざまな分類がありますが、便秘薬の作用メカニズムに基づく分類が一般的ですので、この分類に沿ってもう少し詳しくみていきましょう。


便秘薬の作用のしくみといった側面から、便秘薬は、刺激性便秘薬、湿潤性便秘薬、膨潤性便秘薬、塩類の便秘薬および浣腸薬剤などに分類されます。このうち、もっともポピュラで多くの女性が使っているのが刺激性便秘薬です。TV-CMでおなじみの便秘薬は、この刺激性薬剤に分類される便秘薬となります。漢方便秘薬も刺激性下剤に属します。


漢方便秘薬などの刺激性便秘薬は、大腸の腸壁を刺激して腸の蠕動運動を促進させ排便を促しますが、作用が強く、習慣性があるのが特徴となっています。刺激性便秘薬の長期使用は、大腸内膜に異常な変化をもたらす上に、習慣性を引き起こすために腸が弛緩性を獲得するため段々と効き目がなくなります。ですので、刺激性便秘薬の使用は短期間にとどめる必要があります。刺激性便秘薬の主な成分は、ダイオウ(大黄)、センナ、ヒマシ油、ビザコジル、ピコスルファート、ラキソナリン、フェノバリンなどで、いわゆる漢方便秘薬や漢方成分が含まれている便秘薬となります。ダイオウやセンナには、子宮収縮作用がありますので、妊娠中の女性が刺激性便秘薬を服用すると、早産や流産の危険性が高まりますので、妊婦さんはこの種の便秘薬は避けた方がよいです。一度、お使いの便秘薬に表示されている成分と照らし合わせてみてはいかがでしょうか。授乳婦さんも、漢方便秘薬の使用は避けた方がよいです。授乳を介して、それを摂取した赤ちゃんが、ひどい下痢を起こすことがあります。


湿潤性便秘薬は、含まれる成分の界面活性化の作用で、便の表面張力を低下させることにより便に水分を浸透させ、便を軟らかくすることによって排便をスムーズにさせます。このように、浸潤性便秘薬には界面活性化剤が含まれることらなりますが、これは石鹸や洗剤と同じ作用の成分となりますから、石鹸や洗剤を飲んでいるのと変わりないですよね。また、この便秘薬単独では効き目が弱いので、刺激性便秘薬とよく併用される場合があります。さらに、湿潤性便秘薬は、ビタミンAなどの脂溶性ビタミンの吸収を阻害しますので、栄養上の注意が必要です。主な成分は、ジオクチルソジウムスルホサクシネ―ト (DSS)、パルコゾルなどです。チェックしてみてはいかがでしょうか。


塩類系の便秘薬には、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、硫酸ナトリウムなどがあります。よく、病院でも出される便秘薬ですね。この便秘薬は、塩類の浸透圧の作用で、大腸内にある水分の体内吸収を抑制し、水分を大腸内に留めて、それにより便を軟らかくして排便を促します。また、水分が便に入り込むことによって便の容積が増え、便の量が増すことで腸壁が刺激されて蠕動運動が活発となり便意を起こさせます。一般的には、マグネシウムの塩類が用いられます。これは、マグネシウムイオンの腸管からの吸収が低い理由によるものです。同じ塩類でも、塩(塩化ナトリウム)が用いられない理由は、塩化ナトリウムは腸管からの吸収がよいため、服用しても大腸に到達する前にほとんど体内に吸収されてしまうためです。ただし、便秘解消で用いられるマグネシウムの量は比較的多量となるため、副作用として腎臓障害や高マグネシウム血症を引き起こし、血圧の低下や嘔吐などの症状が現れる場合もありますので、特に中高年の女性や高齢者の女性には注意が必要です。また、妊娠中の女性も妊娠中毒が現れやすくなりますので、妊娠中は避けた法がよいでしょうね。


膨潤性便秘薬は、腸内で水分を吸収して膨れ、腸の内容物の容積を増やします。これにより、腸壁が刺激されて便意が起こります。単独では作用が弱いので、他の便秘薬とよく併用されます。主な成分としては、オバタ種皮、プランタゴオバタ、カルボキシメチルセルロース、などがあります。この便秘薬は、妊娠時においては、早産や流産の危険性があるため、できるだけ妊婦さんは避けた方がよいでしょうね。チェックしてみてはいかがでしょうか。


その他、浣腸剤も一種の便秘薬となります。浣腸とはおしりの肛門部から薬液を注入し排便を促すことをいいます。薬液は直腸の腸壁の表面を滑りやすくし、また腸を刺激することで排便を促します。主な成分としては、グリセリンやソルピトールなどです。浣腸は他の便秘薬と違ってかなり強い強制的な刺激を与える便の排出方法となります。副作用としては、強い腹痛、腹部膨満感、血圧の変動、肛門部の違和感や残便感などがあります。また、刺激性が強いので、自然なお通じの便意があっても腸が反応しにくくなるという、かえって、慢性的な便秘を引き起こす危険性もありますので、浣腸はできるだけ避けた方がよいと思われます。一番怖いのは、浣腸を続けないと排便ができなくなる体になってしまうことです。


このように各種の便秘薬にはそれぞれに特有な副作用が起こる可能性があります。さらに、漢方便秘薬の怖い副作用に大腸メラノ―シスという重大な副作用があることご存知でしょうか? 大腸メラノ―シスとは、大腸黒皮症ともよばれ、大腸が真っ黒に変色する症状のことをいいます。若い女性は特に、漢方便秘薬を長期的に常用しますと大腸メラノ―シスになるといわれています。これは、漢方便秘薬に含まれる成分が大腸の粘膜に吸着してしまうため、これにより大腸が黒色に変色するというものです。センナ、ダイオウ、アロエなどにはメラニン色素が含まれていて、これが大腸の粘膜の中に取り込まれ粘膜細胞が黒く変色するといわれています。自覚症状はないのですが、大腸内視鏡で大腸の中を観ると真っ黒になっています。便秘薬の常用で効果がなくなるのは、この大腸メラノ―シスが原因だといわれています。大腸メラノ―シスと大腸癌との関係は、いまだはっきりとは分かっていませんが、大腸メラノ―シスを放置するとその危険性が高まるとの報告もあります。


便秘の解消には、漢方便秘薬や他の便秘薬に頼らず、ナチュラルな解消法が一番です。漢方便秘薬も、安易に用いることは避けましょう。特に、妊婦さんや授乳婦の使用は避けるべきです。天然の食物繊維を多く摂って、自然なお通じに心掛けましょう。今、便秘の解消に、水溶性食物繊維であるイヌリン食物繊維が注目されています。イヌリン食物繊維は、ゴボウ、アスパラ、ニンニクなどの根菜類や野菜に含まれる天然成分です。イヌリン食物繊維は、水によく溶ける水溶性食物繊維で、大腸内に生息する乳酸菌やビフィズス菌等の善玉菌を増やすことによって、便秘の予防や改善に効果を発揮します。今では、スティムフローラのように、不純物を含まない極めて高純度のイヌリン食物繊維が、健康補助食品として市販されています。漢方便秘薬を使用することができない授乳婦さんや妊婦さん、子どもや高齢者にも使用することができる特徴があります。漢方便秘薬の使用にあたっては、その副作用を理解した上で使用することがとても大切です。
便秘の解消法:女性の便秘解消対策









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