闘う阿呆は京大生。映画「鴨川ホルモー」山田孝之、栗山千明、他 | 忍之閻魔帳

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ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)

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▼「ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー」がBD/DVD化


■BD:「ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー」
■DVD:「ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー」
■BD:「ハイスクール・ミュージカル トリロジー・ボックス」

大人向けのジャンルという印象の強いミュージカルに
新たな風を送り込んだ「ハイスクール・ミュージカル」。
ザック・エフロンなど、人気俳優も多数輩出したシリーズ初の劇場版がBD/DVD化。
ノーマルDVDでは、前2作をセットにしたものが
廉価版でリリースされているので今回は劇場版の単品のみだが、
BDはシリーズ3作をセットにした「トリロジーボックス」が発売。
パフォーマンスのクオリティだけで比較すれば、
やはり「シカゴ」や「ドリームガールズ」に軍配が上がるのだが、
本作のはじけるような若々しさは、円熟した大物のパフォーマンスでは
絶対に見られないのも事実。というわけでBDボックス購入予定。6月10日発売。

▼「レッドクリフ Part II」「クローズZERO II」絶好調のスタート

レッドクリフ Part II
(C)2009, Three Kingdoms, Limited. All rights reserved.

1位(-):レッドクリフ Part II(1週目)
2位(-):クローズZERO II(1週目)
3位(3):ドロップ(4週目)
4位(2):ヤッターマン(6週目)
5位(1):ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史(6週目)
6位(5):プリキュアオールスターズDX みんなともだちっ☆奇跡の全員大集合!(4週目)
7位(6):相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿(3週目)
8位(4):マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと(3週目)
9位(7):ワルキューレ(4週目)
10位(10):トワイライト 初恋(2週目)

話題作が少なく、閑散とした状況が続いているゲーム業界を尻目に
映画業界では「レッドクリフ Part II」「クローズZERO II」が
絶好調のスタートを切っている。

興収50億円を突破し、日本におけるアジア映画の記録を塗り替えた
前作の続編にあたる「レッドクリフ Part II」は8億6900万円。
他の新作よりも1日早い10日からの公開だったので、
金曜分を抜き、土日のみ2日間の集計で見ると6億7200万円となっている。
前作は祝日込みの3日間で9億6000万円だったので微減となるが
昨日地上波で「Part I」が放映されたことや、今月末からのGW興行など
遅れを取り戻す要素はふんだんに用意されているので
次週以降も順調に推移するものと思われる。

クローズZERO II
(C)2009高橋ヒロシ/「クローズZEROⅡ」製作委員会

【紹介記事】最凶の続編。映画「クローズZERO II」小栗旬 山田孝之 三浦春馬

前作比という点では「レッドクリフ」以上の出足となっているのが「クローズZERO II」。
公開2日間の成績は観客動員42万1000人、興行収入5億7000万円。
前作のオープニング成績は4億円程度だったので、前作比143%という好成績。
公開前に紹介した通り、前作に満足出来た方ならば
非常に楽しめる作品に仕上がっているので、是非劇場でご覧いただきたい。

★公開中の作品紹介一覧

【紹介記事】2008年度・劇場公開作品の総まとめ:邦画編
【紹介記事】2008年度・劇場公開作品の総まとめ:洋画編

【紹介記事】はじけ過ぎもご愛嬌。映画「マンマ・ミーア!」
【紹介記事】人の老いと、行き着く先。映画「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」
【紹介記事】映画の神に愛される、クリント・イーストウッド最新作。映画「チェンジリング」
【紹介記事】大人のエロス満載、ドロンジョ最高。映画「ヤッターマン」
【紹介記事】超ネタバレ紹介。映画「ドラゴンボール EVOLUTION」
【紹介記事】主人公は三平、ではなく姉。映画「釣りキチ三平」
【紹介記事】そうだった、ジェイソンは恐い奴だった。映画「13日の金曜日」
【紹介記事】疑惑の炎。映画「ダウト あるカトリック学校で」
【紹介記事】天才女形の光と影。映画「花の生涯 梅蘭芳」
【紹介記事】ハリウッドで華開いた少女マンガの世界。映画「トワイライト 初恋」
【紹介記事】テレビ局の関わらない、テレビサイズの映画。「ドロップ」
【紹介記事】最凶の続編。映画「クローズZERO II」

▼実写版『ドラゴンボール』アメリカで最悪なスタート

本作は2,181館で公開されたにもかかわらず、興行収入は約4億6,500万円で、
初登場第8位という最悪なスタートとなった。
日本でも、最初の週末こそ興行収入で3位にランキングされたが、
次週では8位、3週目にしてトップ10から消えるなど、観客動員は少なかった。
原作アニメが人気だけに、世界中の配給権だけで予算の半分を取り戻し、
残りをアメリカの興行で取り戻そうとした20世紀フォックスは大きな判断ミスをしたようだ。

ちなみに続編製作も始まってはいるようだが、
今回の興行収入では、かなり難しくなっている上に、20世紀フォックスは
映画『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』の映像流出問題で、かなりナーバスになっている。
果たして続編は本当に製作されるのだろうか?


頓挫するな、間違いない。

▼闘う阿呆は京大生。映画「鴨川ホルモー」

鴨川ホルモー
(C)2009 「鴨川ホルモー」フィルムパートナーズ

「クローズZERO II」で眼光鋭い芹沢多摩雄を演じている山田孝之が、
たった1週間で今度は呑気な京大生へと大変身。
今回は、今週末18日より公開の「鴨川ホルモー」を紹介しよう。


■YouTube:「鴨川ホルモー 予告編」
■YouTube:「鴨川ホルモー TVスポット」

二浪の末、念願の京大へと進学した安倍明(山田孝之)は、
同じ新入生の高村幸一(濱田岳)と共に
「京大青竜会」と名乗る怪しげなサークルの新歓コンパに誘われる。
部長を務める菅原真(荒川良々)によると、「京大青竜会」とは
「ホルモー」という伝統的な競技を行う選手達の集まりで、
京都産業大、立命館、龍谷、京大の4校の間で毎年行われているらしい。
ルールは、オニと呼ばれる式神を操りながら、フォーメーションを組んで闘わせる、
ゲームで言うところのリアルタイムシミュレーションのようなもの。
オニは各選手ひとりあたり100匹ずつ与えられ、
全滅すると「ホルモー!」と断末魔の雄叫びを上げなければならない。
あまりにもバカバカしい説明に、入部を辞退しようと思った安倍だったが、
新歓コンパの中には、安倍好みの美女、早良京子(芦名星)がいたので
やっぱり入部することに。
大木凡人にそっくりな楠木ふみ(栗山千明)、
自信家でモテモテの芦屋満(石田卓也)など、
変わり者揃いの部員達は、さっそく菅原の猛特訓を受け始めたのだが・・・。
原作は、「鹿男あをによし」に続き、初の実写映画化となる万城目学の同名小説。
監督は「ゲゲゲの鬼太郎」「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」の本木克英。
画面を埋め尽くすほどのオニを使った迫力のVFXはGONZOが担当している。


鴨川ホルモー
(C)2009 「鴨川ホルモー」フィルムパートナーズ

伝統の息吹を感じる街を舞台にした奇想天外なストーリーは
「鹿男あをによし」に続く万城目学テイストで満載で、
「ゲゲゲの鬼太郎」で妖怪を活き活きと描いて見せた
本木克英監督との相性もすこぶる良い。
出演者もかなり楽しみつつ撮影していたようで、
オニに指示を出すときのポージングも「ジョジョ」真っ青の気合いの入りよう。
(振り付けはパパイヤ鈴木らしい)
特に栗山千明のキレ具合はかなりの見物で、
彼女が繰り出す「ゲロンチョリー」(行け!やってしまえ!の意味)は
「キル・ビル」のGOGO夕張を超えるほどのインパクトがあった。

・・・と書くとさすがに言い過ぎか。

怠惰な生活を送る大学生の日常と、そこで起こる現実離れした出来事が
京都の美しい街並を接着剤にして上手く繋がっており
落としどころはベタながら、観賞後の爽快感はなかなかのもの。

レナウン娘のくだりは全く笑えなかったが、よくよく考えてみると、
大学生のどんちゃん騒ぎなど傍目には笑えないことばかりである。
彼等の裸踊りを無表情で見ていた私は、全力で馬鹿騒ぎをする彼等の世界から、
もうずっと遠いところに来てしまったのかも知れない。

登場人物と同世代で楽しむも良し、
遥か昔の学生時代を登場人物に重ね合わせるも良し、
「クローズZERO II」は過激過ぎてちょっと・・・という方のデートムービーにお勧め。


■Book:「鴨川ホルモー/万城目学」
■DVD:「鹿男あをによし DVD-BOX ディレクターズカット完全版」

▼Wii「タクトオブマジック」予約受付開始

■Wii:「タクトオブマジック」

5月21日に発売されるWii「タクトオブマジック」が予約開始。
発売は任天堂だが、開発にはタイトーがクレジットされているので
DSでタイトーから発売されていた「ロストマジック」の続編的な作品にあたる。
タッチペンを走らせて魔法を発動する「ロストマジック」は、
確かにWiiリモコンでの操作にも合っているとは思うのだが、
タッチペン→Wiiリモコン以上の驚きが隠されているかどうかが気になる。
プレイする機会が得られるならば紹介してみたい。

▼『BLAZBLUE(ブレイブルー)』予約特典付属決定!!


■Xbox360:「BLAZBLUE ブレイブルー ぶれいぶる~☆ ファンディスク・ドラマCD付き」
■Xbox360:「BLAZBLUE対応スティック インストラクションカード&シール同梱」
■PS3:「BLAZBLUE ブレイブルー ぶれいぶる~☆ ファンディスク・ドラマCD付き」
■PS3:「BLAZBLUE対応スティック インストラクションカード&シール同梱」

ファン注目の“ぶれいぶる~☆ ファンディスク・ドラマ(仮名)”が、
完全限定数量・予約特典として付属決定!
本作に出演する豪華声優陣より、主人公・ヒロイン・特に人気の高いキャラクターが
登場し、各キャラクターの隠された一面が露わになる、ここでしか聴くことのできない
ポップなギャグドラマが展開します!
もちろん、声優・キャラクター自身からのスペシャルコメントも収録!
厚いご期待にお応えして贈る、『BLAZBLUE』ファンの皆様へのスペシャルプレゼントと
なっております。(他・PC向け“イラスト壁紙”等の収録を予定しています。)


対応スティックも予想を大幅に上回る人気となっているので
特典付きを購入予定の方はご注意を。

▼CM開始で予約急上昇中。Wii「モンスターハンターG」


■Wii:「モンスターハンターG スターターパック」(初回追加入荷分)
■Wii:「モンスターハンターG 通常版」

追加があったようなので品薄は回避されたかと思いきや、
CM開始で予約数が急増中。
二次問屋では、スターターパックの卸値が
Amazonの予約販売価格を超えており、確保の動きも出ているようだ。
それにしても、Amazonのカスタマーレビューは何とかならんものか。

▼複雑に交錯する世界を表現! 新たな可能性を描く『ヱヴァンゲリヲン:序』


■PSP:「エヴァンゲリヲン : 序」
■PS2:「エヴァンゲリヲン : 序」
■BD:「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 / EVANGELION:1.11」(5月27日発売)

本作は、PS2『新世紀エヴァンゲリオン2』のゲームデザインを行った
芝村裕吏さんがディレクターを務めている。芝村イズムは本作でも健在で、
プレイヤーは戦いの場となる第三新東京市のビル群をうまく利用しながら
戦略的に戦うことが、勝利のカギとなるようだ。


芝村イズムは本作でも健在で、か。
確かに、DS「EMBLEM of GUNDAM」は色んな意味で凄かったが。

▼TD系の波がDSにもヒタヒタと。DS「風雲! 大籠城」は4月23日発売


■DS:「風雲! 大籠城」


■YouTube:「風雲! 大籠城 プロモーションムービー」

リアルタイムストラテジーの一種としてPCユーザーには
すっかり定着しているTD系の作品が家庭用でも揃って来た。
大手ではスクウェア・エニックスが「CRYSTAL DEFENDERS」を発表し、
DSでも2月に「ロックス・クエスト 新米アーキニアの百日戦争」がリリースされている。

【紹介記事】2009年2月第3週発売の新作(「ロックス・クエスト」の紹介あり)

「ロックス・クエスト」の紹介でも書いたように、
耳慣れないジャンルとは言ってもシステム自体はクラシックで、
誤解を恐れずに説明するならば、「バトルシティ」のようなマップで
「ランパート」をしているようなものである。
今回紹介する「風雲! 大籠城」は、この手のジャンルにしては珍しい和風テイストで
システムも単純明快で分かり易い。
「ロックス・クエスト」同様、PC上で試すことの出来る体験版が用意されているので
興味のある方は是非お試しを。

【公式HP】風雲! 大籠城 Web体験版