前回よりさらに地味なエリアへ踏み込み、今回は「Elebits」を紹介する。
「Elebits」は、コナミのWii参入第1弾ソフト。
「みつけてつかまえアクション」というジャンル名の通り、
「ちびロボ」に似た箱庭世界を舞台に、
家のあちこちに隠れたエレビッツを探し出すアクションゲームである。
ゲーム開始直後は、家は停電で真っ暗になっているので、
小さな発電体であるエレビッツを捕まえて徐々に明るくしていく。
エレビッツは目に見える場所にはなかなかおらず、蛇口やオーブンの中、
電子レンジや冷蔵庫の裏など、家のあちこちに隠れているため、
障害物を移動して探し出す必要があるのだが、
この「障害物の移動」をリモコンで行なうというわけだ。
捕まえたエレビッツの数が少ない序盤はワット数も低いため
トースター程度しか動かすことが出来ないが、
エレビッツを集めるほどワット数が上がっていき、
冷蔵庫や、果ては自動車まで動かすことが出来るようになる。
「指先ひとつで物を動かす」というのは、
誰もが一度は憧れる(かどうか分からないが)魔法使い願望を刺激する
上手いシステムだとは思うのだが、リモコンの感度が悪いのか
ゲーム側の詰めが甘いのか、
思った物を思ったように動かせない場面が多かった。
「オーブンを開けて中に肉を入れる」という動作をしたくても、
オーブンのドアがなかなか開かずイライラ、肉がトレーに乗らずイライラ、
ドアが閉まらずイライラ、スイッチが入らずイライラ・・・
頭で分かっていることがテクニック以前の問題で出来ないのは
非常にストレスが溜まる。
完成度を尋ねたところ「ほぼ完成」との事であったが、
視点移動の分かり辛さやリモコンの精度等、
基本部分をチューニングするだけで格段に面白くなるはずなので
発売までにクオリティアップしてくれることを切に望む。
●リモコン振り回してきた~Wii 全般について
●リモコン振り回してきた~ソフト編1:「SDガンダム SCAD HAMMERS」
●リモコン振り回してきた~ソフト編2:「Elebits エレビッツ」
●リモコン振り回してきた~ソフト編3:「Wii Sports」「はじめてのWii」
●リモコン振り回してきた~ソフト編4:「おどるメイドインワリオ」
●リモコン振り回してきた~ソフト編5:キッズ向けタイトル4本
●リモコン振り回してきた~ソフト編6:残りをまとめて手短に
*当BLOGでの新作紹介は、
1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
3:発売までに仕様変更の可能性もあること。
を予めお断りしておく。
簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。
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タイトル:Elebits エレビッツ
メーカー:コナミ
発売日:2006年12月2日
価格:6090円(税込み)
公式サイト:http://www.konami.jp/gs/game/Elebits/
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