鈴音

鈴音

セミの鳴き声が響いた日中
夕刻になると違う種のセミが、

沈む太陽と共にその音色を響かせている。

まだ少し明るい月を見上げていると

ふっとどこからともなく


りりりり

りりりり

と聴こえてくる。

今夜は前日と違い、日中は暑かったけど
頬を撫でる風はとても涼しい。




鈴虫の鳴き声を聴くだけで秋の気配を感じる。


ね。

聴こえる？

そう胸のなかで呟きながら。。
あなたに出会ってから3度目の秋がすぐそこまできていて、

あなたを好きになった3度目の冬も
寒さと一緒に運んでくるんだね。

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