ACT196妄想-18-(side/R-10) | 妄想最終処分場

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ネタばれ注意!本誌ACT196(1/5発売)の関連妄想です!

未読の方、コミックス派の方はバックプリーズ!!

















蓮キョ☆メロキュン推進!「ラブコラボ研究所」

にも初提出とさせていただきました!

メロキュンになるかちょっと怪しいですが、よろしくお願いします~


長くなりそうなので、タイトルを分かりやすいようにナンバリングしました。

亀の歩みで進みますがよろしくお願いします。


まさかこんなに長くなるとは思いませんでした汗

あとちょっと…で終われるはず!

最悪でも本誌発売までにはエンドマークつけたいと思っています!

これまでのお話

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ACT196妄想-18-(side/R-10)



「分かってる?何度でもここに触れたいほど、俺は君に囚われているんだ」


今度こそはっきりと俺を異性として認識しているこの子の回答を引き出したくて。

性懲りもなくまた近づいた。


逃げることなく、しかも目を閉じてあたかも受け入れてるかのような仕草を見せるこの子に都合の良い錯覚を覚えた。


(他人の印を肌に許しているのに?)


無自覚で無防備で、男を魅了して止まないことも面白くないが良く分かっている。

この子が複数の人間をそういった意味で受け入れるなんて不可能だ。

真面目すぎるその性格も良く知っている。

むしろ、例え肌を許したとしても心までは誰にも許すことはない事の方が現実的だ。


(じゃあどうして今俺を避けない?)


「俺を…受け入れてくれるの?」


行動だけでは心許なくて、言葉でも確かめたかった。

伏せられた瞼が開いて、至近距離で目が合う。瞳に映る俺は余裕がなく少し苦しげだった。


求めた言葉の回答は貰えなかったが、また目を閉じこの子は逃げる様子はなかった。

再度瞳を閉じたその様子は、やはり受け入れてくれているように感じられて。


(もう一度触れられたら…君は俺のモノだよ?)


状況を理解した上で俺が触れるのを許すことは、肯定ととらえてよいだろうか?


2度目のキスよりもっと軽くて、本当に触れるだけのキス。

触れた瞬間、少しだけ伸び上るように君の唇が近づいたように感じたのは気のせいじゃないと思いたい。


「役者の心の法則、使っちゃだめだよ?」


まだ吐息の交る距離で、しつこく念を押すように繰り返した言葉。


「2度目どころか3度目なんだから…」


2度目は無いよと、渦巻いた怒りのままにあの時本性をのぞかせた言葉。

回数を重ねれば、それだけもっと否定できなくなる。


「役者の…法則?」


何を指しているのか瞬時にわからなかったようで、その『法則』がなんであったかを思い返そうとしている様だった。

思い返せばセットでついてくるだろう不破のことが苦々しく感じて、この子が思い至る前に俺の真意を伝えた。


「俺とのキスは、無かったことになんてさせない。俺も君も、今は演技なんてしてない」


役者のスキルなんだから芝居中に使用してこそ花と言っていた君だから。

ダメ押しで今は演技中でないことも宣言する。


「君のファーストキスもその次も俺のモノだよ。俺の気持ち…伝わった?」


自分でもくどいくらいしつこいと思う。

でも、いつも予想の斜め上を行く君のこと。しかも恋愛に関してはあの社長が最強のラスボスと表現する愛を否定し拒否する愛の欠落者。

過剰なほどの包囲網を用意していても、思いもかけない方法で易々逃げおおせてしまうかもしれない。


ここまでしても俺の不安は消えない。



自分の不安にとらわれたままだった俺に対して、今まで俺の下でされるがままだったこの子が動いた。


(え…!?)


それは完全に不意打ちだった。

掠める様に、また唇に熱を感じたのは一瞬。


「敦賀さん、なにか勘違いしてませんか…?」


(・・・勘違い?一体何を?)


「私を好きって…言いました?」


恐る恐る確認するような声。ようやく口を開いてくれたと思ったらさっきから何度も伝えているそんな事。


「そう、何度も伝えてるつもりだけど。分からない?」

「…ヒール兄弟を演じる中で、カインの気持ちと敦賀さんの気持ちを混同してませんか?」


(何が言いたい?)


まるで俺の言葉を信じたくないというような態度。

さっきキスを受け入れて、その上自分の方からも俺の唇に触れてくれたはずなのに一体どうして掌を返したような態度を取るのだろう?


「信じてくれないの?俺の気持ちは俺が一番分かっている」

「本当に?」


伝わったと思ったの錯覚だったんだろうか?

言葉も態度も、精一杯鈍い君が間違いようがないように伝えたはずなのに。


(これ以上どうやって伝えればいいんだ…!?)


もどかしさと同時に、受け入れたかと思いきや強い拒絶を示そうとするこの子に苛立ちを覚え始めていた。


「俺は聞いたよね?受け入れてくれるのかって。逃げずにキスを受け入れたのは俺を受け入れてくれたことにはならないの?」

「・・・それはっ」


少しだけ、焦ったように上ずった声に怒りに変化しそうだった苛立ちを押しとどめる。

理解した上でキスを受け入れたことをこの子が認める反応だったから。


「どうして私なんですか?…こんなに地味で欠陥だらけで、私は愛の欠落者ですよ?…ありえない…」


(ああ、そうか…)


弱々しくこぼした言葉に、この子の過去を思い出した。

愛して裏切られて、君は愛の欠落者というよりはまた傷つく可能性を恐れているのか。

向けられた愛情を受け入れるのを恐れ、そしてどう受け取っていいのかもわからないんだろう。


「好きになるのに理由がいる?」


理由はあるのだろうか?


一緒にいると温かい気持ちになって。

ふとした仕草に目を奪われて。

自覚したら触れたい気持ちを抑えるのに必死で。

手に入れてもいないのに独占欲でいっぱいになって。

無防備な君自身に対しても怒りを持ったりして。


何が理由かなんて分からない。ただただ気持ちが溢れるだけだ。


「…ずっと大切な人は作ってはいけないと思っていた」



信じてもらえないなら、最初からすべては話そうか。

俺の言葉に少し驚いた表情を見せた君に、どんな風に君を想っていたかを。


「でも、大切な人は作るとか、作らないとかじゃ無かった。」


リックを失って、こんな血に濡れた自分は二度と大切なものを持ってはいけなかった。
持ってはいけないものは手放すこともできなくて。だからそれは誰からも隠して自分の奥底にしまっておかなければならなかった。


「気が付いた時には手遅れだった。だから…ずっと隠していた」


鍵をして押し込めておいても、役者として生きる自分にはその経験は必要で上をどんどんと育つ気持ちは次第に醜い感情すら巻き込んで押し込むどころか暴れるのを止めることすら難しい。


「どうして…隠していたのなら、どうして私に好きだなんて言ったんですか…?」


俺の告白に、君はついてきてくれているのだろうか。


「君が、そばにいてくれたから。俺のお守りでいてくれたから…」


過去のことはまだすべては話せないけれど。こんな抽象的な言葉でも察しのいいこの子はそれ以上聞いては来なかった。



「君の行動に一喜一憂して、そんな権利もないのに嫉妬して、牽制して。俺のモノにならないなら誰のモノにもなってほしくはなかった。不破に君が挑みかかる度に、憎悪だと分かっていてもアイツに心を捕らわれている君に不快感も感じていた」


緩い襟ぐりから露出したままの左肩に目を向けた。

この子もそれにならって視線を動かす。


「これが目に入って…。俺のキスマークを拒んだ癖に存在するコレに頭に血が上って、強引に俺の独占欲の印をつけた」


肩口より心臓に近い位置の花を指先で撫でる。


「今だって…どういう意味があってもいいとは言ったけど、これが何を意味するのか気になって仕方がない」


自分で言っていてまたしても湧き上がってくる嫉妬心。

肯定か拒否かいまだにはっきりしないこの子を試したいのも手伝って、俺のモノではない印に口づけを落とす。


「…っ」


息をのむ気配はあったが避ける仕草はなくて、それに安心して肌をきつく吸い上げた。控えめな痣の上に自分の所有印を上書きする。


「ああ、綺麗についた」


塗りつぶして咲いた自分の花に、思わず本音がこぼれた。


「…それ」


咲いたばかりの花を首をひねって見ていた君が小さく声を発した。

自らの指で花をなぞったこの子は、チラリと俺の方を見た。

困ったような複雑な表情だった。


俺の目の前で、自らの左腕を持ち上げ首を大きく傾る。

自分の左鎖骨の端に、たった今俺がつけた印の上にこの子は自分で口付けた。


「…誰のモノでも…ないんです」

「…え?」


再び交わった視線の先には、迷うような表情の君がいた。


白い手が伸びてきて、俺の左首筋に触れる。

するりと撫でられると、噛みつかれた跡がチリッと痛みを発した。


「これと…」


セツカとしてカインに残した独占欲の印。

君の付けた印に甘い熱と、それでいて役柄上の行動に複雑な思いを抱いた。


「これと、同じ」


(…どういうことだ?)


言っている意味が理解できない。

どういう事か目で問うと、ふっと息をついて覚悟を決めるような様子が見て取れた。


「これはセツカがカインに付けた印…だと思ってた」


(そうだ、この子はセツカとして兄が要求したからキスマークを付けたんだ)


「・・・でもそうじゃないって気が付いたんです」


「…どういうこと?」


まっすぐ俺を見ていた瞳が揺らいで、この子の覚悟が少し鈍ったようだった。

もう一度、目を閉じて息を整え俺を映した瞳は、泣き出しそうなほど揺れていた。



「セツカじゃなく、私・・・が…」




続き→

ACT196妄想-19-(side/K-9)  

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ぐわー!!!(現在のた打ち回り中!!!)


ああもう、ほんとに駄目だ。まとまんない!!こんなの蓮キョじゃないよぅ~ショック!

しっくりきません、何度修正してもこれが一番ましな状態。


不自然さ全開ですみません・・・・


でも不自然でもなんでも本当にあとちょっとです!

めげずにお付き合いしてくださいませ~・・・・