1. Anthem of Light 2. Rouge 3. The End of the Dream 4. MARIA 5. Glowing 6. 乱 7. absorb 8. Metamorphosis 9. 銀ノ月 10. Thoughts 11. Grace
LUNA SEAにとって、実に13年ぶりとなるオリジナルアルバム。 既にセルフカバー作品やシングルのリリースはありましたが、新曲を含んだアルバムが出るとなると、その喜びもひとしお。
とにかく、レベルが違う。 聴けるだけでも嬉しい、というファンも多いと思うし、正直なところ、やっつけ仕事でも相応のセールスは見込めるだろう彼ら。 にも関わらず、妥協点を探るでも、肩慣らしなんかでもない、LUNA SEAとしての最高傑作を、ここで更新してしまうくらいの力の入った作品が出来上がってしまった。 ベテランらしい落ち着きはある一方、攻めの姿勢が貫かれているので、驚かされました。 配信限定のリリースだった「PROMISE」や、ボリューム満点の「THE ONE -crash to create-」を収録しなかったあたりも、こだわりを感じますよね。
希望に溢れた華やかさを持つ、「Anthem of Light」でのスタート。 この段階では、「SHINE」のような、ポップさ、キャッチーさを求めていくのでは、と想像したリスナーもいるでしょう。 しかし、「Rouge」、「The End of the Dream」と、シングル曲で畳み掛けていくと、いつの間にか、そんな甘い考えは消えてしまっている。 スリリングなサウンドのせめぎ合いには、高いスキルを持ちつつも、安定という言葉に腰を下ろさないプライドが宿っているのです。