情報を「探す」サイトのリンク集(2) からの続きです。
時事経済系のデータベースは、国内外の新聞社の運営サイトが大半なのですが、すべて閉鎖されていました。
一方、企業や組織の情報、学術雑誌、新聞などについては、個別運営サイトの多くが廃止され、G-Searchやトムソンロイターをはじめとする巨大なインタフェースサイトから検索できるようになりました。
たとえば98年当時、全世界の20万件以上の市場・企業・経済に関するレポート、2,000万件以上のニュース、450万社の財務情報などを収録していたProfoundは、現在はG-Searchから利用できます。
◆書籍&雑誌&学術論文 本を探す <J> 国立国会図書館 (National Diet Library Japan) <J> 政府刊行物検索 <J> 当時とは別URLで存在を確認できたサイト The British Library Document Supply Centre <E> ELNET新聞記事クリッピング <J> データベース古書検索 <J> → 日本の古本屋 |
「本を探す」は当時、96年までに発行されて入手可能な書籍約53万冊を検索対象としていたデータベースでした。現在も残っていますので、国会図書館との「使いわけの工夫」を別記事で検討してみたいと思います。
「The British Library Document Supply Centre」は当時、英国図書館のドキュメントサプライセンターが所蔵する約6万4千タイトルの雑誌を対象とした検索サービスでした。
現在、日本からは代行会社を通した利用が可能になっていますので、別記事で取り上げます。
他にも書店が運営していた書籍データベースや学術組織(学会など)が運営していた論文検索システムを多数あげていましたが、すべて閉鎖/統廃合されていました。
現在は、日本語論文にはCiNiiやJ-STAGE、英語論文にはPubMed、ELSEVIER、EBSCOなどの多数の検索サービスが存在しますし、古書の検索も日本の古書店の在庫700万冊を探せる「スーパー源氏」があります。
80以上の書店や書籍データベースを横断検索して、価格・在庫を一括で調べるという「本・書籍通販検索」まで登場した時代ですから、書店や学会が片手間で運営する必要性がなくなったのでしょう。
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次は(専門用語ではないという意味での)一般辞書ですが、英英辞典や英和辞典、国語辞典などについては、昔よりもむしろオンラインでの無料検索サービスが充実しました。
『広辞苑』だけは、「広辞苑 オンライン」とGoogle検索しても「私の仕事部屋」のオンラインサービスが出てこないのですが、他は大半がGoogleで辞書名と「online」などのキーワードを掛け合わせれば探せますので、ここでは割愛します。
◆一般辞書&辞典 研究社辞書検索サービス <J> 不明解略語辞典 <J><E> travlang's Translating Dictionaries <E> Jeffreyの漢字検索サービス <J><E> 漢字袋 <J> |
Jeffreyは、漢和辞典のオンライン版です。部首・画数・読みのいずれからも検索することができます。
漢字袋は、日本・中国・台湾のコンピュータで常用される漢字を検索可能なサイトです。
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諸外国のサーチサイトは、当時、アメリカ、アルゼンチン、チリ、コスタリカ、オーストラリア、インド、フィリピン、台湾、シンガポール、ドイツ、フランス、スペイン、イタリア、イギリス、デンマーク、アイルランド、北欧諸国、エジプト、アフリカ諸国、アラブ諸国の検索エンジンを収録していました。
なかには政府が運営管理する検索エンジンまであったのですが、すべて閉鎖されていました。
現在はGoogleがありますので、ほぼ困ることはないでしょう。
ただし、Googleは言語設定によって検索結果に差が出ることがあります。これについては、別記事で取り上げます。
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