初代「特許翻訳の世界」 > 検索&情報収集 > サーチリンク
復刻シリーズです。
情報を「探す」サイトだけを集めたリンク集として、3パートにわけてリストにしていました。
1998年1月の時点で、221サイトあります。
筆頭は、検索エンジンです。
当時、雨後の筍さながらに、タイプの異なる多くの検索エンジンが出現しました。
Beaucoup Search Engines というサイトが、世界中の検索エンジンを700以上も集めてメタ検索形式を採っていましたので、少なくとも、そのくらいの数があったということです。
インターネットの商用利用開始からわずか4年そこそこですので、驚異的ですね。
この状況が急激に変化していくのは、Google によるところが大きいでしょう。
現存しているサイトでも、半分以上は検索エンジン単体ではなく総合情報サイトになっています。
各種の専門データベースや専門辞書サイトについても、Google が主流になるにつれて知る人ぞ知る存在となり、埋もれてきているのは間違いないと思います。
昔はどこにでもあった分野別のオンライン辞書リンク集も影を潜め、有用なデータベースの存在を知る手段すら、当時と比べると相当に減った感じがします。
ところで、「特許翻訳の世界」では後に、サーチリンクを「辞書の辞書」という名でシステム化し、ユーザーのクリック数が多い順に並べ替えができるようにしていました。
900サイト近くあったため、専門サイトを探しにきたユーザーにとって、内容の信頼度が高い=人気のあるサイトが一目でわかるほうが良いだろうとの思いから取り入れた仕組みです。
ところが、時間がたつうちに、内容とは関係なく下位になるサイトが出始めました。
リンク切れのサイトです。
おそらく、リピーターの方々がリンク切れのサイトを使わなくなることで、順位が落ちていったのでしょう。
そこで試しに、現在どのくらい残っているのか調べてみることにしました。
「辞書の辞書」はシステム化していたためデータが残っておらず、98年1月時点の221サイトを基準にしています。
当時のリンク集では各々に1~2行の説明文を入れていますが、現存しているサイトでも内容は変化していますので、説明文を削った上で数回にわけてリストを開示します。
◆一般サーチエンジン Goo <J> Yahoo! Japan <J> Search.com <E> HotBot <E> |
検索エンジンは、約4分の1になりました。
残ったのは、それなりに資金や人材を抱えていそうな企業サイトばかりです。
◆サイエンス&バイオ&生物
Dialog WEB <E>
核磁気共鳴スペクトルデータベース <J>; 毒物辞典 <J>; ホログラフィ用語辞典 <E>; The Dictionary of Cell Biology <E>; WWW sites for biologists <E>; Glossary of Microbiology <E>; Sea World/Busch Gardens Animal Information Database <E>; 分子生物学のデータバンクに対して検索するネットワークブラウザ <J>; 分子生物学データベース <J>; BioTech Life Science Dictionary <E>; 大腸菌染色体情報データベース <J> |
こちらは、ほぼ半数が存在を確認できています。
確認できなかったサイトの中には、もしかしたらどこかで残っているものがあるかもしれませんが、当時の管理者や内容に関する少ない情報から探し出すのは、困難でした。
長くなりましたので、続きは別記事で。
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