果実の香り | ろくでなしチャンのブログ

果実の香り

                  果実の香り

 

 

 ろくちゃん。この間のつづきお願い。

 

えっ、またするの H

 

 バカ ピコピコハンマー ワインの話よ。

 

 ワインの話ね。この間はワインに花の匂いがあるって話だったね。それでは果実の香りについて。基本的に適正に造られたワインには果実の香りがあると思って良いと思うよ。若いワインばかりじゃなくて、気候に恵まれ、熟した葡萄から適正に造られたワインなら、熟成を重ねたワインからも驚く様な果実を感じることがあるんだ。赤ワインで良く出てくるのがベリー系の果実かな。色やコクと呼ばれるものの強い順に並べると、英語・日本語・仏語で表記、

 

 ブラックベリー(桑の実、ミュール)

 ブラックカラント(クロスグリ、カシス)

 ブルーベリー(こけもも、ミルティーユ)

 ラズベリー(きいちご、フランボワーズ)

 レッドカラント(すぐり、グロゼイユ)

 

 この順序は実は色の濃さの順番でもあるんだ。ブラックベリーなんか服に着くとなかなか色が抜けないでしょう。

 実は私の好きなボルドー・ワインは、温暖なというより気候に恵まれ過ぎた新世界と違い、常に日照時間に十分に恵まれているとは言えないんだ。結果的に葡萄の糖度が高くならず、酸が十分に残された葡萄によりワインが造られる。だから酸味の強いフレッシュな小粒の赤系果実の香りを感じると言うことらしい。赤系果実って表現したけど、赤系、黒系って分類することもあるようだ。

 赤系は、ラズベリー、ストロベリー、レッドカラント、チェリー、プラム。黒系でブルーベリー、ブラックカラント、ブラックベリー、ブラックチェリーあたりが良く出てくるようだよ。あとは核タネ系として別分類にする事もあるみたいだけど、概略としての香りの分類が出来ればよいのだと思うよ。

 

 香りの表現としては、香りの強さというか甘さの感じ方によって変える様だよ。少し甘く感じる場合は、単にブラックカラントの香りではなく、濃縮された甘いブラックカラントを表現する時に、「シロップ(コンポート)にしたようなブラックカラント」とか「砂糖漬けにした(コンフィ)ブラックカラント」の様に表現するらしい。もっと強烈な甘さの凝縮した感じは『ジャムにしたようなブラックカラント』とか『ブラックカラント・リキール』のように表現するみたいだね。

 

 これらの香りについて、ストロベリーよりラズベリーが上品だとか、ブラックカラントよりブラックベリーが高貴な香りだから高級ワインに使われる香りだとかという話も有りますが、そんな固定概念にとらわれずに感じるままにでいいんじゃないかな。


 そうなんだ。でもそんな区別ができるかなー?


 私も香りには相当鈍いけど、あまり難しく考えなくても良いと思うよ。なんか白い花束みたいな香りね。とか、赤系果実の香りがいっぱいね、で良いんじゃない。無理にかっこ付けるとろくなことにならないよ。あれと同じで少しづつ感じていくもんなんだ。

 プロにでもなろうと思うならフランスのストロベリーの香りを研究するとかって事もあるだろうけど、自分の楽しみだからいいんじゃない。ブルーベリー・ジャムを買ってきて、あー、こんな匂いねってことで。

 

ワインの香り こちらへ

ワインの香り 花 こちらへ

果実の香り こちらへ
ワインの酸味 こちらへ

タンニン こちらへ

ボディ  こちらへ

香味用語 こちらへ  

 

                           溜め息  改・ブログ総索引-1 こちらへ

                          溜め息 改・ブログ総索引-2 こちらへ

                          溜め息 改・ブログ総索引-3 こちらへ  

                          溜め息 改・ブログ総索引-4 こちらへ