ワインの香り 花 | ろくでなしチャンのブログ

ワインの香り 花

                ワインの香り 花 花。

 

 

 ねえー、ろくちゃん。この間のワインの香りね。一寸興味持ったから続き話して。


 どこまで話をしたかなあー、そう第1アロマから第3アロマまであって、ブーケを感じるためにグラスを回せって話だったね。一応、ワインがこぼれて人の服を汚さないように左回りで。そしたら、なんとなく香りが出てくるんだ。場合よっては先にデキャンタをする場合もあるよ。


 ろくちゃん、この間の話の中で、アロマで葡萄の匂いがするのは判るけど、なんで他の果実の匂いや花の匂いがするの?


 うーん。例えば人によって匂いは違うでしょ。僕はリコちゃんの首筋あたりの匂いが大好きだよ。昔の人は風呂に入る習慣が無かったから、かなり臭かったと思うよ。だからお香が発達したみたいだし、フランスで香水が発達したのは、やはり体臭を隠すためだったと言われているね。もっとも香水の本来の用い方は、自分の体臭と香水が混ざり合った時に、ベストの匂いを発する香水を選ぶべきで単純に自分の好みで選ぶべきじゃないんだよ。だから香水は彼氏に選ばせるべきなんだ。今度一緒に買いに行こうね。

 

こらー、ろく助!ちゃんと答えろ!


 ごめん。ごめん。なんで葡萄から造ったワインに花の香りや他の果実の香りがするのかって質問ね。

 そもそも匂いっていろいろな香りの複合体なんだ。ワインを分析すると600位の匂い成分があって、中には800種類以上の匂い成分があるらしいんだ。 

 これは1941年にアメリカでガスクロマトグラフィとか言う機械が発明されて解明されつつあるようだけど、赤ワインの場合、あっ!言っておくけど私は白ワインには触れないよ。と言うより全く知識が無いから。

 

 それで、赤ワインの場合は果皮、果肉、果汁、種子を醗酵させて造るのだけれど、花の香りや果実の香りは主に果皮や果肉に由来するものと言われている様だよ。

 それで、葡萄の果皮や果肉には、果実や花のエッセンスが多く含まれているんだって。例えば良く出てくるベリーはいろいろな匂いのエッセンスがあり、結果としてベリーの匂いとして我々が認識している。同様に薔薇の花の匂いもいろいろな匂いのエッセンスが複合して,薔薇の匂いと認識している。その中の1つあるいは複数の匂いのエッセンスを感じて、ペリーの匂いや薔薇の匂いを感じると言う事らしいよ。


 そうなんだ。それじゃあー、いろいろな花の匂いを嗅いで覚えなくっちゃー。ところでね、ワインのティステング・コメントに白い花の香りがでてくるけどあれはなあに?漠然としすぎじゃない!


 そうだね。全然具体的じゃないよね。実は赤ワインで花の匂いを感じるのって難しいらしいんだ。赤ワインは醗酵させた後で、1年とか1年半位小さな樽で熟成させている。そうでなくてもタンニンが強いカベルネ・ソーヴィニョンを使う事が多く、タンニンが花の香りを覆ってしまうようなんだ。そこで更に具体的な花を特定するのは難しいと言う事になる様だよ。そこで、ほのかに甘く優しい優雅な香りということで白い花と表現している様だよ。アカシア、モクレン、林檎の花、すずらん、シャスミンなんかが該当するのかな。西洋さんざしとか菩提樹の花もあるようだけど匂いを嗅いだことはないね。

 花を色で分類すると、匂いが強いのが白、黄色、赤、青、紫の順番になるとの説もある様だけど、一概には言えないと思うし、人によって違いも出てくると思うよ。特に思い入れの強い花に対しては敏感なんだと思うな。

 人間の記憶は味や香りや色と結びついている場合鮮明に記憶に残るらしく、何かの拍子にある匂いを嗅いで思いだすことってない?ワインを飲んでいると、あっ、この匂いってあのワインと同じだってことがあるんだ。


 そうなんだ。花の香りはなかなかないんだ。

 

 いや、殆どないと言う事ではなくて、葡萄が収穫された年の気候が良くて、十分に厳選された葡萄を使って、丁寧なワイン造りがなされていれば驚く様な花の香りを楽しめるよ。強い匂いと言われている白ユリの花の匂いを感じた事がある位だから。でも、正直、残念ながら量産タイプのワインでは望む方が無理かもしれない。


 リコは若いから、ろくチャンより匂いに敏感かもしれない。

                          努力しちゃおうかな!


 残念でした。人間は347の嗅覚受容体というものが備わっており、少なくとも347の香りを認識する能力があり、複合した香りもあるので1万種類の香りを区別できるんだよ、理論的には。ただし分類する能力が必要だけどね。
 そこで老化現象なんだけど、嗅覚も衰えるのかという点に関して、アメリカのラッシュ大学発表の論文によれば、高齢者の嗅覚障害はアルツハイマー病の初期症状であり、匂い識別能力の低下が忘却速度を早め、認識のスピードを遅くする。しかーし、嗅覚を鍛えれば症状が出にくいのです。つまり、ワインは非常にボケ対策にも有効なのです。

 要は、匂いも鼻を鍛えれば大丈夫ってことですよ。さあー、ワインを飲んで鍛えなくっちゃー。

 

 ろくチャン、遅い!都合の悪いことは忘れるボケが始まっているもの。

 

 えー。何と言う事を。あのね、嗅覚では本来フェロモンを嗅ぎわける器官が鼻の奥にあるんだよ。残念ながらほとんど退化しているそうだけど。本来脇の下からフェロモンが出るので、長い時間フェロモンを発散するために脇毛があり、脇毛にフェロモンがからみつく仕組みになっているんだよ。だから、女性は判りにくくなったフェロモンの代わりに、言葉や姿体で女性をアピールするようになってきているんだよ。リコのフェロモンも探求しなくちゃー。

 

 

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