ワインの香り | ろくでなしチャンのブログ

ワインの香り

                   ワインの香り

 

 

 ろくちゃん、今日は何飲むの。

 

うーんとね、ワインにしようかな。

 

 仕方ないから付き合ってあげるね。

 

う~ん、良い香り。酸も強そう。                         

 

 一寸待って、飲みもしないで酸が強いってどういう事。それに犬みたいにクンクンと匂い嗅いでるのって馬鹿みたいじゃない。

 

 リコちゃん、今日は厳しいね。ワインは一寸と飲み慣れてくると、匂いだけで大体の味が判るんだよ。もっとも私の場合は飲むワイン生産地が限定されるんで偉そうに言えるだけだけど。

 お料理だって、目で見て楽しんで、匂いを楽しみ、味を楽しみ、会話を楽しみ、お店の造りを楽しみ、2人のムードを楽しむでしょう。

 ワインは特に匂いを楽しむと言うのも重要なファクターみたいだよ。

リコちゃんも一寸匂いを嗅いでみたら。

 

 良く分かんないけど、なんかの匂いはあるわね。

 

 あまり長く嗅ぐと判らなくなるみたいだよ。嗅覚は他の感覚器官に比べて著しく疲労しやすくて、ある一種類の臭いを嗅ぎ続けると数分で匂いに対する感度が著しく低下するんだ。もっとも、そんな状態でも別の種類の臭いへの感度は低下しないのが特徴だと言うよ。

 

 そうなんだ。じゃーどうやったらいいの。

 

 どうすべきだという決まりがある訳じゃないけど、一般的にはグラスに注がれたらまず匂いを嗅いでみる。グラスの中に鼻を入れてクンクンと。

 次に口に入れてワインの味を楽しむ。口中香を味わうティスティング・テクニックとか言うらしいけど、一度ワインを口に含み、空気を吸いながらワインを転がしエアリングして、良く噛みしめて鼻から息を吐き出すと様にしてるけど正しいのかどうか分からないけど、口から鼻孔に抜ける香りを感じるためかな。

 

 そのずるずるやってるやつは、見苦しいわね。

 

 確かに、周りの人とか状況を考えるべきだと思うよ。人様がいるときはなるべく小さな音しか出さないようにしますけど。本人たちは良いんだけど、周りのワインを嗜まない人にとっては下品としか映らないかも。

 たまにレストランなんかで大賑わいって感じのワイン会に出くわすけど、最悪だね。最低限のマナーも守れないならせめて個室でも借りてやってほしいと思ってしまうよ。

 

 それで口中なんとかってなーに?

   

 良く判らないけど本に書いてあるのは、嗅覚器官は、鼻の付け根の裏側あたりにある嗅上皮とか言う粘膜状の組織で感じるそうなんだ。だから、鼻から吸った匂いと、喉の奥からくる匂いを感じちゃうんだって。それで、感じやすくするため、「ワインを口の中で掻きまわし、噛む。またワインのアロマを感じるために息を吸い、鼻から出す。」と良く判る様だよ。

 

 へえー、そうなんだ。ところで「噛む」とか「あらまあー」ってのはなあーに?

 

 噛むというのは、本来は味を感じるためのものだと思うよ。噛むことによって唾液が出る。そこで初めて味を感じることが出来る様だよ。知り合いが唾液の出ない病気になったら味が無いって言っていたから。味は確かに舌で感じるんだけれども、ただ舌にのせて判るものではないと思うんだ。味蕾が知覚するには唾液が必要であり、噛むと言う行為を伴ってより判りやすくなるんだと思うよ。

 

 でも、コーヒーとかジュースを飲む時噛んでるの?

 

 そう言えば、噛んだりしないね。盲目的にワインは噛むって思っているんだけど、複雑な味を楽しむためには有効なんだと思うな。今度ジュースで試してみるよ。

 ところで、あらまあー、じゃなくてアロマって呼んでるよ。一応区分があって、アロマは葡萄自体が持っている香りと醗酵段階で生まれた香りであって、花や果実、ハーブの香りが中心のようだよ。人によっては、若いワイン特有の香りと表現する人もいるけど、熟成したワインにもあるから、若いワインはこのアロマが中心となると言う事だと思うよ。香水用語のトップ・ノーズと表現する人もいるようだよ。ワインをグラスに注いだ時に最初に感じる匂いと言う事かな。

 次にブーケと呼ばれる匂いがあるんだけど、葡萄がワインとなった後に、樽や瓶の中で熟成する間に生まれた、熟成による香りであり、しっとりとした枯れ葉や腐葉土、トリュフ等の香りが中心となるそうだよ。

 

 ふ~ん。あらまあーとボケね。


 まあー、どう覚えてもいいけど、知らない人の前でいったら駄目だよ。アロマとブーケを全てアロマとしてとらえ、第1アロマとして葡萄の果実そのものの香り。第2アロマとして醗酵時に生まれる香りで、酵母菌によつて強い香りが生じるためアロマティック醗酵と呼ばれますが、強い芳香を生じることによる言葉とか。

 そして、第3アロマと呼ばれる熟成によって生じる香りだね。ここで肝心なのは全てのワインが第3アロマを伴うと言う事ではないということ。嫌な言い方だけど1,000円、2,000円のワインでは熟成香はないと思うよ。それなりの葡萄で、それなりの造り方をしないとと言う事だと思うよ。

 まあー、話は戻って第1あらまあーを感じたら次におもむろにグラスを回して第2あらまあーを感じましょうということかな


 

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