いつかこの恋を
思い出して
小夏) 和解?
晴太) 手切れ金でしょ。
金払うから、引き下がれって。
練) あの、えっと。
朝陽) お互いのためにも、感情的な話に
しないのが一番だと思うんです。
小夏) 練の好きは買えないよ。漣の好きは、
お金で買えるようなものじゃないの。
何かと交換できるようなものじゃないの。
朝陽) そういう訳では…。
小夏) 帰って。早く帰って。
練) 小夏。
小夏) 帰らないと、杉原さんに教えるよ。
晴太) 小夏ちゃんの言うとおりだよ。はい。
小夏) バカじゃないの?
練が杉原さんを好きな気持ち、なめんな。
**********
木穂子) まだ好きなの? 言った?
練) 言った。
木穂子) マジか? 人の彼女。
練) えっ? うん。
木穂子) フフフ。フフフ。
練) 笑う?
木穂子) 他に誰が笑ってくれんの?
私もさ、「あっ」て思ったんだよ。
練) え?
木穂子) 音ちゃんが、練のこと見つけた
って聞いて。「あっ」て思ったの。
私は練に会いに行かなかった。
今の人捨てられないからね。
でも、彼女は、会いに行った。
そういうことじゃん。分かるでしょ?
遅刻したり迷ったりもしたけど、2人は
もう同じ船に乗っちゃってるんだよ。
進むしかないよ。
練) 相手の方もいるし。
木穂子) 優しいと、優し過ぎるは違うよ。
恋愛って不平等なんだよ。
奇数ははじかれるの。しょうがないよ。
頑張りな。
私も相変わらず楽しくやってるから。
練) あっ。うん。
木穂子) うん。
練) ありがとう。
**********
征二郎) あの女どうした?
朝陽) はい?
征二郎) お前みたいのは早く結婚した方がいい。
朝陽) はい。
征二郎) むしろああいう貧しくて貪欲な女の方
が合ってる。女房に尻をたたかれた方が
やる気が出るだろ。あれは大したタマだ。
嘘がバレても弁解しなかった。きつく当た
ったが、怒りも泣きもしなかった。自分を
一度捨てたことのある人間なんだろうな。
**********
小夏) 晴太。うざい。
晴太) ごめーん。
小夏) 何なの?
いつもいつも見透かしたみたいに。
晴太) ごめん。
小夏) 何で私なの?
晴太) 小夏ちゃんは嬉しい時に嬉しい顔をする。
悲しい時に悲しい顔をする。嘘がないもん。
小夏) そんな人…。
晴太) いないよ。いなかったよ。
小夏) 晴太も泣けばいいじゃん。
晴太) 泣いたことないから分かんないよ。
**********
朝陽) あの頃の自分と、今の自分を比べたら、
あの頃の自分の方が好きだなって。
昔の自分を思い出すといつも寂しくなる。
だけどいまさら戻れない。もう嘘をつき
たくないからホントのことを言います。
僕の今の仕事は、真面目に一生懸命
家族のために、会社のために働いてき
た人たちに、クビを言い渡す仕事です。
そうやって資産を手に入れて、
親父の利益にする仕事です。
だけど、明日からはもう二度と君の前
ではそんな顔見せない。君の前では
いつも笑顔でいる。君が大切にしてい
る、仕事や部屋も僕が守る。
君だけを好きでいる。どうかな?
これが今の僕が選んだ、
一番幸せな現実です。
音ちゃんが誰を好きでも構わない。
世の中には、2番目3番目に好きな人と、
幸せになった人の方がきっと多いはずだよ。
恋から始まらなくていい。
ここで生きよう。一緒に生きよう。
**********
嘉美) うーん。私はさ、東京生まれで、もともと
田舎もないし、よく分かんないんだけどさ。
ふるさとっていうのはさ、
思い出のことなんじゃない? そう思えば、
帰る場所なんていくらでもあるし。
これからもできるってこと。
**********
木穂子) あした何で会うと?
音) お別れしてくる。
木穂子) 何で?
音) 何で?って。ちゃんと会って話してくる。
木穂子) 今の彼を選ぶと?
音) そやね。
木穂子) 何で練やないと?
音) もう、手伝い。
木穂子) 何で練やないと?
音) はぁ~。もう決めてん。
木穂子) 何でよ?
音) 木穂ちゃん。
木穂子) 何でよ? もう。
音) もう、何やの? 木穂ちゃん。めんどくさい。
木穂子) 私はもともとめんどくさい女やもん。
音ちゃんには練やろう。
音) 遅かったんだよ。
木穂子) 遅いも早いもないよ。
音) ある。朝陽君ともう2年付き合ってるの。
木穂子) でも好きなのは練でしょ?
音) 2年って長いよ。いまさら裏切れない。
木穂子) えー?
じゃあ自分は裏切っていいんだ?
自分の気持ちは裏切っていいんだ?
音) 私は、そうやって生きてきたし。
これからもきっとそうなの。
人傷つけてまでとは思わない。
木穂子) 練が傷つくよ?
音) 彼はいい。
木穂子) 何で?
音) 分かってくれる。
木穂子) 絶対後悔するから。
音) ありがとう。木穂ちゃん。
でももう決めたの。自分で決めたの。
**********
(練から音への留守電)
杉原さん。曽田です。
もしかして道に迷ってるかなと思って、
電話しました。
何かあったら電話下さい。それじゃあ。
杉原さん。
俺、いつも思ってることは、
そんなにたくさんはなくて。
ずっと変わってなくて、一つなんです。
覚えてますか?
杉原さんと東京に行く途中で見た、
どこだったかな? 夜明け。
夜明け、見ましたよね?
夜が終わるのを、一緒に見ました。
東北自動車道に太陽が昇って、きれいだった。
そっち向かって、俺と杉原さん、走ってた。
まぶしくて、杉原さん、ちょっと笑って。
俺うれしかったんだ。まぶしかったんだ。
あのとき思いました。
この人が、どうか、幸せでありますように。
あなたはいつも、今日を必死に生きてて。
あしたを信じてる。
世の中に希望がないからって、
一人一人の希望がないわけじゃない。
あなたを見てると、そう思います。
俺、これからも、何があっても変わりません。
杉原さん。
俺、いつか。
**********
うわ~やっちゃったよ!っていうのが正直なところ。
「ちかえもん」(分かる人だけ分かる話でごめんな
さい)だったら、絶対にこう言うね。「こんな陳腐な
筋書きは、ワシのプライドが許さんのであ~る」と。
いやいやいや…あんな陳腐な設定、やっすい展開、
呆れて開いた口にポップコーンを放り込みたくなっ
ちゃったよ…。ものすご~く好意的に解釈して、もし
かしたら、音と練の立場がちょうど入れ替わってい
るから、昔練の身に起こった事と同じような事を音
に重ねて見せているつもり、なのかもしれないけど。
不幸にもほどがあるっていうか、都合よく不幸にな
りすぎて、逆にリアリティがなさすぎて白けてしまう。
どうしていつかこの脚本を思い出してきっと泣いて
しまう…ような脚本を書いちゃったかなぁ…。ホント。
これで満足しているなら、本気で心配になるレベル。
このどうしようもないお話、展開を何とか支えてくれ
ていた、静恵さんの中の人の降板(インフルエンザ
にかかって、急遽、旅行に行っている設定になった
らしい)で、演技で見られる人が高良君しかいない
という非常事態。高良君と、架純ちゃんの可愛さだ
けで、一体どこにキュンとすればいいのか、萌えの
方向性を完全に見失ったドラマを立て直すのは無
理だと思う。何だかもう、期待する糸が切れてしま
った。普通に、奇をてらわずに、ラブストーリーとし
て成立するキャストは揃っていたはずなのにね…。
せっかくの月9…。高良君が、架純ちゃんが、気の
毒すぎて…泣いてしまうドラマになりそうで、残念。
「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」関連ブログ↓練) 言った。
木穂子) マジか? 人の彼女。
練) えっ? うん。
木穂子) フフフ。フフフ。
練) 笑う?
木穂子) 他に誰が笑ってくれんの?
私もさ、「あっ」て思ったんだよ。
練) え?
木穂子) 音ちゃんが、練のこと見つけた
って聞いて。「あっ」て思ったの。
私は練に会いに行かなかった。
今の人捨てられないからね。
でも、彼女は、会いに行った。
そういうことじゃん。分かるでしょ?
遅刻したり迷ったりもしたけど、2人は
もう同じ船に乗っちゃってるんだよ。
進むしかないよ。
練) 相手の方もいるし。
木穂子) 優しいと、優し過ぎるは違うよ。
恋愛って不平等なんだよ。
奇数ははじかれるの。しょうがないよ。
頑張りな。
私も相変わらず楽しくやってるから。
練) あっ。うん。
木穂子) うん。
練) ありがとう。
**********
征二郎) あの女どうした?
朝陽) はい?
征二郎) お前みたいのは早く結婚した方がいい。
朝陽) はい。
征二郎) むしろああいう貧しくて貪欲な女の方
が合ってる。女房に尻をたたかれた方が
やる気が出るだろ。あれは大したタマだ。
嘘がバレても弁解しなかった。きつく当た
ったが、怒りも泣きもしなかった。自分を
一度捨てたことのある人間なんだろうな。
**********
小夏) 晴太。うざい。
晴太) ごめーん。
小夏) 何なの?
いつもいつも見透かしたみたいに。
晴太) ごめん。
小夏) 何で私なの?
晴太) 小夏ちゃんは嬉しい時に嬉しい顔をする。
悲しい時に悲しい顔をする。嘘がないもん。
小夏) そんな人…。
晴太) いないよ。いなかったよ。
小夏) 晴太も泣けばいいじゃん。
晴太) 泣いたことないから分かんないよ。
**********
朝陽) あの頃の自分と、今の自分を比べたら、
あの頃の自分の方が好きだなって。
昔の自分を思い出すといつも寂しくなる。
だけどいまさら戻れない。もう嘘をつき
たくないからホントのことを言います。
僕の今の仕事は、真面目に一生懸命
家族のために、会社のために働いてき
た人たちに、クビを言い渡す仕事です。
そうやって資産を手に入れて、
親父の利益にする仕事です。
だけど、明日からはもう二度と君の前
ではそんな顔見せない。君の前では
いつも笑顔でいる。君が大切にしてい
る、仕事や部屋も僕が守る。
君だけを好きでいる。どうかな?
これが今の僕が選んだ、
一番幸せな現実です。
音ちゃんが誰を好きでも構わない。
世の中には、2番目3番目に好きな人と、
幸せになった人の方がきっと多いはずだよ。
恋から始まらなくていい。
ここで生きよう。一緒に生きよう。
**********
嘉美) うーん。私はさ、東京生まれで、もともと
田舎もないし、よく分かんないんだけどさ。
ふるさとっていうのはさ、
思い出のことなんじゃない? そう思えば、
帰る場所なんていくらでもあるし。
これからもできるってこと。
**********
木穂子) あした何で会うと?
音) お別れしてくる。
木穂子) 何で?
音) 何で?って。ちゃんと会って話してくる。
木穂子) 今の彼を選ぶと?
音) そやね。
木穂子) 何で練やないと?
音) もう、手伝い。
木穂子) 何で練やないと?
音) はぁ~。もう決めてん。
木穂子) 何でよ?
音) 木穂ちゃん。
木穂子) 何でよ? もう。
音) もう、何やの? 木穂ちゃん。めんどくさい。
木穂子) 私はもともとめんどくさい女やもん。
音ちゃんには練やろう。
音) 遅かったんだよ。
木穂子) 遅いも早いもないよ。
音) ある。朝陽君ともう2年付き合ってるの。
木穂子) でも好きなのは練でしょ?
音) 2年って長いよ。いまさら裏切れない。
木穂子) えー?
じゃあ自分は裏切っていいんだ?
自分の気持ちは裏切っていいんだ?
音) 私は、そうやって生きてきたし。
これからもきっとそうなの。
人傷つけてまでとは思わない。
木穂子) 練が傷つくよ?
音) 彼はいい。
木穂子) 何で?
音) 分かってくれる。
木穂子) 絶対後悔するから。
音) ありがとう。木穂ちゃん。
でももう決めたの。自分で決めたの。
**********
(練から音への留守電)
杉原さん。曽田です。
もしかして道に迷ってるかなと思って、
電話しました。
何かあったら電話下さい。それじゃあ。
杉原さん。
俺、いつも思ってることは、
そんなにたくさんはなくて。
ずっと変わってなくて、一つなんです。
覚えてますか?
杉原さんと東京に行く途中で見た、
どこだったかな? 夜明け。
夜明け、見ましたよね?
夜が終わるのを、一緒に見ました。
東北自動車道に太陽が昇って、きれいだった。
そっち向かって、俺と杉原さん、走ってた。
まぶしくて、杉原さん、ちょっと笑って。
俺うれしかったんだ。まぶしかったんだ。
あのとき思いました。
この人が、どうか、幸せでありますように。
あなたはいつも、今日を必死に生きてて。
あしたを信じてる。
世の中に希望がないからって、
一人一人の希望がないわけじゃない。
あなたを見てると、そう思います。
俺、これからも、何があっても変わりません。
杉原さん。
俺、いつか。
**********
うわ~やっちゃったよ!っていうのが正直なところ。
「ちかえもん」(分かる人だけ分かる話でごめんな
さい)だったら、絶対にこう言うね。「こんな陳腐な
筋書きは、ワシのプライドが許さんのであ~る」と。
いやいやいや…あんな陳腐な設定、やっすい展開、
呆れて開いた口にポップコーンを放り込みたくなっ
ちゃったよ…。ものすご~く好意的に解釈して、もし
かしたら、音と練の立場がちょうど入れ替わってい
るから、昔練の身に起こった事と同じような事を音
に重ねて見せているつもり、なのかもしれないけど。
不幸にもほどがあるっていうか、都合よく不幸にな
りすぎて、逆にリアリティがなさすぎて白けてしまう。
どうしていつかこの脚本を思い出してきっと泣いて
しまう…ような脚本を書いちゃったかなぁ…。ホント。
これで満足しているなら、本気で心配になるレベル。
このどうしようもないお話、展開を何とか支えてくれ
ていた、静恵さんの中の人の降板(インフルエンザ
にかかって、急遽、旅行に行っている設定になった
らしい)で、演技で見られる人が高良君しかいない
という非常事態。高良君と、架純ちゃんの可愛さだ
けで、一体どこにキュンとすればいいのか、萌えの
方向性を完全に見失ったドラマを立て直すのは無
理だと思う。何だかもう、期待する糸が切れてしま
った。普通に、奇をてらわずに、ラブストーリーとし
て成立するキャストは揃っていたはずなのにね…。
せっかくの月9…。高良君が、架純ちゃんが、気の
毒すぎて…泣いてしまうドラマになりそうで、残念。
第1話~失くした手紙が繋いだ奇跡…二人は出逢った
第2話~都会の現実、募る想い…もう一度会いたい
第3話~突然のキス、幸せな1日
第4話~あなたを好きになりました
第5話~突然のさよなら…訪れた運命の日
第6話~衝撃の再会
第7話~明かされる真実彼に何が起きたのか
第8話~好きです
第9話~決意のとき、別れの夜
第10話~永遠の約束
●「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」HP第3話~突然のキス、幸せな1日
第4話~あなたを好きになりました
第5話~突然のさよなら…訪れた運命の日
第6話~衝撃の再会
第7話~明かされる真実彼に何が起きたのか
第8話~好きです
第9話~決意のとき、別れの夜
第10話~永遠の約束
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