「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」第9話~決意のとき、別れの夜 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

いつかこの恋を
思い出して
きっと泣いてしまう




第9話
決意のとき、別れの夜


小夏) 和解?
晴太) 手切れ金でしょ。
    金払うから、引き下がれって。
練) あの、えっと。
朝陽) お互いのためにも、感情的な話に
    しないのが一番だと思うんです。
小夏) 練の好きは買えないよ。漣の好きは、
    お金で買えるようなものじゃないの。
    何かと交換できるようなものじゃないの。
朝陽) そういう訳では…。
小夏) 帰って。早く帰って。
練) 小夏。
小夏) 帰らないと、杉原さんに教えるよ。
晴太) 小夏ちゃんの言うとおりだよ。はい。
小夏) バカじゃないの?
    練が杉原さんを好きな気持ち、なめんな。


**********

木穂子) まだ好きなの? 言った?
練) 言った。
木穂子) マジか? 人の彼女。
練) えっ? うん。
木穂子) フフフ。フフフ。
練) 笑う?
木穂子) 他に誰が笑ってくれんの?
     私もさ、「あっ」て思ったんだよ。
練) え?
木穂子) 音ちゃんが、練のこと見つけた
     って聞いて。「あっ」て思ったの。
     私は練に会いに行かなかった。
     今の人捨てられないからね。  
     でも、彼女は、会いに行った。
     そういうことじゃん。分かるでしょ?
     遅刻したり迷ったりもしたけど、2人は
     もう同じ船に乗っちゃってるんだよ。
  進むしかないよ。
練) 相手の方もいるし。
木穂子) 優しいと、優し過ぎるは違うよ。
     恋愛って不平等なんだよ。
     奇数ははじかれるの。しょうがないよ。
     頑張りな。
     私も相変わらず楽しくやってるから。
練) あっ。うん。
木穂子) うん。
練) ありがとう。

**********

征二郎) あの女どうした?
朝陽) はい?
征二郎) お前みたいのは早く結婚した方がいい。
朝陽) はい。
征二郎) むしろああいう貧しくて貪欲な女の方
     が合ってる。女房に尻をたたかれた方が
     やる気が出るだろ。あれは大したタマだ。
     嘘がバレても弁解しなかった。きつく当た
     ったが、怒りも泣きもしなかった。自分を
     一度捨てたことのある人間なんだろうな。


**********

小夏) 晴太。うざい。
晴太) ごめーん。
小夏) 何なの?
    いつもいつも見透かしたみたいに。
晴太) ごめん。
小夏) 何で私なの?
晴太) 小夏ちゃんは嬉しい時に嬉しい顔をする。
    悲しい時に悲しい顔をする。嘘がないもん。
小夏) そんな人…。
晴太) いないよ。いなかったよ。
小夏) 晴太も泣けばいいじゃん。
晴太) 泣いたことないから分かんないよ。


**********

朝陽) あの頃の自分と、今の自分を比べたら、
    あの頃の自分の方が好きだなって。
    昔の自分を思い出すといつも寂しくなる。
    だけどいまさら戻れない。もう嘘をつき
    たくないからホントのことを言います。
    僕の今の仕事は、真面目に一生懸命
    家族のために、会社のために働いてき
    た人たちに、クビを言い渡す仕事です。
    そうやって資産を手に入れて、
    親父の利益にする仕事です。
    だけど、明日からはもう二度と君の前
    ではそんな顔見せない。君の前では
    いつも笑顔でいる。君が大切にしてい
    る、仕事や部屋も僕が守る。
    君だけを好きでいる。どうかな?
    これが今の僕が選んだ、
    一番幸せな現実です。
    音ちゃんが誰を好きでも構わない。
    世の中には、2番目3番目に好きな人と、
    幸せになった人の方がきっと多いはずだよ。
    恋から始まらなくていい。
    ここで生きよう。一緒に生きよう。


**********

嘉美) うーん。私はさ、東京生まれで、もともと
    田舎もないし、よく分かんないんだけどさ。
    ふるさとっていうのはさ、
    思い出のことなんじゃない? そう思えば、
    帰る場所なんていくらでもあるし。
    これからもできるってこと。


**********

木穂子) あした何で会うと?
音) お別れしてくる。
木穂子) 何で?
音) 何で?って。ちゃんと会って話してくる。
木穂子) 今の彼を選ぶと?
音) そやね。
木穂子) 何で練やないと?
音) もう、手伝い。
木穂子) 何で練やないと?
音) はぁ~。もう決めてん。
木穂子) 何でよ?
音) 木穂ちゃん。
木穂子) 何でよ? もう。
音) もう、何やの? 木穂ちゃん。めんどくさい。
木穂子) 私はもともとめんどくさい女やもん。
     音ちゃんには練やろう。
音) 遅かったんだよ。
木穂子) 遅いも早いもないよ。
音) ある。朝陽君ともう2年付き合ってるの。
木穂子) でも好きなのは練でしょ?
音) 2年って長いよ。いまさら裏切れない。
木穂子) えー?
     じゃあ自分は裏切っていいんだ?
     自分の気持ちは裏切っていいんだ?
音) 私は、そうやって生きてきたし。
  これからもきっとそうなの。
  人傷つけてまでとは思わない。
木穂子) 練が傷つくよ?
音) 彼はいい。
木穂子) 何で?
音) 分かってくれる。
木穂子) 絶対後悔するから。
音) ありがとう。木穂ちゃん。
  でももう決めたの。自分で決めたの。

**********

(練から音への留守電) 
杉原さん。曽田です。
もしかして道に迷ってるかなと思って、
電話しました。
何かあったら電話下さい。それじゃあ。

杉原さん。
俺、いつも思ってることは、
そんなにたくさんはなくて。
ずっと変わってなくて、一つなんです。
覚えてますか?
杉原さんと東京に行く途中で見た、
どこだったかな? 夜明け。
夜明け、見ましたよね?
夜が終わるのを、一緒に見ました。
東北自動車道に太陽が昇って、きれいだった。
そっち向かって、俺と杉原さん、走ってた。
まぶしくて、杉原さん、ちょっと笑って。
俺うれしかったんだ。まぶしかったんだ。
あのとき思いました。
この人が、どうか、幸せでありますように。
あなたはいつも、今日を必死に生きてて。
あしたを信じてる。
世の中に希望がないからって、
一人一人の希望がないわけじゃない。
あなたを見てると、そう思います。
俺、これからも、何があっても変わりません。
杉原さん。
俺、いつか。


**********

うわ~やっちゃったよ!っていうのが正直なところ。
「ちかえもん」(分かる人だけ分かる話でごめんな
さい)だったら、絶対にこう言うね。「こんな陳腐な
筋書きは、ワシのプライドが許さんのであ~る」と。

いやいやいや…あんな陳腐な設定、やっすい展開、
呆れて開いた口にポップコーンを放り込みたくなっ
ちゃったよ…。ものすご~く好意的に解釈して、もし
かしたら、音と練の立場がちょうど入れ替わってい
るから、昔練の身に起こった事と同じような事を音
に重ねて見せているつもり、なのかもしれないけど。

不幸にもほどがあるっていうか、都合よく不幸にな
りすぎて、逆にリアリティがなさすぎて白けてしまう。
どうしていつかこの脚本を思い出してきっと泣いて
しまう…ような脚本を書いちゃったかなぁ…。ホント。
これで満足しているなら、本気で心配になるレベル。

このどうしようもないお話、展開を何とか支えてくれ
ていた、静恵さんの中の人の降板(インフルエンザ
にかかって、急遽、旅行に行っている設定になった
らしい)で、演技で見られる人が高良君しかいない
という非常事態。高良君と、架純ちゃんの可愛さだ
けで、一体どこにキュンとすればいいのか、萌えの
方向性を完全に見失ったドラマを立て直すのは無
理だと思う。何だかもう、期待する糸が切れてしま
った。普通に、奇をてらわずに、ラブストーリーとし
て成立するキャストは揃っていたはずなのにね…。
せっかくの月9…。高良君が、架純ちゃんが、気の
毒すぎて…泣いてしまうドラマになりそうで、残念。


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第1話~失くした手紙が繋いだ奇跡…二人は出逢った●「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」HP


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