「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」第2話~都会の現実、募る想い | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

いつかこの恋を
思い出して
きっと泣いてしまう




第2話
都会の現実、募る想い・・・
もう一度会いたい



(回想)
健二) お前は親がいねえ。
    だから、土触って生ぎろ。
    よぐ寝て、よぐ食べて、よぐ働くんだ。
    山がお前守ってくれんべ。
    お前はここで生ぎるんだ。
    さすけねえ。さすけねえべ。


**********

駅から徒歩20分。六畳1K。
私は、私の部屋を手に入れた。
東京は、外にいるより部屋の方が寒い気がする。
便座が冷たいのは全国共通。

東京のコンビニには駐車場がない。
電車に乗って学校に通う小学生がいる。
横型の信号機。迷路のような地下鉄。
人身事故で電車が5分遅れると、舌打ちする人。
「おいおい」と読んだら、笑われたお店の名前。
東京に来て1年。
あの人とは、まだ会えていない。


**********

引っ越し屋さん。
どこにいますか?

**********

木穂子) 恋愛は、最初は、着るものなの。
     で、次に恋愛は、食べるものになって、
     最後に住むものになるの。
     私もう、着る恋愛はいらないの。
     恋は食べるの。フフッ。

**********

(回想)
錬) 俺、金貯めて帰ってくっから。
  東京で金貯めて、畑取り戻すから。

**********

音) 恋って、会ってる時間じゃなくて、会わない
  時間に生まれるものなんじゃないんですか?
  分かりませんけど。

**********

音) 会えた。会えた。
  ごめん。引っ越し屋さん。
  ちょっと、この子、持ってくれる?
  犬、平気? ありがとう。
  あっ、ごめん。
  おとといからお風呂入ってへんから。
  引っ越し屋さん。できたらでいいんやけど。
  名前、教えて。電話番号教えて。
錬) (頷く)
音) 私も、東京で頑張ってるから。
錬) (頷く)

**********

音) 犬、ちゃんと持ってる?
錬) 持ってる。
音) この子の飼い主って?
錬) いない。
音) そっか。私たちと一緒だね。
錬) うん。

**********

電・錬) じいちゃん。俺、まだしばらく帰れねえ。
    俺、東京で頑張ってっから。うん。
    東京で、もうちっと頑張っから。うん。
    待っててくんつぇ。うん。
    さすけねえ。さすけねえ。

(回想)
健二) さすけねえ。さすけねえべ。
    心配すんな。大丈夫っていう意味や。
錬) さすけねえ。さすけねえ。

**********


静江) いつでもおいで。
音) いつでもおいで。はい。
静江) あの子が、渡しておいてくれって。
    あの子の周りには、寂しい人が集まって
    くるの。その分、一番寂しいのも、あの子
    だった。だ
けど…。

**********

朝陽) 星を見るのは好きですか?
    僕はね、星が好きです。1万年っていう長い
    年月を経て、届く星の光を見てると、何だか
    優しい気持ちになれます。人の命や、思い
       も、長い時を超えて、どこかへ届いていくん
    じゃ
ないかなって思います。

**********

初回での主人公たちの長~い状況説明が終わって、
東京編になってからはようやくドラマらしくなった感じ。
昭和のドラマかってぐらい、これでもかってすれ違い。
携帯が登場してから、ドラマの中のすれ違いが難しく
なったなぁと思っていたのだけれど、逆に携帯を持っ
てないと、連絡が取れないって時代なのよね、今は。
それでも会話の中の記憶から、錬が住んでいるはず
の町の駅を手掛かりにして彼を探す音がいじらしい。
なんかホント、昭和の匂いのするドラマなんだよねぇ。
錬が務めるブラック運送会社の先輩のド腐れ具合と
か、音の務める介護施設のしれっとしたブラックぶり
が、実際あるんだろうなぁと思わせて気持ちが悪い。
坂元裕二の脚本だから、容赦がないのは分かっては
いたことだけど…。ドラマだと分かっていても、ああい
うのを見るのは辛い。いつもどおりこの人の脚本は、
心の体力が他のドラマより必要になるといいますか。

さすけねえ。さすけねえべ。

いやいや、全然さすけなくねえべ。福島のじいちゃん
が田中泯さんて…。このキャスティングだけでやられ
ちゃうじゃないですか。震災も絡んでくるみたいだし。
「さすけねえ」って、自分の田舎でも使う方言なので、
いつも以上に親近感を感じちゃって、泣けちゃったよ。

会えない時間が愛を育てるんだよ? そんな昭和な恋
を月9でやっちゃうのが、逆にトレンディだったりして。
一番寂しい、やさしすぎる錬のまわりに集まって来る、
寂しい人間たち、そしてワンコ。八千草薫さんも反則。
役者はそろってるんだよね~。不幸もこれでもかって、
てんこ盛りだし。何か、いろんな意味でキュンキュンし
ちゃって。さすけねえ、さすけねえって、いつのまにか
自分で自分に唱えていたりして。いや~ホント、坂口
脚本怖いわ…。今回の月9、脚本が一番ヤバい…w


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