「デート～恋とはどんなものかしら～」第８話～ついに結納!!涙の真相告白～本当の恋がしてみたい

ブログネタ：終わってほしくないドラマ参加中

終わってほしくないドラマは…それはもう、ダントツで
「デート～恋とはどんなものかしら～」です！もう、毎
回毎回やられた～と思わされる脚本・演出の上手さ。
たとえ、ありふれた素材でも、基本はベタなお話でも、
味つけ次第でこんなにもドラマは面白くなるのだと…。
久々にドラマを観てときめく気持ちを思い出しました。
ドラマの中のキャラクターが愛おしくて、会えなくなる
のが寂しくて、いつまでも彼らを見ていたいと。ドラマ
とはどんなものかしら？～その答えが見えそうです♪

「デート～恋とはどんなものかしら～」

第８話
ついに結納！！涙の真相告白
～本当の恋がしてみたい

（回想・22年前　谷口巧13歳）

巧）　僕、手作りとか、食べる気しないから。そもそも、
　　バレンタインなんて、お菓子業界の仕掛けた策略
　　なのにさ。嫌だねえ。教養のないやつらは。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

小夜子）　私も参加したい！

依子）　死んでいるのにどうやって参加するのよ。

小夜子）　私はあなたが作り出してるんだから

　　　　　あなたが私を出してくれればいいじゃない。

依子）　駄目。あなたがいたら混乱する。
小夜子）　娘の結納なのよ。出させてよ～。
依子）　駄目。
小夜子）　出たい！出たい！出たい…！
（鈴の音で消される小夜子）

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

依子）　完全にぐずぐずになってしまいましたね。

　　　　仕方ありません。初めからやり直しましょう。

俊雄）　何もやり直すことないんじゃないのか？

依子）　谷口家の皆さん。私の父はこの日のために
　　　　入念な準備をしてきたんです。

俊雄）　いえいえ、そこまでは…。

依子）　結納は、一生に一度の大切な儀式です。

　　　　ちゃんとやりましょう！

　　　　はい。立って立って。玄関から。

　　　　いいですね？

　　　　チャイムを、押した瞬間からが、結納です。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

鷲尾）　こんなもので、結婚なんかできるわけない！

　　　　依子さん。やっぱり自分は、大事なのは愛情
　　　　だと思います。誰が何と言おうが愛情です！

　　　　自分は、依子さんのことが好きなんです！

　　　　心の底から！
　　　　だから、自分と付き合って下さい。
　　　　お願いします！

依子）　ごめんなさい。お断りします。谷口さん。婚姻
　　　　届けを破棄しろと言ったのは、貼りあわせたも
　　　　のでは役所が受け付けないと思われるからで
　　　　す。新しいものをもらってきましょう。
巧）　あっ…はい。
鷲尾）　どうして…どうして自分じゃ駄目なんですか？
依子）　私のことを好きだ、とおっしゃってくれたのは
　　　　とても嬉しいです。ですが、私はあなたのこと
　　　　はそれほどには好きではないんです。

鷲尾）　それでもいいです。

依子）　よくありません。

鷲尾）　谷口さんの事だって好きじゃないんでしょう！

依子）　はい。しかし谷口さんもまた、私のことを好き
　　　　ではないんです。ですよね？谷口さん。

巧）　あっ…はい。

依子）　つまり、私と谷口さんは等号で結ばれます。

　　　　あなたとは不等号です。私には、あなたの
　　　　気持ちに応えることができません。

　　　　申し訳ありません。

鷲尾）　人を好きになってみたいって、思ったことは
　　　　ないんですか？恋をしたくはないんですか？

　　　　本当は恋してみたいんじゃないんですか？

依子）　いいえ。

鷲尾）　いや、してみたいはずですよ！

依子）　恋なんて無価値です！結婚は、愛情では
　　　　なく、理念が合致する相手とするべきなんで
　　　　す。これ以上幼稚な、恋愛至上主義的価値
　　　　観を私に押し付けないでください！

鷲尾）　しつこく、つきまとって、すいませんでした。
巧）　やっぱり、彼は、考えが若いですね。僕とあな

　　たは、理念が一致してるから、それで…。

依子）　今日はもう遅いので、
　　　　谷口さんもお帰りください。契約書は作り直し
　　　　て、明日お宅に伺います。おやすみなさい。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

小夜子）　あなたの結論は正解よ。どうせ恋なんて出
　　　　　来やしないんだから。挫折するのが目に見え
　　　　　てるものに、足を踏み込むのは愚かだわ。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

巧）　僕は式も披露宴も必要ないと思うんだ。

依子）　確かに不経済ですし、
　　　　やらなければならない理由も見当たりません。
巧）　まして教会で式なんて挙げたら、愛を誓う羽目
　　になる。愛を誓うんですよ？
依子）　私たちは、愛によって結婚するわけではあり
　　　　ませんから、誓えるわけがない。

巧）　そのとおり。必要ないな。

依子）　必要ないですね。この、井伏鱒二の
　　　　「山椒魚」は、生物のジャンルでいいですね？

巧）　よくないです。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

俊雄）　え～…。
小夜子）　あなた？すいません。この人、緊張すると
　　　　　頭真っ白になって、埴輪みたいになるんです。
　　　　　あなた、しっかり！
俊雄）　結構な、結納の品々を、
　　　　ありがとうございました。いくひさひく…。
　　　　いさひく…幾久しく…いくひさ…いく…
　　　　いくひくひくお受けいたします。
留美）　ハハハ。諦めた。
　　　　１回言えたのに！アハハ…。ごめんなさい。
　　　　私あの、緊張すると笑う癖がありまして。
　　　　どうぞ、続けてください。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

佳織）　でも、２月１４日に結納なんて、

　　　　ロマンチックでいいね。

依子）　なぜロマンチックなんですか？

佳織）　だってバレンタインじゃん。

依子）　そんな日があったこと、忘れてました。
佳織）　バレンタインの思い出とかないの？
依子）　ありませんね。
佳織）　チョコ渡したことなんかは？
依子）　ありません。
佳織）　一度も？
依子）　ありません。
巧）　賢明だね。しょせん製菓業界が仕組んだ
　　子供だましのイベントにすぎない。１年で最
　　もくだらない日の一つだよ。
鷲尾）　いや～それもそれで、さみしい気もするな。
依子）　寂しくありませんよ。
鷲尾）　いやだって、女子にとっては
　　　　一番盛り上がる日じゃないですか。
依子）　クラスの女子が授業中であるにも関わらず、
　　　　誰にあげるのあげないのと騒いでる姿が、
　　　　非常に不快でした。不謹慎です。
巧）　そのとおり。バカバカしいったらないよ。
鷲尾）　でも心のどこかには、依子さんだって、

　　　　誰かにチョコをあげたいっていう気持ち
　　　　があったんじゃないんですか？

依子）　いいえ、ありません。
　　　　それが楽しい方々はやればいいですけど、
　　　　私には興味がありません。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

巧）　変人だろ？
鷲尾）　安心して下さい。自分はもう諦めたんで。
巧）　いや、別にそんな…。
鷲尾）　ただ…依子さんだって、
　　　　誰かにチョコをあげたいはずだと自分は思う
　　　　んです。恋がしたいはずだ。だから、彼女と
　　　　恋をしてあげてほしいんです。
巧）　君は彼女のことが分かってないよ。
鷲尾）　いや、分かってないのは、
　　　　あなたかもしれない。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

宗太郎）　巧、お前、気付かねえの？

　　　　　ホントは気付いてんじゃねえのかよ。

佳織）　やめろよ。

宗太郎）　いいじゃんか。もうこいつ結婚するんだか
　　　　　ら。すっぱり諦める為にこれ開いたんだろ？

　　　　　お前、この前言ったよな？結婚まで辿りつ
　　　　　いたのも、元はといえば俺がいろいろやっ
　　　　　てくれたおかげだって。違うんだよ。こいつ
　　　　　なんだよ。

佳織）　やめろよ。

宗太郎）　こいつはさ、この十何年、車でこの家の前
　　　　　を通る度に、必ず２階の部屋を見上げんだ。
　　　　　お前の姿が見えないかって。
　　　　　去年、俺が女房に逃げられて。

巧）　えっ？逃げられた？

宗太郎）　逃げられたんだよ。だからこいつに　
　　　　　うちに戻ってこいって言ったわけよ。
　　　　　飯とか掃除とかやってくれって。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

宗太郎）　アトリエがないって口実があれば、またお
　　　　　前と会えるかもしれないって。わが妹ながら
　　　　　バカだろ。今まで付き合った男もいた。結婚
　　　　　寸前までいったこともあった。だがいっつも
　　　　　ダメにしちまうのは、ガキの頃の初恋の相手
　　　　　をいまだに心の奥で思ってるからだ。初めて
　　　　　絵を褒めてくれた人。たったそれだけのこと
　　　　　で２０年以上。泣けてくるべ。

（回想）
巧）　へえ～才能あるね。プロ目指せよ。

宗太郎）　だが、その相手、は恋愛不適合者のくず野
　　　　　郎であるが故に、告白することもできない。そ
　　　　　の上誰とも付き合わずに２階の部屋で昔のま
　　　　　んま冷凍保存されちまってるもんだから、あき
　　　　　らめるにあきらめらんねえ。いっそ結婚してく
　　　　　れちまえばあきらめがつくのに！

　　　　　だから、こうやって…。
（宗太郎に水をかける佳織）
巧）　うわっ！あっ！宗太郎、やめろ！
（巧に水をかける宗太郎）
巧）　うっ…。
鷲尾）　あっ…。
巧）　何で俺にかけんだよ！
宗太郎）　お前がくそだからだよ！
鷲尾）　やめてください！
宗太郎）　うるせえよ！この野郎！
鷲尾）　宗太郎さん！
宗太郎）　何で…何でお前なんだよ。ガキの頃から、
　　　　　何やってもお前にはかなわなかった。だけど
　　　　　お前はすっ転んだ。引きこもりのニートだ！

　　　　　働かないでおふくろさんにたかって、最低の
　　　　　人間だ！ざまあ見ろだ！俺はちゃんと工務
　　　　　店やってんだ！若い者束ねてんだ！町内
　　　　　会長までやってんだよ！勝ったのは俺だろ！
　　　　　なのに…俺は女房に逃げられて、今朝、離
　　　　　婚届が届いて、何でお前が結婚できんだよ。
　　　　　何でお前なんだよ！てめえなんかニートの
　　　　　くそ野郎だろうがよ！こんな結婚バカげてん
　　　　　だよ！何が契約だよ！俺の妹の気持ち踏
　　　　　みにじりやがってよ…。（泣）

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

留美）　あの～藪下さん…
　　　　１つ確認しておかないとと思うんですけど…。
　　　　本当に、よろしいんでしょうか？

俊雄）　はっ？

努）　こいつはニートです。働いてない。

　　そしてこれからも働く気はないんです。

留美）　お恥ずかしいかぎりです。

俊雄）　巧君は、専業主夫として娘を支えると言って
　　　　くれました。今時男の専業主夫は珍しくもない。

努）　こいつの場合、専業主夫が先にあるわけじゃ
　　ない。働きたくないという思いが先にあって、
　　そのための結婚なんです。
　　あらためてどうしようもないやつだな。

留美）　それに、
　　　　お互い好きじゃない、なんて言ってます。
　　　　冗談なんだか本気なんだか分かりませんけど。

巧）　本気だよ。僕らは愛情ではなく、理念で
　　結ばれてるんだ。その方が結婚はうまくいく。
　　だからお父さん、心配はいりません。

俊雄）　君は、娘が選んだ相手だ。私は応援するよ。

巧）　ありがとうございます。
俊雄）　依子の方こそなかなか変わった娘
　　　　だから巧君は苦労されると思う。
　　　　よろしくお願いします。
留美）　いえいえとんでもない。
　　　　もったいない娘さんです。
努）　こちらこそよろしくお願いします。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

依子）　チョコレートだ、と思いましたか？

巧）　えっ？

依子）　そんなわけないじゃありませんか。

　　　　だまされましたね。

巧）　あっ…ハッ…。そりゃあそうですよね。

　　僕らはそんなんじゃないから。

依子）　そうですよ。では、お気を付けて。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

努）　お前はホントにくずだな。

　　どうして受け取ってやらないんだ。

巧）　チョコじゃないってさ。

努）　チョコじゃなかったら何なんだ。

巧）　向こうが渡さなかったんだよ。

努）　じゃあ何で買ってきたんだ。

巧）　知らないよ！

留美）　そうね…。

　　　　依子さん自身も分かってないのかも。

　　　　でも、あなたは気付いてるんじゃない？

　　　　結婚相手にチョコレートを渡せないなんて、

　　　　かわいそう。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

依子）　すいませんでした。チョコなんてあげようとし
　　　　てしまって。バレンタインなんてくだらないのに。

　　　　両親が…バレンタインにチョコを食べさせ合っ
　　　　ていました。だから私は…夫婦はそうするもの
　　　　だと思い込んでいたのかもしれません。きっと
　　　　そうです。どうしてでしょう…。どうして涙が出る
　　　　のか、分かりません。

巧）　ご両親がチョコを食べさせ合っていたのは、夫
　　婦だからではありません。愛し合ってるからです。
　　結婚してなお、恋をしてるからです。涙があふれ
　　る理由は…たぶんその答えは…。君が本当にし
　　たいことは…結婚じゃなくて、恋だからです。
　　本当は人一倍恋がしてみたいのに、恋がどんな
　　ものなのか知りたいのに、できないから、心にず
　　っと蓋をしてたんです。僕と結婚するってことは、
　　もう一生、恋をすることはないってことだから…。

　　だから泣いてるんです。

　　渡してきなよ。君とちゃんと恋してくれる人に。

　　僕には君から受け取る資格はない。

　　２次元しか愛せない、恋愛不適合者だ。

　　彼は違う。彼は君に、恋してる。

　　彼と等号になるかどうかは、君しだいだよ。

　　勇気を出して踏み出してみなよ。

　　彼とならできるかもしれない。君にも、恋が。

依子）　あなたは、どうするんですか？
巧）　僕は、どうとでもなるさ。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

俊雄）　残念だね。
小夜子）　そう？想定内よ。あの子がそう簡単に
　　　　　結婚できるはずないもの。
俊雄）　まあな。内心少しほっとしてるよ。
小夜子）　私は今日結納に参加できて楽しかったわ。
　　　　　あなた私を出してくれてありがと。
　　　　　依子はケチでさ～。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

佳織）　まあ、結局巧君が捨てられたんでしょ？
（チョコを巧みに差し出す佳織）
佳織）　拾ってやってもいいよ、私。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

（チョコを鷲尾に差し出す依子）
依子）　できないかもしれませんが…努力します。
　　　　精一杯努力しますので…私に教えて下さい。
　　　　恋、というものを。恋が…してみたいです。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

依子の子供時代に続いて、巧と佳織の子供時代が
これまたそっくり！チビ・巧の口調が大人巧とそっく
りで笑った～！「嫌だねえ。教養のないやつらは」、
っていう嫌みな言い方が大人・巧そのもの。やっぱり
子役がそっくりだと、回想エピソードが、本当に今の
大人の役者さんたちの過去のように見えてくるから、
話の説得力が増して、連続した物語として感情移入
できてしまう。ビジュアルの役割は案外と大きいもの
だと、今回のキャスティングで強く実感。よくぞ、見つ
けてきたものだと、ドラマにかける心意気を感じたよ。

家に帰るまでが遠足なら、チャイムを、押した瞬間か
らが、結納。そしておそらくそれぞれ家に帰るまでｗ
今回の一番の笑いのツボ。俊雄さんの口上…「いく
ひくひく」がもう最高！！思い出すとジワジワくる…。
いくひくひく…いくひくひく…落ち込んだ時は、これを
思い出せば、何とかやり過ごせそうな気がする～♪

バレンタインデーのエピソードから、本当は恋をした
い依子の気持ちに、まわりが気づいていく様子…。
そして、依子の背中を押す役目を果たした巧のやさ
しさ…って、お前が恋を教えてやれよ～！って一斉
にツッコむ視聴者の声が聞こえたような…ｗそして、
これまた視聴者がツッコんだだろう依子のセリフ…。

私に教えて下さい。

恋、というものを。恋が…してみたいです。

恋は…恋はするものじゃなくて、落ちるもの。してみた
いと思ってできるものではないし、するものじゃない。
恋は誰かに教えてもらうものでも、努力してするもの
でもないんだよ～！そうみんながツッコンだはず～。

まあ、パートナーチェンジも、離れて気づく相手の良さ
というのもベタな恋のお話。それをやってみせてなお、
予想の斜め上を行ってくれるだろう脚本に、期待大！
さあ、恋とはどんなものかしら？鷲尾が依子に教える
恋、佳織が巧に教える恋とはどんなものかしら？依子
が、巧が本当に望む恋とはどんなものかしら？先が
気になりつつ、終わってしまうのが、終わりがくるのが
寂しくて。不器用すぎる、恋から遠い２人を見ていると、
無性に誰かとデートが、恋（妄想でも）がしたくなる～。
次回もまた、心地よく「やられた～！」と思わされたい。
そんなドラマに出会えた幸せに…感謝です～(*^。^*)

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