雲の階段 第9話 「妻と胎児を救え!!逮捕直前のラストオペ」 | 日々のダダ漏れ

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雲の階段

雲の階段(6)

第9話
妻と胎児を救え!!
逮捕直前のラストオペ



俺の破滅は、もう、すぐそこまで、来ている。
どうせ堕ちるのなら、もっと、高いところから。

まだだ。
俺が、俺でいられるうちに。

**********

明子) これで、やっと終われるの。若先生!
    私も行く。




**********



師長) ここを通したら、私も共犯になるかな?
    でもね、患者さんが助かるなら、本望よ。
明子) 師長・・・
師長) 急いで。




**********

田坂) 君に、オペをやらせるわけにはいかない!
三郎) 院長。
田坂) 芳江がそれを望むと思うか!
    田坂総合病院80年の歴史を守ってきた芳江が。
    無資格医の手を借りると思うか!
三郎) みんな知らなかったことにすればいいんです。
    ロクでもないニセ医者に、みんな騙されていたと
    言えばいいんです!
明子) 院長!
田坂) ・・・亜希子を!

**********

明子) 亜希子さんのお腹には赤ちゃんがいる。
    絶対に助ける。絶対に死なせない。



明子) 亜希子さん、一緒に頑張ろう。


その時のあなたに、聞きたいことが、あった。
あなたはいつか、自分が生きた人生を、
この日のことを、
後悔することに・・・なるの?


あの時の君に、聞きたいことが、あった。
僕と、出会ってしまったことを、
後悔したことは・・・なかった?


**********


医療の魔法を与えられたモンスター三郎は、世界
征服などの野心があるわけではなく、魔法が使え
ることが一番の喜びだった。医者じゃないのに、医
者でいられることが一番の喜び、報酬だったんだ
なあと。ゆえに、彼が医者として存在できている内
にしたかったことは、一人でも多くの人を救えるよ
うにすること。それゆえに、彼が無資格医でも、彼
がやろうとしていることに賛同し、彼の医療の技術
を信頼し、協力を頼みたくなる。確かに、免許を持
っていても手術が下手な医者と、免許がなくても、
腕のいい手術上手なニセ医者がいたら、腕のいい
方に頼みたくなってしまうかもしれない。その二人
しかいなければ・・・。この荒唐無稽な話は、とにか
く医療技術は確かにあったという前提があってこ
その話なんだなあと思う。幸か不幸か、島で本物
の医者に鍛えられたおかげで身に着いた魔法で
本物のニセ医者になってしまった悲喜劇・・・。
ある場所(島)で、心から必要とされて、生まれてし
まった彼の、存在してしまった罪は、どう裁かれる
のか・・・。女たちはどうするのか・・・気になります。


第9話 「妻と胎児を救え!!逮捕直前のラストオペ」
第10話 「衝撃の結末!!無資格医の僕が帰る場所」


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