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ご訪問ありがとうございます。
(ガラカメである、某百鬼とは・・・関係ありません)
その前の話 その1 その2 その3 その4 その5
その6 その7 その8 その9 その10 その11
その12
『誰も知らない』
花くらべ・・・一番の花は誰?
春の花が、色とりどりの花が、緑が、陽の光を受けて咲き誇る、そして、真澄の花嫁候補たちが、白い椅子に座ってその時を待つ・・・
「マヤさん、楽しい人ね」
亜弓が朗らかに笑む、マヤはにっこり笑んで
「可愛かったね、アル達・・・」
紫織とのりえは澄まして、その時をしずかに待つ。
マヤは、花に誘われ、空を舞う蝶を見つめた、花弁の雫がプリズムになって虹のように輝く。
いつも英介と一緒に早朝の散歩を楽しんだ庭だ。同じように見えて日が変わるだけで、見える世界は違う。
「亜弓さん、とっておきの花が咲く場所があるの?見たくないですか」
「マヤさんの秘密の花園なの」
「はい、今日はお日様がとっても輝いているから、もっときれいだわ」
「榎木津のおじさまが、呼びに来るまでまで待つようにと言ってらしたわ」
マヤはきょとんとして亜弓を見つめて、首をかしげて、それから、椅子を降りてかけた。
「マヤさん!」
少女は、じいと一緒だった。
「飲み物と軽い食事を用意してもらったの、どうぞ召し上がれ」
「マヤさんどうしてじいを呼びに行ったの?」
「亜弓さんの話、どのくらい待つのか分からなかったから、陽ざし柔らかいけど、喉も渇くし、軽く摘ままないと倒れる」
「そうね、陽ざしがきついわね、家の中に入って待ちましょう」
「うん、あの、お姉さまたちも家の中に行きましょう」
「ええ」
のりえと紫織は、微笑を浮かべ同意した。
***
「嬢ちゃんも亜弓ちゃんも、合格点だな」
「榎木津さん・・・もういいでしょう、こんな茶番やめましょう」
「これからが面白いんだ、朝倉のヤツは来なさったかい」
「はい、先ほどから中の客間でお待ち頂いております」
「楽しみだな、何が出てくるのか」
「・・・」
真澄は、嘆息した、花くらべなんて、結果がどうなろうと俺はマヤを手放す気はない・・・
でも、何故、そんなに島に固執するマヤ・・・
つづく その14
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花くらべ・・・一番の花は誰?
春の花が、色とりどりの花が、緑が、陽の光を受けて咲き誇る、そして、真澄の花嫁候補たちが、白い椅子に座ってその時を待つ・・・
「マヤさん、楽しい人ね」
亜弓が朗らかに笑む、マヤはにっこり笑んで
「可愛かったね、アル達・・・」
紫織とのりえは澄まして、その時をしずかに待つ。
マヤは、花に誘われ、空を舞う蝶を見つめた、花弁の雫がプリズムになって虹のように輝く。
いつも英介と一緒に早朝の散歩を楽しんだ庭だ。同じように見えて日が変わるだけで、見える世界は違う。
「亜弓さん、とっておきの花が咲く場所があるの?見たくないですか」
「マヤさんの秘密の花園なの」
「はい、今日はお日様がとっても輝いているから、もっときれいだわ」
「榎木津のおじさまが、呼びに来るまでまで待つようにと言ってらしたわ」
マヤはきょとんとして亜弓を見つめて、首をかしげて、それから、椅子を降りてかけた。
「マヤさん!」
少女は、じいと一緒だった。
「飲み物と軽い食事を用意してもらったの、どうぞ召し上がれ」
「マヤさんどうしてじいを呼びに行ったの?」
「亜弓さんの話、どのくらい待つのか分からなかったから、陽ざし柔らかいけど、喉も渇くし、軽く摘ままないと倒れる」
「そうね、陽ざしがきついわね、家の中に入って待ちましょう」
「うん、あの、お姉さまたちも家の中に行きましょう」
「ええ」
のりえと紫織は、微笑を浮かべ同意した。
***
「嬢ちゃんも亜弓ちゃんも、合格点だな」
「榎木津さん・・・もういいでしょう、こんな茶番やめましょう」
「これからが面白いんだ、朝倉のヤツは来なさったかい」
「はい、先ほどから中の客間でお待ち頂いております」
「楽しみだな、何が出てくるのか」
「・・・」
真澄は、嘆息した、花くらべなんて、結果がどうなろうと俺はマヤを手放す気はない・・・
でも、何故、そんなに島に固執するマヤ・・・
つづく その14