外国人に人気の日本のモノ（サービス業編（4））

最近は日本のサービス業のレベルの高さが外国人から評価されており、日本の旅館やコンビニなどのサービスは素晴らしいと言われています。

今回はサービス業の中でも、最近海外進出が目立っている2つのサービス業を取り上げて見ました。

【宅配便】

日本の宅配サービスは、「安い」「早い」「確実」と非常に高く評価されています。再配達など不在時の対応も良く、世界中で最高のサービスを提供していると言っても過言ではありません。

また、自宅やコンビニや空港などからも荷物を送ることができ、荷物がどこまで行っているのか確認できる追跡サービス、配達時間が細かく設定可能、クール便や代引きなど多様なサービスがあるのも特徴です。

日本では、荷物を送れば時間通りに届くのが当たり前になっていますが、外国ではそういうわけにはきません。到着時間は指定できませんし、届くのも早くはありません。不在時には玄関前に置き去りにされることもあり、荷物が雨ざらしになってしまうこともあるようです。

宅配便のヤマトグループは海外展開を始めており、台湾、上海、香港、マレーシア、シンガポールの5拠点で宅配便事業を展開しています。セールスドライバーの教育担当として、日本から経験者を現地に派遣しています。

【理美容院】

日本人は手先が器用で、理美容の技術も世界の中で高いと言われています。日本では理容師や美容師になるためには国家試験に合格して免許を取得しなければなりませんが、理美容の国家資格がある国というのはほとんどないようです。

カットの技術だけでなく、パーマやカラーの技術も高いようです。髪の毛を洗うなどのサービスも丁寧で、マッサージや待ち時間にお茶を提供してくれるなどのサービスは外国ではないようです。

外国で活躍している日本人美容師は少なくなく、アジアなどに進出している理美容店は多くあります。QBハウスは、アジアに進出して既に成功を収めています。海外のQBハウスでは、カット技術の高さが評価されており、女性も多く利用しているようです。

日本から外国へ進出するサービス業の多くは現地会社とのフランチャイズによって出店しますが、QBハウスの海外店舗は全て直営で運営しています。日本人がトレーナーとして現地に赴任し、現地の従業員をトレーニングしています。更に、各国の幹部候補の社員を日本でのマネジメント研修に参加させ、技術やサービスだけでなく経営面についても日本と同じレベルまで高める努力をしています。