ワールドカップ・ブラジル大会には、選手以外の日本代表も参加しています。どのような日本代表がいるのかを紹介します。
【審判】
開幕戦の審判を、西村雄一氏・相樂亨氏・名木利幸氏の日本人審判団が担当することになりました。審判団は、主審1名と副審2名で構成しており、ほとんどは同じ国の審判で構成されています。今大会のジャッジの基準になるので、開幕戦の審判団は非常に重要な役割を担っています。それだけFIFAが、日本の審判団を評価していることだと思います。
しかし、西村主審はJリーグでの評判は実は今ひとつなのです。過去には退場者を間違えたり、試合をコントロールできずに荒れた試合にしてしまったりなど、Jリーグのサポーターの評価はあまり高いとは言えません。中には、西村氏が主審を務めることが分かると、試合をぶち壊さないかと不安になるサポーターもいるようです。
前回の南アフリカ大会では、4試合で笛を吹いています。担当した試合のジャッジを評価して、その後の試合の担当にするかどうかをFIFAは決めていますので、評価されていたということになります。Jリーグではサポーターの先入観もあって評判があまりよくありませんが、国際的には評価が高い審判だというのは確かなことだと思います。
【スタンド屋根】
ブラジル大会で使用される3施設の競技場のスタンド屋根は、太陽工業が提供しています。太陽工業は大阪市の企業で、日本を代表するテント構造物のメーカーです。国内では、東京ドームや埼玉スタジアムなどのスタンド屋根を提供しており、産業用のテント倉庫など幅広い用途に対応しています。
太陽工業は、ワールドカップでは4大会連続で受注しており、ワールドカップでは常連といえます。同社の製品は、通常の屋根に比べて軽量で光の透過性に優れています。スタンドを屋根で覆うと、どうしても太陽光を遮ってしまうため、芝の育成に悪影響を与えてしまいます。同社の膜構造の屋根は、太陽光を通すため芝の育成もに良く、デザインの自由度も高いようです。
【スタジアムICTシステム】
NECは、日本対ギリシャ戦が行なわれるナタル市のドゥナススタジアムなど、5ヶ所のICTシステムの構築を担当しています。
菅内の館内の通信ネットワーク、監視カメラによるセキュリティシステム、大型スクリーンを含む映像表示システム、音響・照明・空調などの各種制御システム、防災システムなどを総合的なICTシステムを構築しています。
【競技場用ベンチルーフ】
旭硝子は、競技場のベンチを覆うベンチルーフを提供しています。通常ベンチルーフには、プラスチック製のものが使われていますが、プラスチックの劣化により透明度が低くなったり、傷が付きやすいというデメリットがあったようです。
旭硝子は、透明性、耐久性、耐傷性に優れたベンチ用ガラスルーフを開発しました。スマートフォン用のカバーガラスと建築・自動車用ガラスの技術から生み出された製品で、ブラジル大会では全12会場で採用されています。
同社の製品は、フッ素樹脂フィルムもアリーナ・ベルナンブコの外装材として採用されています。厚さ0.25mmで、耐候性や透過性に優れていて、夜間には色合いを自在にライトアップできるという特徴もあります。
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