夏休み企画『ナムの学校(プレビュー)』 お絵かき教室から童話朗読まで | なかのたいとうの『童話的私生活』

夏休み企画『ナムの学校(プレビュー)』 お絵かき教室から童話朗読まで

『ナムの学校(プレビュー)』終了後の記念撮影
『ナムの学校(プレビュー)』終了後に残ったみんなで記念撮影

 

2012年7月28日(土)、東京笹塚にあるギャラリー、namGallery(ナムギャラリー)で、「ナムの学校」と称したイベントを開催しました。

namGalleryは5月にNAMNAM(ナムナム)という展覧会でお世話になったギャラリーです。


今回開催した「ナムの学校」はギャラリーのオーナー、長谷英治とともに企画し、プレビューとして様々な実験を交えて行わせていただいたものです。

ぼくはその中で朗読を担当し、新作『ねずみのらんす』を含む5編を提供したほか、同じく東京で活動されている童話作家の実鈴さんにも4編のお話しを提供していただき、計4人の話者で朗読しています。


ナムの学校 
人生を楽しむためのスキルを共有しあおう!

ナムギャラリーはアートを通じて人と人とをつないでいきます。今回、新たにナムギャラリーが立ち上げるナムの学校では、ナムにつながるアーティストたちが自らの持つスキルをみなさんにシェアしてもらうために続々と登場します。アーティストが多数在住する世田谷のこの地だからこそ出来ることがあるはずです。新しい学校のスタイルを私たちは常に模索していきます。

ナムの学校特別企画 童話作家と過ごす楽しい夏の日[プレ企画、モニター参加者募集]
日時:7月28日(土) 19:00~
場所:namGallery(ナムギャラリー)地図
〒156-0041 東京都世田谷区大原1-56-6
会費:プレイベントのため無料(ただしドリンク代は別途頂きます)
概要:ナムギャラリーが、朗読、歌、ダンス、お絵描きで、みんなの夏の一日をプロデュース!!
第1回 ナムの学校は8月12日(日)に行われます。今回のプレビューは、そうした第1回 ナムの学校へ向けた様々な準備の一環として特別に開催されたものです。
出演者:ナレーター・歌手 我竜麻里子がりょうまりこ(ナレーター・歌手)
佐倉愛理さくらあいり(声優)
永井大地ながいだいち(声優)
猪瀬早紀子いのせさきこ(役者・エアリアルアクター)
しん(よしもと女芸人)
中西晶大なかにしまさひろ(みんなのおにいさん)
大袈裟太郎おおげさたろう(ミュージシャン)
長谷英治はせえいじ
企画:なかのたいとう、長谷英治(namGallery)
タイムテーブル:
セッション0 18:00~(公開リハーサル)約40分
セッション1 19:00~(メインイベント)約120分
お笑いの時間(しん):5分 [USTREAMハイライト
前口上(大袈裟太郎):10分 [USTREAMハイライト
お絵かきの時間(長谷英治):10分 [USTREAMハイライト
体の時間(中西晶大):25分 [USTREAMハイライト
休憩:10分
朗読の時間:休憩:5分
朗読の時間:
セッション2 21:15~(フリーリーディング)約80分

詳細はfacebookイベントページに
 

[中継録画]ナムの学校特別企画-童話作家と過ごす楽しい夏の日-[プレ企画、モニター参加者募集]
セッション1(約2時間20分)
2012年7月28日 東京笹塚 namGallery
残念ながらiPhone/iPadでは見れません。。




今回の朗読者は以下の方々です。
 
我竜麻里子_プロフィール写真大
ナレーター、歌手。
魅惑のローボイスと腰まである長い黒髪を活かして、CMナレーション、ライブMC、アニソンヴォーカルなど、日々精力的にこなしながら生きています。現在の活動の中心はアニソンライブ。ソロ歌手として都内各所で開催されているアニソンライブに月3~5回のペースで出没。合い言葉は「はろー、どらごにっく!」 少しでもみなさんに元気を届けたい一心で歌っています!

☆ブログはこちらになります☆
http://ameblo.jp/elysion-garyou/
 


声優。埼玉県出身。愛称は「さく」。
中学生の時に声優を志し、現在も夢を叶えるために、某声優事務所の養成所で修行中。今後はライヴ活動など、表現する場を広げていく予定です。




☆ブログはこちらになります☆
http://ameblo.jp/sakura-airi-smile/
 

永井大地_プロフィール写真大
永井大地(ながいだいち)

歌手、声優。
幼少時にいじめを受け自暴自棄になるが家族や先生の助けで自分は自分しかいないんだということを再認識。自分と同じような境遇の子どもたちに、夢を持つ喜びを知ってほしいと夢を与える仕事を目指しています。現在はゲーム等に出演しつつ歌の世界を目指すために孤軍奮闘中。
 

猪瀬早紀子_プロフィール写真大
猪瀬早紀子(いのせさきこ)

役者、エアリアルアクター。
エアリアルアクターを目指して都内スタジオでエアリアルを勉強しています。
加藤健一事務所俳優教室出身。
 


我竜麻里子と佐倉愛理は、ぼくが良く行く秋葉原駅の昭和通り口にある朝5時までやっているメイドカフェ&バー、声優のたまごの元キャストです。

また永井大地と猪瀬早紀子は、秋葉原駅と御徒町駅の中間にあるJR高架下の施設、2k540内にある洋風居酒屋 遊食家Booで知り合いました。

そして、この遊食家Booでは、来月、8月25日(土)と8月26日(日)に童話朗読のイベント「遊食家Booのたのしいお話し会」を行います。

なかのたいとうの『童話的私生活』-遊食家Booのたのしいお話し会_チラシ01_w600遊食家Booのたのしいお話し会_チラシ02_w600


この「遊食家Booのたのしいお話し会」でも、童話作家の実鈴さんに作品を提供していただき、ぼく自身の作品とともに、我竜麻里子、永井大地ら、今回の『ナムの学校(プレビュー)』で朗読してくれた話者たちに朗読してもらう予定となっています。


実鈴_プロフィール写真大
1984年 東京生まれ。絵本、童話作家。
ウェディングドレスコーディネーターを経て作家に。作品のテーマは「明日おこるかもしれないわくわく」 2012年、絵本作家3人による絵本創作グループ「ペロンペロンドロップス」を結成。おはなしと、のほほんを担当。定期的にカフェイベントを開催しています。

2011年 デザインフェスタ出展
2011年 NHKBS 熱中スタジアム出演

☆ブログはこちらになります☆
http://ameblo.jp/misuzunoburogu/
 

実鈴さんには、9月下旬開催のTHE TOKYO ART BOOK FAIR 2012に向けて制作する小冊子、ZINEにもお話しを提供していただく予定です。

ぼくはこのZINEに『夜空の星と一輪の花』を載せます。

そして表紙と挿絵には、ぼくのプロフィール写真を撮った写真家の小野祐佳さんの写真を使うことになっています。

名称を含めZINEに関する詳細はまだ未定なのですが、このZINEはPR用のZINEとして制作し、フェアに来ていただいた方々に無料配布する計画で制作を進めています。

 
THE TOKYO ART BOOK FAIR 2012 
レセプション:2012年9月21日 (金) 16:00-21:00 (予定)
*どなたでもご来場頂けます 
会期:2012年9月22日 (土) 11:00-19:00 (予定)
2012年9月23日 (日) 11:00-18:00 (予定)
会場:京都造形芸術大学・東北芸術工科大学 外苑キャンパス
東京都港区北青山1-7-15[地図
入場料: 無料
URL: http://zinesmate.org/
THE TOKYO ART BOOK FAIR 2011
[photo by Toru Yuasa]
 

そして現在、我竜麻里子、佐倉愛理、永井大地らとともにTHE TOKYO ART BOOK FAIR 2012に向けて朗読CDを制作すべく、準備を進めているところです。

『夜空の星と一輪の花』、『くじらのましゅう』、『はりねずみのふぃりっぽ』、『ねずみのらんす』、『深海の鼓動』、『灰色の虹』、『雪だるまのアルフレッド』、フェアに向けて制作するZINEに載せる童話作家 実鈴さんの新作、このあたりをスタジオ録音して朗読CDにしたいと考えています。



今回朗読された各作品の抜粋です。 


実鈴作『リンゴの木と人魚』(約10分)
作:実鈴 朗読:永井大地
2012.07.28@東京笹塚 namGallery
© 2011 misuzu
動画URL
 ある大陸のある国に、人魚が住むと言われる海がありました。
 海辺の崖の上には、りんごの木が一本立っていました。
 そこへ、むしゃくしゃした男がやってきて、りんごをもいで、一口かじると、海へ投げたのです。
 


なかのたいとう作『くじらのましゅう』(約8分)
作:なかのたいとう 朗読:佐倉愛理
2012.07.28@東京笹塚 namGallery
© 2010 NAKANO TAITO
動画URL
 ぼくはましゅう。
 くじらだよ。
 ぷかぷかういて、すいすいおよいで、ざっぶーんとなみをたてて、おっきくてひろーいうみのなかをいつもひとりでおよいでる。
 ぼくはだれよりもおおきいんだよ。
 だからちっともさみしくなんかないんだ。
 ほんとだよ。
 


なかのたいとう作『はりねずみのふぃりっぽ』(約8分)
作:なかのたいとう 朗読:我竜麻里子
2012.07.28@東京笹塚 namGallery
© 2012 NAKANO TAITO
動画URL
 よるです。
「あのう、ふくろうさん、ぼくのこころをしりませんか?」
「ほほほ、おかしなことをきくものです。こころなら、ほら、ぼっちゃん、そこ。そこにあるじゃないですか」
 そういってふくろうがゆびさしたのは、そう、ふぃりっぽのむねです。
 ふぃりっぽは、むねにてをあてました。
「ないんです。どこかへいってしまったようなんです」
 


実鈴作『空にぽっかりお月様』(約6分)
作:実鈴 朗読:猪瀬早紀子
2012.07.28@東京笹塚 namGallery
© 2011 misuzu
動画URL
 うさぎの子、みみには、気になることがありました。お母さんのエプロンをつんつんひっぱります。
「ねぇお母さん、お月様はどんな味?」
「さぁね、お母さんも食べたことがないからわからないわ」
 みみはがっかり。
「森の巨人のフルーなら知っているかもね」
「本当!」
 みみは目をきらきらさせています。
「巨人は長生きだから……」
 お母さんが言い終わる前に、みみは森に向かって走り出しました。
 


実鈴作『雨の公園』(約6分)
作:実鈴 朗読:佐倉愛理
2012.07.28@東京笹塚 namGallery
© 2010 misuzu
動画URL
『ガシャン!』
「あ、ゆうたが花瓶割った!」
「え! ちがうよ!」
 ゆうたは、一生懸命、掃除をしていただけなのに、花瓶を割った犯人にされていまいました。
「ゆうたくん、悪い事をしたら、あやまらなければダメよ!」
 先生までが、ゆうたを悪者にします。
 ゆうたはしょんぼり。
 


なかのたいとう作『ねずみのらんす』(約6分)
作:なかのたいとう 朗読:猪瀬早紀子
2012.07.28@東京笹塚 namGallery
© 2012 NAKANO TAITO
動画URL
「ねえ、らんす、いいかい? ぼくのためにがんばるんだよ。きみは、だれよりも、あしがはやいんだ。きっとかてるんだから。だから、いいかい? がんばるんだよ」

 うん、とにい、ぼく、がんばるよ。

 らんすは、なんども、なんども、うなずいていました。
 


宮沢賢治作『月夜のでんしんばしら』(約14分)
作:宮沢賢治 朗読:永井大地
2012.07.28@東京笹塚 namGallery
動画URL
 ある晩、恭一はぞうりをはいて、すたすた鉄道線路の横の平らなところをあるいて居りました。
 たしかにこれは罰金です。おまけにもし汽車がきて、窓から長い棒などが出ていたら、一ぺんになぐり倒されてしまったでしょう。
 ところがその晩は、線路見まわりの工夫もこず、窓から棒の出た汽車にもあいませんでした。そのかわり、どうもじつに変てこなものを見たのです。
 


実鈴作『寅吉さん』(約16分)
作:実鈴 朗読:我竜麻里子
2012.07.28@東京笹塚 namGallery
© 2010 misuzu
動画URL
 日曜日の朝七時前。ぼくはお父さんと、電車に乗って釣りへ出かけた。
「お父さん待ってよ!」
 釣りに慣れたお父さんは、長い釣竿も、大きなクーラーボックスも、持っていないかのようにスタスタ歩く。
 五年生から、連れて行ってもらえるようになった釣りももう三年目。とはいえ、どうも釣竿を持って歩くのは苦手だ。
最寄の初実駅につくと、見たことのないおじいさんが、大きな荷物を持って、改札の前で気をつけをしていた。
 


なかのたいとう作『夜空の星と一輪の花』(約18分)
作:なかのたいとう 朗読:佐倉愛理
2012.07.28@東京笹塚 namGallery
© 2012 NAKANO TAITO
動画URL
 それはお祭りの縁日の最終日のことでした。
「ぼうや、この鉢をあげよう。どうせ売れ残りだ。それにこう貧相じゃ、このあとどこへ行ったって売れやしないさ」
 男の子は目をかがやかせてよろこびました。
「ほんとに!?」
 けれども男の子のお父さんは「そんなもの、もらったって」と、しぶい顔をして見せます。その鉢は、数ある鉢植えの中でもただひとつだけ、花のさいていない鉢だったのです。
 


なかのたいとう作『深海の鼓動』(約15分)
作:なかのたいとう 朗読:永井大地
2012.07.28@東京笹塚 namGallery
© 2011,2012 NAKANO TAITO
動画URL
 青い海、青い空。白い雲は彼方にさえも存在しない。太陽がまぶしい。男は静かに目を閉じ、両手を広げた。
 ウェットスーツを着ていても日射しが肌に刺さるようだった。水平線上に薄く島影が見える。見渡す限りの海。船は穏やかな波の上に泊まっていた。小さな船だった。
 


小川未明作『赤いろうそくと人魚』(約22分)
作:小川未明 朗読:猪瀬早紀子
2012.07.28@東京笹塚 namGallery
動画URL
 人魚は、南の方の海にばかり棲んでいるのではありません。北の海にも棲んでいたのであります。
 北方の海の色は、青うございました。あるとき、岩の上に、女の人魚があがって、あたりの景色をながめながら休んでいました。
 雲間からもれた月の光がさびしく、波の上を照らしていました。どちらを見ても限りない、ものすごい波が、うねうねと動いているのであります。
 


アンデルセン作『もみの木』(約38分)
作:アンデルセン 訳:楠山正雄 朗読:我竜麻里子
2012.07.28@東京笹塚 namGallery
動画URL
 まちそとの森に、いっぽん、とてもかわいらしい、もみの木がありました。そのもみの木は、いいところにはえていて、日あたりはよく、風とおしも十分で、ちかくには、おなかまの大きなもみの木や、はりもみの木が、ぐるりを、とりまいていました。でもこの小さなもみの木は、ただもう大きくなりたいと、そればっかりねがっていました。ですから森のなかであたたかいお日さまの光のあたっていることや、すずしい風の吹くことなどは、なんともおもっていませんでした。
 


今後定期的に、ぼくの書いた童話だけでなく、実鈴さんのように現在活動されている作家の書いた童話、絵本、一般向けの小説などを積極的に取りあげて、朗読会を開いていきたいと考えています。

朗読可能な作品の提供だけでなく、朗読話者、演出家、脚本家、機材スタッフなど、朗読会を開催するには様々なスタッフが必要となります。

協力者を募集しています(^ ^)



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