象亮 第十三話「仮面ライダーVS15人の象飛蝗」(前編)
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象飛蝗赤(しょうほっぱーれっど)が象亮に宣戦布告してから数日のこと。
剛の高校の近くにある潰れた喫茶店・追放者。
象飛蝗赤こと淳の象外鬼としてのアジトとなっている。
ここには、淳のみならずいかにもガラの悪そうな連中が集まっていた。
淳「リーダー、仮面ライダーに宣戦布告してきましたぜ」
リーダー「よし、あとは俺たちが動き出すだけだな…」
リーダーと呼ばれたダンサー風の男は、立ち上がってこう宣言した。
リーダー「我々15人の象飛蝗は、いずれ世界を征服する。その一発目は仮面ライダーの始末だ!」
全員「押忍!」
ずらりと集まった15人の高校生くらいの男子は一斉に象飛蝗(しょうほっぱー)の姿になった。
15人の象飛蝗の詳細はこちら。
01・象飛蝗黄(しょうほっぱーいえろー)…リーダー・蛍原博之(ほとはらひろゆき)
02・象飛蝗白(しょうほっぱーほわいと)…横浜俊輔(よこはましゅんすけ)
03・象飛蝗赤(しょうほっぱーれっど)…昼間淳(ひるまあつし)
04・象飛蝗青(しょうほっぱーぶるー)…前田利夫(まえだとしお)
05・象飛蝗紫(しょうほっぱーぱーぷる)…上地大輔(うえちだいすけ)
06・象飛蝗桃(しょうほっぱーぴんく)…信濃義弘(しなのよしひろ)
07・象飛蝗橙(しょうほっぱーおれんじ)…暁遼平(あかつきりょうへい)
08・象飛蝗灰(しょうほっぱーぐれい)…稲葉隆弘(いなばたかひろ)
09・象飛蝗金(しょうほっぱーごーると)…川藤隆太(かわふじりゅうた)
10・象飛蝗銀(しょうほっぱーしるばー)…車翔吉(くるましょうきち)
11・象飛蝗紺(しょうほっぱーねいびー)…松山賢一郎(まつやまけんいちろう)
12・象飛蝗茶(しょうほっぱーぶらうん)…滝川啓二(たきがわけいじ)
13・象飛蝗菫(しょうほっぱーばいおれっと)…坂本鉄也(さかもとてつや)
14・象飛蝗朱(しょうほっぱーばーみりおん)…松田直人(まつだなおと)
15・象飛蝗藍(しょうほっぱーいんでぃご)…遠藤直樹(えんどうなおき)
亮の圧倒的な存在感が霞むほどのイケメンぞろいである。
亮、今度こそ大ピンチか?
第十三話「仮面ライダーVS15人の象飛蝗」
日曜日。亮はのんびりディケイドを見ていた。
亮「来週はいよいよ電王編か…映画は綾ちゃん誘って行こう。剛でもいいが映画は女の子と見に行くのがいいからなw」
象飛蝗(しょうほっぱー)「暢気なものだな…おれとは違う象飛蝗軍団から宣戦布告されてるってのに」
亮「バーロー、仮面ライダーだって人間だ、楽しみの一つもなきゃやってらんねえよ」
象飛蝗「これ、お前の正体知ってるやつが見たら「仮面ライダーが仮面ライダー見るな」って突っ込まれるぞ」
亮「アホ、原作コミックはテレビで仮面ライダーが放送してる世界なんだぞ、おれたちの世界と一緒だ」
朝っぱらから電王ばりに一つの体で漫才をしていた。
亮「綾ちゃんに予約を頼まれたプリキュアはセットしたから…ちょっとコンビニ行ってこよう」
亮はコンビニに出た。
コンビニに行く途中、亮はやたらと道行く人にぶつかられた。
ドカッ!
翔吉「おっと、悪い」
ドンッ!
隆太「気をつけろ!」
よく見ればぶつかってきたのは先ほどの15人の象飛蝗の人間の姿であった。
亮「なんなんだよ、ったく…」
気分を悪くしつつも亮はコンビニに到着し立ち読みに没頭する。
亮はガタイがガタイなので立ち読みしてても非常に目立つ。
賢一郎「お客さん、長時間の立ち読みはご遠慮願います」
パタパタ
亮は店員にはたきで顔を叩かれる(笑)
亮はむっとしながらもこらえて立ち読みをし続けていた。
すると、残りの店員(啓二、鉄也)や客(直人、直樹)もわらわらと寄ってきてスリッパや一斗缶でどつき始める。
さすがにキレた亮は
亮「いーかげんにしろ!」
店員と客を全員突き飛ばし、店の中で乱闘を始めた。
突き飛ばされた店員たちは象飛蝗(紺、茶、菫、朱、藍)に変身。
亮「な、なにー!?こいつら全員グルかよ!」
さらに入口から先ほどぶつかった二人(隆太、翔吉)が入ってきて、この二人も翔飛蝗(金、銀)に変身!
亮「七人~!?ショッカーライダーじゃあるめえし…しょうがねえ、他に人もいねえし…変身!」
亮はここにきて象亮に変身、一対七の大乱闘に突入した!
しかし、この大不利でも怪払刀をぶん回す象亮に象飛蝗軍団は大苦戦。
亮「おらおらおらおらおらおらー!」
どっちが怪人だよ、というほどにまるでスーパー戦隊シリーズの怪人のように暴れまくる象亮。
象飛蝗金「噂以上の強さだな…こりゃあ形勢が悪いぜ」
象飛蝗銀「しょうがねえ、ずらかるぞ!」
象飛蝗銀は爆弾を取り出す。
象飛蝗銀「古今東西、主役仮面ライダーの名前!ディケイド!」
ポイ
象飛蝗金「えーと、電王!」
ポイ
象飛蝗紺「響鬼!」
ポイ
象飛蝗茶「クウガ!」
ポイ
象飛蝗菫「アギト!」
ポイ
象飛蝗朱「カブト!」
ポイ
象飛蝗藍「555!」
ポイ
亮「753!」
ドッガーン!
爆弾の爆発力はすさまじく、ドリフのようにコンビニが倒壊した(笑)
象飛蝗銀「バカめ!主役と言っただろ」
亮「バカ野郎!主役だけが仮面ライダーのすべてじゃねえ!」
象飛蝗銀「問題の趣旨を忘れてはいかんぞ」
亮「くそっ…それを言われてはーー;」
象飛蝗金「この兵器のために仮面ライダーを予習してきた甲斐があったな^^」
象飛蝗紺「それ、仕切り直すためにずらかるぞ!」
ドドドドドドド
象飛蝗×7は、何事もなかったように去って行った。
廃墟に残された象亮の最後の一言はこれだった。
亮「…だめだこりゃ、次行ってみよう」
<後編へ続く >