狐闇/北森鴻 | mokkoの現実逃避ブログ

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狐闇 (講談社文庫)/北森 鴻
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魔鏡を競り市で手に入れたことで、
宇佐見陶子の運命は変わった。
市に参加していた男が電車に飛び込んだのを皮切りに
周囲で命を落とす者が続出。
陶子は絵画の贋作作りの汚名を着せられ、
骨董業者の鑑札を剥奪されてしまう。
狡猾な罠を仕掛けたのは誰か。
満身創痍の捜査行は日本の歴史の断層に迫っていく。

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旗師・冬狐堂シリーズ第二弾。
mokkoにとっても冬狐堂2作目になるのだが、順番が違う。
初めて読んだのは3作目の短編集。緋友禅

(1,2作目は講談社。3,4作目は文藝春秋から出版されてる)
ここで陶子に一目惚れ(〃▽〃)ポッ♪
長年の付き合いの硝子さんがまたカッコイイの(*^^*)ポッ


そこに天使の恵さん (悪魔かと思ってたけど、これで天使昇格です)の
「『狐闇』には北森オールスターズが総出演なんですって♪」
という囁きがぁ~


(  ̄ ̄∇ ̄ ̄; )ナヌ?
そんなオイシイ話を読まずにおくべきかぁ~!!!
ってことで、宴の準備をしていたのですよ。


何がステキって硝子さんと那智先生が知り合いってのが
ステキじゃないですかぁ~
硝子さんは、アンドロイドみたいな人って教えてたけど(○ ̄m ̄)


本作の主人公は旗師(店舗を持たない美術商)
冬狐堂という屋号を持つ宇佐美陶子(うさみとうこ)。
しょっぱなから尋常ではない雰囲気が漂っておりました。
事の起こりは競り市で青銅鏡を手に入れたこと。


どういう訳か青銅鏡の1つが別の青銅鏡と入れ替わっていた。
しかもそれは盗品であるという。
青銅鏡は持ち主に返すことになるのだが、
それはただの青銅鏡ではなかった。
本物の魔鏡?・・・しかも三種の神器ではないのか?


魔鏡キタ~~~!!(((p(>o<)q)))
って・・・三種の神器ですか?(゚O゚; いきなり??


しかし、事はそれだけでは治まらなかった。
青銅鏡を盗んだとされる男が自殺した。


そして競り市の主催者から個人的に買い取った絵画が消え
更に、贋作を捌いているという汚名を着せられ、
覚えのない飲酒運転の汚名まで着せられ鑑札を失うことになる。
顔も心も傷だらけになった陶子。


更に競り市の主催者が強盗に殺され
そして死者から1枚の写真のコピーが送られてくる。
確実に陶子を巻き込んで何かが動いている。
二人の人間を死に追いやり、更には陶子を社会から
抹殺しようとしてるモノとは何?


陶子が鑑札を失ったことを、面白おかしく噂する者あれど
同情する者は皆無。
しかし、ここで引き下がる陶子ではない。
与えられた屈辱は、きっちりと自分の手で返済しなければ。
そうでなければ冬の狐の名が廃る。


謎が謎を呼び、更に深まる謎。
そこに手を差し伸べ、共に戦ってくれたのは

硝子さんであり蓮杖那智先生 であり、雅蘭堂 の越名であり、
越名の知り合いの古代技術研究家の滝であった。
( ̄O ̄;アッ!癒し役に、香菜里屋 の工藤も出ております♪


骨董に発掘品に古代技術に民俗学
それぞれの分野のスペシャリストが顔を揃える。
これは興奮せずには読めませんからぁ~ヽ(|||≧▽≦|||)/


そんなだもの、その謎ったらスゴイのよぉ~
偶然にも、ここ1年以内に、近場で見聞きしたものが
ゾロゾロと出てくるわ出てくるわ!

たたら だいだらぼっち 源義経 ジンギスカン 南北朝 
古墳 素戔嗚尊 大国主命 八咫烏 三種の神器・・・


ヤバイわ・・・
日本史大嫌いでね、脳みそ空っぽ状態なのよ。( ̄┰ ̄;)ゞ
ここで語られた事が、インプットされてしまったかも・・・

それくらい、とんでもない話になってるのよぉ~
しかも、その原因ってのが・・・
いや・・・書けませんって(^◇^;)


これって単なるミステリじゃないわぁ~
手に汗握るサスペンスよぉ~
一大スペクタクルよぉ~
うおぉ~(((p(>◇<)q)))
久しぶりの雄叫び!


もの凄い重さのどんでん返し?騙し合い?の繰り返し。
骨董の世界は魑魅魍魎の闊歩する世界。
しかし、これはその親玉級の命を掛けた化かしあい
放った罠の網に易々と掛かるはずがない。

裏の裏をかき、先手の更に先手を取る


妖狐VS悪鬼
図らずもmokkoの脳内では、狐面のアカレンジャーの後ろで
鉄壁の守りを固める4色カラーのレンジャー部隊が見えてしまったぁ~mokkoの現実逃避ブログ-080901
妄想のバカァ~(/□≦、)


恵さんには警告されてたのよ・・・
「『狐闇』は、ドキドキするところが多くて、
息切れしちゃいそうなので、心して~(笑)♪」って・・・


本当に息切れしましたぁ~
最終章の「夏の狐」なんて、タイトルからしてヤバイ。
心臓バクバクで、読み終わった時には
大量の汗を掻いてたわよぉ~
読み終わったのはAM4時半よぉ~(^◇^;)
途中で止められませんってば!


ジョギングでもしてこようと思ったら
大雨降ってたから無理でした(^◇^;)


本作の萌えポイント♪


某氏に言ったセリフ
「わたしは《狐》。」
キャーq(≧∇≦*)(*≧∇≦)pキャー カッチョエェ~!!


更に、見知らぬバーで若い男に
「もしよかったらご馳走させてくれませんか」
「ありがとう。いただくわ」
そして若い男を唖然とさせ「ごちそうさま」と席を立つ


うあぁ~若い頃にやってみたかったぁ~(((p(>◇<)q)))

ここが既に低レベルです(○ ̄m ̄)
誘われてから言えってやつですね( ̄▽ ̄;)ゞ


類友って、色んな類友がいると思うけど。
硝子さんと那智先生と陶子は、なんてハイレベルで

クールビューティーな類友なんだろう・・・
那智先生はクールでカッチョイイんだけど
mokkoは陶子の方が好き。


たぶんそれは、那智先生の場合は、三國目線でしょ
那智先生の心理描写がないのよ。
陶子の場合は、陶子目線だから、旗師とコレクター陶子が
せめぎあって葛藤したりして感情移入しやすいからだと思うんだぁ~


いやぁ~面白かったぁ~v(〃>∇<〃)v
これは1作目の「狐罠」も読まなくっちゃ!
何度か、前の事件って言葉が出てくるから気になって・・・
香菜里屋シリーズの最終巻にも、オールスターズが
揃うらしいから、これも読むわ
っていうか、オールスターズシリーズは全部読むわ(* ̄_ ̄)9


恵さん、ありがとぉ~v(〃>∇<〃)v


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