函館記念と中京記念に感じる、魚市場で働いとった先生の勝負気配 | 鎌田光也(元騎手・元調教助手)のブログ

鎌田光也(元騎手・元調教助手)のブログ

中央(JRA)の乗り役(騎手)と調教助手として、40年以上も馬と関わってきたワシが、「自信を持ってお勧めできる馬」を紹介するために始めたブログですわ。

こんちは。
鎌田光也ですわ。



先週の日曜日、松山弘平君は、テイエムマジックに乗った阪神6Rの新馬戦を勝って、節目の「JRA通算700勝」を達成しとります。

小学校の頃から、阪神競馬場の中にある乗馬センターに通っとった彼は、2006年の4月に競馬学校の騎手課程に入って、2009年の3月に池添兼雄厩舎からデビューしとって、小野寺祐太君、国分恭介君、国分優作君、丸山元気君の4人が同期なんや。

皆さんもよう知っとる通りで、2012年に松山君は、スマートギアに乗った中日新聞杯で初めての重賞勝ちを飾っとったし、その後も、アルアインに乗った2017年の皐月賞で初めてGIを勝っとって、今年も、デアリングタクトに乗った桜花賞とオークスを勝つなど、今までに重賞を18勝しとって、さっき書いた通り、先週は「JRA通算700勝」を達成しとります。

そんでもって、去年は「91勝」を上げとったし、今年は先週までが「64勝」と、去年を上回れそうなんやから、きっと今の松山君は、「節目の勝利を達成した勢いでもっと勝ちたい」と考えとるんやろう。

ずっと栗東で乗り役と調教助手をやっとったワシにとって、後輩にあたる栗東の騎手が活躍するんは、自分のことのように嬉しいもんなんで、これからも松山君を応援したいと思っとります。

そうそう、もう何度も書いとるんやけど、多くの方によう知って欲しいんで、今日も改めて、ワシの今までのことを書いておきますわ。

今、このブログを読んどる方の中に、「知っとる」っちゅう方がおったら嬉しいんやけど、ワシは中央(JRA)で、1972年から1986年まで乗り役(騎手)をやっとりました。

「見飽きたわ」って言われるまでは載せ続けるつもりやけど、これは、ワシが障害の重賞(1979年の阪神障害S・春)を勝った時の写真やな。



そんでワシは、1986年に乗り役を辞めてから、調教助手として、

松田博資厩舎
田島良保厩舎
新川恵厩舎
浜田多実雄厩舎

で働いとって、2013年の6月に調教助手を辞めたんや。

なんで辞めたか言うたら、「馬券を買いたい」と思うようになったからなんですわ。

正確に言うたら、「馬券で食っていける自信」を持てるようになったんや。

そんでもって、自信だけやなくて、ちょこちょこ結果も出とるんやから、乗り役やった頃の経験と、調教助手やった頃の経験は、意味があったちゅうことやな。

で、ここからは、手短に「今週のお勧め」を紹介しとくで。

今回、ワシがお勧めするんは、美浦の小島茂之厩舎が登録しとる、函館記念のベストアプローチと、中京記念のロードクエストや。

この2頭について、ワシがお世話になっとる「元調教師のAさん」から届いた報告を紹介しときます。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥

東京都出身の小島茂之君は、高校を卒業してから、魚市場でアルバイトをしていた頃に、「競馬に関わる仕事がしたい」と考えるようになって、門別にある育成施設の「ファンタストクラブ」で働き始めました。

彼は、そこで馬乗りを覚えて、1992年の神戸新聞杯と中日スポーツ賞4歳Sを勝ったキョウエイボーガンなどの調教を担当していたんですよ。

そして、1993年の1月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の7月から1年ほど嶋田功さんの厩舎で厩務員をやって、1994年からの5年間は、浅野洋一郎君の厩舎で調教助手をやっていました。

ちなみに、その頃の浅野厩舎と言えば、私がすぐに思い付くのは、1996年の若葉Sで強い勝ち方をして、皐月賞でも4着だったミナモトマリノスで、この馬を担当していたのが小島君でしたね。

浅野厩舎を出た後の小島君は、1999年の暮れから2002年の2月まで、岩城博俊君の厩舎で調教助手をやって、2002年に調教師の試験に受かると、技術調教師としてアイルランドに行って、ジョン・オックス厩舎で色々なことを勉強していました。

ジョン・オックス厩舎と言えば、小島君が行く前には、シンダーで2000年のイギリスダービーや凱旋門賞などを勝っていましたし、彼が日本に戻ってからも、アラムシャーで2003年のキングジョージなどを勝っていて、シーザスターズで2009年のイギリス2000ギニーとイギリスダービーと凱旋門賞などを勝っているように、名門中の名門です。

そして、2003年に自分の厩舎を開業した小島君は、最初の年こそ6勝止まりでしたけど、2004年に10勝を上げてからは、コンスタントに勝ち星を上げていて、2008年には、ブラックエンブレムでフラワーCと秋華賞を勝つなど、「25勝・獲得賞金5億0696万円」という、今までで一番の成績を残していました。

でも、それからは一度も2008年の数字を超えられていなくて、去年までの5年間も、

2015年→22勝・獲得賞金3億6654万円
2016年→24勝・獲得賞金4億2808万円
2017年→9勝・獲得賞金2億6024万円
2018年→21勝・獲得賞金4億1194万円
2019年→16勝・獲得賞金3億2887万円

という形で賞金が伸び悩んでいましたし、今年に入ってから先週までは、「3勝・獲得賞金1億3946万円」という成績で、まだ2008年の3割も稼げていませんから、きっと今の彼は、「賞金の高いレースを勝って、巻き返しのきっかけにしたい」と考えているのでしょう。

そんな中、今週は、1着賞金が4100万円の函館記念にベストアプローチ、3900万円の中京記念にロードクエストを登録してきましたので、私が小島君でしたら、どちらの馬も全力で仕上げますね。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥

小島茂之厩舎が登録しとる、函館記念のベストアプローチと、中京記念のロードクエストについて、「元調教師のAさん」から届いた報告は以上ですわ。

そんで、ワシは今、「パーフェクトホースマンズ」の一員として活動しとって、ここのホームページや、ブログなどでは、エエ情報をぎょうさん公開しとるんや。

せやから、このブログを読んどる皆さんには、「パーフェクトホースマンズ」のホームページや、元JRA馬主の小栗範恭(おぐりのりやす)さんや、元JRA調教師の山田要一(やまだよういち)さんや、元JRA厩務員の小西聖一(こにしせいいち)さんのブログも、絶対に読んだ方がエエとお勧めしとくで。

★ パーフェクトホースマンズのHPはこちら ★

★ 元JRA馬主・小栗範恭のブログはこちら ★

★ 元JRA調教師・山田要一のブログはこちら ★

★ 元JRA厩務員・小西聖一のブログはこちら ★

ほなまた。