『バクマン。 5巻』の感想 | まんが栄養素

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【マンガ感想】

 

『バクマン。 5巻 (原作:大場つぐみ、作画:小畑健)』

 

4088747534 バクマン。 5 (ジャンプコミックス)
小畑 健
集英社 2009-11-04

by G-Tools

 

 

過去記事はこちら → 1巻  2巻  3巻  4巻

 

 

【あらすじ】

念願の連載デビューを勝ち取った最高と秋人!! だが、担当替えに始まり、様々な試練が2人を待ち受けていた!! この試練を乗り切り、連載を軌道に乗せる事ができるのか!? そんな中、亜豆が仕事で思い悩んで…。

 

 

『DEATH NOTE』のコンビ(原作:大場つぐみ、作画:小畑健)が描く現代版『まんが道』です。

 

漫画家の叔父を持ち、子供の頃から絵を書いていた主人公・『真城最高』。

14歳になった『真城最高』は、流されるままにふつうに生きていこうと思っていたところ、

クラスメイトで学年1位の秀才・『高木秋人』にノートに書いていた落書きを見つけられ、

突然、「俺と組んでマンガ家になっていくれ」と勧誘されてしまう。

丁重に断ったものの、『高木秋人』の陰謀(笑)で主人公の憧れの存在・『亜豆美保』の前で、

漫画家宣言+結婚を前提とした告白をしてしまう・・・・。

 

という感じで始まる作品で、作画を『真城最高』が、原作を『高木秋人』担当することで、

漫画家として成功し、一攫千金(+嫁)を狙っていこうとする作品です。

 

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ここからは、5巻の感想。

5巻では、『亜城木夢叶(真城最高と高木秋人のペンネーム)』の『疑探偵TRAP』の連載が始まります。

ただし、担当編集者が『服部哲』から『港浦吾朗』に急に変更したり、アシスタントを雇うことになったり、

思うように人気投票の順位が上がらなかったりと、色々と苦労するシーンが描かれる事となりまして、

『連載=ゴール』ではなく『連載=スタート』であることが強調されて描かれました。

 

そんな5巻の注目点は、やはり連載作品に関連する話です。
まず最初に起こった出来事として、担当編集者が『服部哲』から『港浦吾朗』に変更になったことですね。
最初の担当編集者である『服部哲』は、『亜城木夢叶』が持ち込みから担当しているジャンプ編集者でして、

『亜城木夢叶』に対して的確な指示を行う事で、『亜城木夢叶』から絶大なる信頼を勝ち取った人物です。
(『担当編集には当たりはずれがある』という言葉でいうならば、この人物は『当たり』だったようです)

しかし、本編では、編集部の指示でこの『服部哲』から『港浦吾朗』へ編集者が交代する事となります。

新担当編集者・『港浦吾朗』は、23歳と若い編集者でして、いわゆる筋肉バカ・・・熱血漢な人物で、

経験こそ浅いですが、超ポジティブで『服部哲』とは全く違う方法で『亜城木夢叶』を引っ張っていきます。

現時点で、『当たりかハズレ』は不明ですが、性格的には悪い人では無さそうですし、23歳と若いので、

恐らく、『亜城木夢叶』と一緒に成長していくような編集者という位置づけのキャラクターであると思います。
 

次に起こったのが、アシスタントの加入。

初連載ということで特にコネも何も無いので、担当編集者が連れてきたアシスタント3人がそのまま、

『亜城木夢叶』のアシスタントとして活躍していくことなりました(男性2人、女性1人)。 

まず一人目は『小河』。 31歳と一番年上の人物でして、アシスタント暦が長いのでチーフを担当し、

『亜城木夢叶』を始め、この仕事場を仕切ることとなりました。 性格的に悪い人物ではないようで、

アシスタントの掛け持ちをしているだけあって空気を読める人物であるようです。

2人目は『加藤』。 唯一の女性アシスタントでして、“眼鏡+おさげ”という地味な容姿のキャラです。

特に特別なイベントは無く、恐らくこれからもあまりスポットの当たらないキャラかもしれません。
3人目は『高浜』。 19歳と若く、現時点で、手塚賞の最終選考に残るレベルの漫画が描ける人物です。

当初は無口で周りとコミュニケーションを取らないキャラクターでしたが、その本当の理由を主人公に

打ち明ける事で、主人公達と一気に仲良くなり、徐々に良いキャラクターになっていきました。

(この3人のアシスタントの加入により、『真城最高』の作画作業が安定して行えるようになり)

(週刊連載でも締め切りに間に合わせる事ができました)

 

最後に人気投票の順位。

新連載の第1話は3位というまあまあの成績でしたが、第2話が8位まで下がり、

第3話で9位、第4話で12位、第5話で13位、第6話で10位、第7話で13位と低迷してしまいます。

その間、『亜城木夢叶』は人気アップのために路線の変更を考えますが、編集者の『港浦吾朗』から

説得を受け現在の路線で突っ走る事を決めます。 そのことが功を奏したのか、第8話で9位、

第9話で8位、第10話で6位と順位が上がっていき、そして第14話で3位まで上がることとなりました。

順位が上がった理由はまだ明らかになっていませんが、作品が本格推理物として認知されてきたことが

一つの要因だと思われます。 この順位がこれからも続くならば、アニメ化の方も夢では無いようで
『亜城木夢叶』の一つの目標を達成しつつあるようです。 まあ、まだ連載自体、始まったばかりなので、

すぐにアニメ化というわけではないようですけどね・・・。
 

とはいえ、さすがにこれ以上は良い方向に向かっていくとも思えず、

恐らく、次巻以降は、何かしら、困難な状況になっていくと思います(笑)。

次巻も気になるところです。

 

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【総評】

о(ж>▽<)y ☆ 面白すぎです。

『亜城木夢叶』が書いている漫画の内容が描かれないので、実際どのような作品なのか判らないのが

残念ポイントでありますが、ストーリー的には非常に面白く仕上がっていると思います。
最終話で、作画を担当している『真城最高』が寝不足で疲れ切っているところが気になりますね。

やはり、『作者が病気で休載』フラグのような感じがしますね。 次巻が楽しみです。

 

点数的には

100点

です。

 

 

では、ここまで。

 

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