～地目について・その１１～　「畑」

昨日はすごい雷雨もありましたが、農家さんには恵みの雨
今週も雨天がちらほらあるようです

さて本日は、

に引き続き、その１１は「畑」についてお届けします

地目は、土地の用途による日本の不動産登記法上の分類のこと。

土地の種類のことですが、実際にどんな土地として使用されているかは

必ずしも登記簿上の地目と同じとは限りません

地目上の「畑」は、“農耕地で用水を利用しないで工作する土地”と
定義されています

野菜や穀物類、果樹などの栽培地はもちろん、
桑花や煙草、芝、牧草の栽培地も畑とされます

「田」の場合と同様に、栽培される作物の種類には制限が無く、
用水を用いる「田」以外の農耕地は全て「畑」だと言えます

「田」も「畑」も“農地”なので、売買等で権利が移転する場合や
住宅建築等で土地の用途が代わる場合などは、農地法や
土地計画法等によって制限があります

八戸では、区画整理を行っているエリアは見た目が宅地でも
地目は「田」であったりするので、家を建てるために土地を購入する
場合は農業委員会というところに農地転用の許可申請が必要です
もし許可が下りなければ、建物を建てることはできないので、
その土地を買うこともできなくなってしまいます

ちなみに“市街化調整区域”にある農地の場合は、そもそも
“市街化調整区域”自体、原則建物を建てることが許可されていませんので
農地転用して建物を建てるというのは、農業などに従事していない方は
難しいと思っておいたほうがよろしいかと思います

また、地目とひとくちに言っても、登記簿上の地目と農地法上の地目は
実は関係なく、登記簿の地目が例えば「原野」でも、土地を実際に見て
現況が「畑」であれば農地法上は農地ということになります

固定資産税の明細書などには、一つの土地に対して地目が
「畑」「宅地」と二種類記載されていることもあります
登記簿上は「畑」だけれども、固定資産評価上は「宅地」として
みている場合などはこのようになったりします

土地をお探しの際には注目してみて下さい