D美子の話・その6です
まだまだ続くよ
その1.新人
その2.D美子の初日
その3.1,000円
パソコン研修 も終了し、本格的な勤務が始まったD美子
仕事中、どうしてもD美子の様子が気になってしまう私
まぁ、今は●●さんと▲▲さんはそんなに忙しくはないはずだから、面倒みている時間はあると思う・・・
研修も終わり、一日普通に勤務ということはお昼はどうするのだろうか
A子が「あたしのグループに入れるわ~」なんてはりきって前に
言っていたけど
気になっていたが、私は出張の連続で現状はわからず
そして、次の日に●●さんにこんな話しを私は聞いた
A子はD美子をランチに誘う気配もなく、知らん顔して自分はお昼に行ってしまったそうだ
あたしのグループに宣言をしていたのに、知らん顔をしているのはなぜだろうか
A子はD美子をすでに拒否しているのだろうか
なので、●●さんがD美子を”仕方なく”社食に誘ったそうだ
しかし、D美子は「あたし、お昼は彼氏と約束してるので」と。
そして聞いてもいないのに、
「あたしの彼氏、隣のビルに勤務しているんです。こんなに近くの会社になるなんて、やっぱり運命ってあるんですね!」
と目をキラキラさせて言ったそうだ
初めてあんな嬉しそうなキラキラした笑顔を初めて見た、と●●さんは言っていた
12時になると、D美子はものすごい勢いで席を立ったそうだ
まぁ、お昼はどう過ごそうか個人の自由だと思うんだけど・・・
しかししかしここからが大問題
お昼休みは1時までなんだけど、1時になってもD美子は戻ってこなかったんだって
●●さんと▲▲さんは「もう戻ってこないのかね?」と話していたそうだ
そして、1時20分くらいに、ふら~と戻ってきたそうだ
そして、そして●●さんと▲▲さんが注意すると、突然大きな声を出して怒りだしたそうだ
完全に逆ギレである
「だって彼は12時半から1時半がお昼休みなんですもん!」
そんなこと知らないよ
10分は早く戻ってきたじゃんというような言い方だったそうだ
そして、
「もう仕事を教えてくれなくて結構です!マニュアルがあるから!マニュアル読む時間がなくて困っていたの!」
と言ったそうだ
そして、D美子は課長の元へ駆け寄り、泣きながら訴えたそうだ。
・・・
本人の希望なら、もう教えなくていいんじゃん
放っておけばいいんじゃん
泣きながらって小学生じゃないんだから
一部始終を全て見ていた課長は、D美子を別室に呼び、話しをしたそうだ。
そりゃそうだ
お昼休みが終わっても帰ってこない、仕事を教えてくれなくて結構です宣言をしたのだから
やっぱり彼女ちょっとおかしい。
マニュアルだって本当はないもの。
●●さんが仕事しやすいように、ってD美子の為にわざわざ作ったものなんだから
D美子は●●さんと▲▲さんに謝ることはしなかったそうだが、オトナな●●さんと▲▲さん。
冷静に一緒に仕事している。
涙が出そうになった
話を聞いていて、怒りが込み上げてきた
●●さんと▲▲さんは怒ってもいいのに、悔しいのと嫌悪感を抱えながら普通にD美子と仕事している。
私ならこんな対応は出来ない
この2人は私の尊敬するステキな先輩だ。
D美子は頑固なのか、マニュアルを手に本当に一切聞いてこないらしい
仕事は全く成り立っていないようだ
こんな感じで新人D美子を受け入れた私たち人事部。
少しずつだけど、状況はだいぶ良くなってきた
あのパソコン研修の成果もあったようで、与えられた仕事だけを黙々とマニュアル通りにこなしているようです
そして、D美子が巻き起こす日々に巻き込まれ行く私・・・
まだまだつづく
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