彩の国黒豚・木村喜光さん-6 | ようこそ、黒豚劇場へ!

ようこそ、黒豚劇場へ!

黒豚劇場の舞台には、彩の国・さいたまの黒豚を中心に、テーブルを彩る様々な食材、地酒、そして人々の物語すべてが主役として照明を浴びています。そのひとつひとつを丁寧に、紹介して参りたいと思います。

いよいよ「彩の国黒豚」の木村喜光さん
最終回です!

これまでの記事はこちら
「パート1」
「パート2」 「パート3」
パート4」 「パート5」 を順にご覧ください。

すくすくと飼育された黒豚さんたちを
成長段階に順じて見てまいりましたが、
実際はどのぐらいの大きさで出荷されるか、
という質問に、ご案内頂きました。



思ったよりも体が小さくて、確かに一頭から
頂ける量は少なくて貴重だなぁ、と思いました。
目の前にすると、有難みを痛感させられます。

事務所に戻って、今度は生産工程について
お話を伺いました。

やはり、実際に豚さんたちを見てからですと、
リアルになりますね。

彩の国黒豚の生産農場からは、
アクセス的に近いこともあって、
(株)群馬県食肉卸売市場へ出荷されます。

そこから、生体検査、内臓検査、枝肉検査を
受けながら、解体が行われます。

解体工程すべては、約2030分の間。

瞬時に枝肉(骨のついたお肉)までにされます。

「あっという間なんですね!」と言えば、
「死後硬直してしまわないように、
そして苦しむ時間が少ないように処理をしないと
お肉が硬くなってしまうんですよ」とのことでした。

なるほど。自分が口にしているものなのに、
知らないことだらけです。

枝肉となり、急速冷蔵されると、
まもなく死後硬直し、お肉が硬くなります。

そこでまた検印を終えて、全農埼玉県本部で
枝肉チェックをし、(株)群馬県食肉公社でカットされ、
さらにまた全農埼玉本部でカットチェックをし、
やっと取引先へと納品されるのでした。

そこから先は、それぞれの取引先さんたちの加工、
調理を経て、私たちの口へと運ばれるわけです。

まさに言葉のとおり、「いただきます」
ですね。

最後に、全農さいたまの木村さん、
農家さんとのネットワーク作りから、
様々なケアだけでなく、
こんなこともされるのだそうです。笑



これだけ現場を見てきたのに、
「美味しそう!」と言ってしまう自分に
複雑な心境になりながらも、
背景を知る機会を頂いたのですから、
これからは感謝を忘れずに、
明日生きられる分を頂いている、という気持ちを
持ち続けていこう、と心に決めて帰路に着きました。

木村さん、農家の飯島さん、そして黒豚さんたち、
有難うございました!!